発表年:2008年
ez的ジャンル:サウンド・クリエイター系女性R&B
気分は... :プロデューサーとしても凄いんです!
今回は女性R&BシンガーAngela Johnsonの『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)です。
Angela Johnsonのソロ作の紹介は、4thアルバム『It's Personal』(2010年)、1stソロ『They Don't Know』(2002年)に続き3回目となります。また、John-Christian Urichらと結成したユニットCooly's Hot-Boxの2nd『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)も当ブログで紹介済みです。
UKのR&BレーベルDomeからのリリースされた3rdアルバムとなる本作『A Womans Touch:Vol.1』(2008年)は1曲を除き、多様なゲスト・シンガーをフィーチャーした作品であり、女性R&Bシンガーというよりも、プロデューサー/サウンド・クリエイターAngela Johnsonの手腕を発揮したアルバムといった内容になっています。
本作にはRahsaan Patterson、Claude Mcknight(Take 6)、Monet、Lisala、Maysa Leak(Incognito等)、Eric Roberson、Frank McComb、Tricia Angus、Gordon Chambers、Julie Dexter、Marlon Saunders(The Jazzhole)、Lenora Jaye、Ernesto Abreu(元Cooly's Hot-Box)といったR&Bシンガーの面々。
当ブログで取り上げたアーティストも多く、特にRahsaan Patterson、Frank McComb、Gordon Chambersの3名が参加しているというだけで僕にとっては買いの作品です。
内容的にも、Angela Johnson好き、インディR&B好きであれば、Angela Johnsonのサウンド・クリエイターぶりと多彩なゲスト・シンガーの魅力的な歌声を楽しめる作品だと思います。特にAngelaのサウンドの緩急のつけ方が絶妙だと思います。
国内盤はジャケ、曲順が異なり、ボーナス・トラック1曲が追加されているのでご注意を!
『A Womans Touch:Vol.1』※国内盤(2008年)
Angela Johnsonのトータルなミュージシャンとしての才を実感できる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Intro」
アルバムのイントロ。
「Dream Flight」
お馴染みの男性ネオソウル・シンガーRahsaan Pattersonをフィーチャー。ライト&メロウなジャズ・ファンク・サウンドをバックにRahsaanがセクシー・ヴォーカルを聴かせてくれます。ライト&メロウなサウンドのせいかRahsaanのヴォーカルも少しマイルドに聴こえますね。アルバムのつかみはO.K.!といった感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=s2iCw63n3D4
「Here I Stand」
Take 6のメンバーでBrian McKnightの兄としても知られるClaude Mcknightをフィーチャー。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。美しいヴォーカル・アレンジとライト・グルーヴなメロウ・サウンドが何とも心地好いですね。同じくTake 6のMark Kibbleもバック・コーラスで参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=RsYXt8OV2XY
「That's Just The Way」
Monet(Monet Dunham)をフィーチャー。彼女のソロ『Essence』(2003年)にもAngelaプロデュース曲が収録されています。Monetの低音ヴォーカルを活かたソウルフルな仕上がりですが、サウンド面での緩急のつけ方がAngelaらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=10Epu9Pl2vU
「Walkin'」
Lisala(Lisala Beatty)をフィーチャー。しっとりとしたミディアム・チューン。ジワジワときます。Angela、Lisala、Tricia Angusのバック・コーラスもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=pn8x6-0llMU
「More Than You Know」
元IncognitoのMaysa Leakをフィーチャー。しっとりとしたソウル・バラードで魅了されます。ストリングスと控えめなホーン隊が盛りあがてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=SzKQMWHxsgY
「Should've Been There」
この曲はAngela本人をフィーチャー。軽快なAngelaらしいR&Bチューン。やはり本人にも前面に出てきてもらわいとね・・・
http://www.youtube.com/watch?v=c5Ja9IsQC8A
「Let Me Know」
インディ・ソウルの実力派シンガーEric Robersonをフィーチャー。ダンサブルな僕好みのエレクトリック・ソウルです。Eric Robersonのセクシー・ヴォーカルもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=ELMqfCOUcPk
「Play」
"21世紀のDonny Hathaway"Frank McCombをフィーチャー。昔のStevie Wonder調のファンク・チューン。メロウ&ファンキーな鍵盤サウンドを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=mXm7sevlJBY
「Not The One」
本作の他曲でもバック・コーラスで活躍しているTricia Angusをフィーチャーしたファンキー・チューン。ファンキー・ホーン隊やAngela、Tricia Angus、Lenora Jayeの3名によるバック・コーラスも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=BcgqBv6u0Fo
「Get Away」
"仕事人"男性R&Bソングライター/プロデューサー/シンガーGordon Chambersをフィーチャー。なぜかレゲエ・サウンドです。Gordon Chambersとならば、もっと別の路線もあったような気が・・・
http://www.youtube.com/watch?v=cFHV6cOOXAI
「How Sweet Life Is」
女性R&BシンガーJulie Dexterをフィーチャー。タイトルの通りスウィート・モードの美メロ・ミディアムR&B。
「Wait On A Maybe」
The JazzholeのMarlon Saundersと女性R&Bシンガー・ソングライターLenora Jayeをフィーチャー。大人のアーバンR&Bって雰囲気がいいですね。特にMarlon Saundersがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=58MAM6xTTLY
「Cryin' Over You」
Tricia Angus、Lisala、Angelaをフィーチャー。『They Don't Know』収録曲の再演です。Tricia Angus、Lisalaのソウルフル・ヴォーカルを満喫できます。負けじとAngela本人もソウルフルに迫ります。
「Amal」
ラストはCooly's Hot-Box時代の同僚Ernesto AbreuとAngelaの共演。Ernesto AbreuはN.Y.産アフロビート・バンドAntibalasの作品にも参加していましたね。ブラジリアン&アフリカン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴはいかにも僕好みの1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=QtCYgd9Rr8w
本作のタイトルにはVol.1とあるので、いつかVol.2がリリースされることを期待してしまいます。
Angela Johnsonの他作品もチェックを!
『They Don't Know』(2002年)
『Got To Let It Go』(2005年)
国内盤と輸入盤で収録曲および録音が異なるのでご注意を!
『It's Personal』(2010年)
Cooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)