2013年01月12日

Lance Ellington『Pleasure And Pain』

Jam & Lewis好きにオススメのUK白人シンガー作品。ミックスはFlyte Tyme Studios☆Lance Ellington『Pleasure And Pain』
lance ellington pleasure and pain.jpg
発表年:1990年
ez的ジャンル:Flyte Tyme系白人R&Bシンガー
気分は... :Jam & Lewis好きはぜひチェックを!

今回はUKの白人シンガーLance EllingtonによるR&Bアルバム『Pleasure And Pain』(1990年)です。

リアルタイムでよく聴いていたアルバムであり、久々に聴いて懐かしい思いで一杯です。

本作はJam & Lewis(Jimmy Jam & Terry Lewis)の右腕Steve Hodgeがプロデュース&ミックスを務めています。特にミックスの殆どをFlyte Tyme Studiosで作業したおかげでJam & Lewisプロデュース作品のような印象を受けるのが本作の最大の聴きどころです。

さらにJam & Lewis作品ではお馴染みのLisa KeithRandy Ran、そしてTerry Lewis本人もバック・コーラスで参加しています。個人的には当ブログでもソロ・アルバムを紹介した女性シンガーLisa Keithの歌声を5曲で聴くことができるのが嬉しいですね。

正確には全13曲中6曲をSteve Hodgeがプロデュース、残りをLance Ellington本人とPeter Pritchardがプロデュースしています。Peter Pritchardはハウス系のプロデューサーですね。楽曲は全曲Lance Ellington & Peter Pritchardのコンビです。

主役のLance Ellington自体は際立ったシンガーというわけではありませんが、Flyte Tymeサウンドとの相性は良いと思います。

Jam & Lewisプロデュースではありませんが、Jam & Lewis好きの方はチェックすると楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Treat Me Right」
オープニングからFlyte Tymeモード全開です。シングルにもなりました。当時実に洗練されたサウンドという印象を受けました。今聴くと、やり過ぎていない感じがいいと思います。

「Time Won't Wait」
個人的には本作の魅力を象徴する1曲という気がします。ドライヴ・ミュージック感覚のライトなR&Bサウンドを満喫できます。Lanceのヴォーカルのフィット感も申し分なしだと思います。Lisa Keith好きとしては彼女のバック・ヴォーカルも満喫できる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=AC10X6ORL7c

「Who's Loving You Tonight」
イントロがいかにもJam & Lewisって感じで惹かれるタイトル曲。かなりベタな感じのバラードですが、Jam & Lewis好きにとって抗えない魅力を感じます。Lisa Keith、Randy Ran、Terry Lewisの3名がバック・コーラスで参加している点にも注目です。
http://www.youtube.com/watch?v=vj7LVpDMjE0

「Pleasure And Pain」
タイトル曲はAlexander O'Nealあたりが歌ってもフィットしそうな曲ですね。でも、そこまで濃厚にならない薄味が本作の魅力だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=u7kAlfWjTlo

「Love Scared」
アーバンなブラコン感にグッとくる仕上がり。シングルにもなりました。Nico Ramsdenのギターも効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=cvXvKUTaCX0

「Natural Love」
今回聴き直して良い曲だと再認識した1曲。この曲はFlyte Tymeミックスではありませんが、Peter Pritchardの手腕で洗練されたアップ・チューンに仕上がっていると思います。

「Every Woman」
良くも悪くもこの時代の音ですね。90年代前半の硬質なR&Bサウンドがお好きな人であれば気に入る1曲だと思います。

「Don't Ever Leave Me Again」
大人のミディアム・スロウ。適度にLance Ellingtonの熱唱も満喫できて、なかなか聴き応えのある1曲に仕上がっていると思います。

「Love Me More」
正統派のR&Bバラード。奇をてらわない正統派な感じが好感持てます。

「Do Something For Ya」
アルバムの中で最もFlyte Tymeらしからぬ音ですが、リアルタイムで最も頻繁に聴いていたのがこの爽快チューン。この曲を聴いていると何は良い事が起こりそうな魔力を持っているような気分にさせてくれる1曲でした。今聴いてもこの曲が一番好きですね。

「Winter Spring」
この時代らしいサウンドを楽しむという点ではこのダンサブルなアップも魅力がありますね。

「It's Up To Us」
哀愁モードのR&Bバラード。切ない感じがたまりません。

「Who's Loving You Tonight (Reprise)」
タイトル曲の余韻に浸りながらアルバムは幕を閉じます。

2000年代に入ってからも作品をリリースしているようですが、ジャケのオッサン顔を観るとイメージが損なわれるので紹介しません(笑)

その代わり、本作でも活躍している白人女性シンガーLisa Keithのアルバム『Walkin' In The Sun』(1993年)をチェックしてみてください。こちらはJam & Lewisプロデュース曲も含まれます。

Lisa Keith『Walkin' In The Sun』(1993年)
ウォーキン・イン・ザ・サン
posted by ez at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする