2013年01月16日

Carlton & The Shoes『This Heart Of Mine』

人気曲「Give Me Little More」収録。ビタースウィートなユルさがたまらない不朽の名盤☆Carlton & The Shoes『This Heart Of Mine』
carlton and the shoes this heart of mine.jpg
発表年:1982年
ez的ジャンル:ロック・ステディの至宝系ルーツ・ロック・レゲエ
気分は... :レゲエ界のマニング兄弟も凄い!

昨日更新をサボったのでタイミングが遅くなってしまいましたが、NFLディビジョナル・プレイオフはマニング率いるブロンコスが敗れてしまいましたね。これでAFCはペイトリオッツが行きそうな気がします。NFCは個人的にシーホークスがシーズン後半の勢いで勝ち進むと予想していたのですが、今季のファルコンズはやはり強いですね。49ersとのチャンピオンシップは好試合が期待できそうです。

今回はNFLではなく、レゲエ界のマニング兄弟が結成したグループの紹介です。
ということで、Carlton & The Shoes『This Heart Of Mine』(1982年)です。

レゲエの名盤ですが、レゲエ・ファン以外からの人気も高いアルバムですね。

本当はもっと暖かい時期に聴くべきアルバムなのですが、僕の中では季節に関係なく1年365日いつでも聴きたくなる魔力を持ったレゲエ・アルバムという位置づけです。

Carlton & The Shoesは、1960年代後半ジャマイカ、キングストンにCarlton Manningと彼の2人の弟、Donald ManningLynford Manningによって結成されたコーラス・グループ。1968年にはロック・ステディ名曲「Love Me Forever」をヒットさせています。

その後DonaldとLynfordはBernard Collinsと共にルーツ・レゲエ・グループThe Abyssiniansを結成しています。「Satta Massa Ganna」が名曲として知られていますね。弟達がThe Abyssiniansで忙しい間はAlexander Henry等がCarlton Manningをサポートしていたようです。

1976年にリリースされた1stアルバム『Love Me Forever』(コンパイル盤と呼んだ方が相応しい作品かもしれませんが)をリリースし、注目を浴びました。

今回は紹介する2ndアルバム『This Heart Of Mine』(1982年)は実質Carlton Manningのソロ・アルバムであり、Carlton Manning一人でヴォーカルを多重録音しています。

Bob Marley & The Wailersでお馴染みのBarrett兄弟(Aston BarrettCarlton Barrett)がリズム隊を務め、Earl "Chinna" Smith(g)、Pablo Black(key)、Headly Bennett(horns)といったルーツ・ロック・レゲエ系ミュージシャンがレコーディングに参加しています。

後に再評価が高まった人気曲「Give Me Little More」をはじめ、ビタースウィートなユルさに心が安らぐアルバムですね。

ヴィンテージ感のあるジャケも含めて名盤の名に相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「This Heart Of Mine」
ビタースウィートなメロウネスがたまらないオープニング。個人的には「Give Me Little More」と並ぶお気に入りです。この独特のヴォーカル&コーラスの趣がたまりません。この曲を聴くと瓶ビールが飲みたくなりますな。
http://www.youtube.com/watch?v=RBEhCKhw2Kg

「Give Me Little More」
前述のように本作のハイライト。ジャンルの枠を超越して愛されている名曲ですね。思わず口ずさみたくなるポップでキャッチーな仕上りです。
http://www.youtube.com/watch?v=1ytmg2Iee8Q

Clementineがカヴァーし、フィッシュマンズ「ランニング・マン」の元ネタにもなっています。僕がこの曲に惹かれるのもフィッシュマンズの影響かもしれません。フィッシュマンズかなり好きでした!
Clementine「Give Me Little More」
 http://www.youtube.com/watch?v=i4e3E7HeRzc
Fishmans「Running Man」
 https://www.youtube.com/watch?v=YN_hDxu8Ges

「Don't Change」
ラヴァーズ・ロック的なものを求めるのであれば、この曲なんかかなりグッとくるのでは?

「Better Days」
ノスタルジックな佇まいのあるルーツ・レゲエ。この苦味がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=sbJQVUE1qSI

「I'm In Chains」
まさにビタースウィートなユルさに心が安らぎます。「Give Me Little More」、「This Heart Of Mine」に次いで好きな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=me6uUV5hVuU

「Arise Abraham」
ゆったりとした雰囲気のルーツ・ロック・レゲエ。トロンボーンの切ない響きがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=DnLxR5m-WyM

「Sincerely Yours」
『Love Me Forever』にも収録された自身の名曲のセルフ・リメイク。美しきルーツ・ロックって感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=G5UQI8mgri4

「Send Us Moses」
少しとぼけた雰囲気のギターとコーラスワークが印象的な仕上がり。

「Never Give Your Heart Away」
ラストも『Love Me Forever』にも収録された名曲のセルフ・リメイク。ビタースウィートなユルさが何ともたまりません。セピア色のラヴァーズって雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=B3utc-lM0nQ

ご興味がある方は1st『Love Me Forever』The Abyssiniansのアルバムもチェックしてみては?

『Love Me Forever』(1976年)
Love Me Forever

The Abyssinians『Satta Masa Gana』(1976年)
Satta Massagana (Dlx) (Ocrd)

The Abyssinians『Arise』(1978年)
Arise
posted by ez at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする