2013年01月18日

Small Faces『Small Faces(1967)』

Immediateからの移籍第1弾は全曲オリジナルで勝負!☆Small Faces『Small Faces(1967)』
スモール・フェイセス(デラックス・エディション)(K2HD/紙ジャケット仕様)
発表年:1967年
ez的ジャンル:元祖モッズ系フォーキー
気分は... :モッズもいいけどフォーキーもね!!

今回は元祖モッズ・バンドSmall Facesの3回目の登場です。

昨日紹介したLack Of Afro『Press On』の中にSmall Facesをサンプリングした楽曲があり、久々にSmall Facesを取り上げたくなりました。

『Small Faces(1966)』(1966年)、『From The Beginning』(1967年)に続いて紹介するのは、『Small Faces(1967)』(1967年)です。1st『Small Faces(1966)』と区別する意味で便宜上発表年をカッコ書きで入れておきました。

マネージャーやレコード会社(Decca)との対立により、グループはDeccaからAndrew Loog Oldhamが設立したImmediateへの移籍を決意します。これに慌てたDeccaが既存音源(一部新曲も含む)を編集してリリースしたアルバムが『From The Beginning』であり、同時期にリリースされたImmediateからの移籍第1弾アルバムである本作『Small Faces』に対抗しました。

その意味で2ndアルバムと呼ぶべきなのか、3rdアルバムと呼ぶべきなのかややこしいアルバムですね。

個人的にはモッズ・サウンド全開の『Small Faces(1966)』『From The Beginning』の2枚が好きですが、Small Facesというバンドの歴史を考えれば、全曲オリジナルで固め、Steve Marriott/Ronnie Laneプロデュースによりバンド主体で制作された本作『Small Faces(1967)』はバンドの転換期を象徴する重要作ですね。

Steve Marriott(vo、g)、Ronnie Lane(b、vo)、Kenney Jones(ds)、Ian McLagan(key、vo)というメンバーが一丸となって、より幅広い広い音楽性を示した作品に仕上がっています。シングル曲を収録せずにトータルなアルバムを意識したアルバムはこの時期の他のUKロック・バンドと同じ流れですね。

少しアシッドなフォーキー・チューンが魅力のアルバムであり、全体的にRonnie Laneの活躍が目立っているアルバムかもしれませんね。

モッズなSmall Facesも魅力ですが、フォーキーなSmall Facesもなかなかです。

全曲紹介しときやす。

「(Tell Me) Have You Ever Seen Me」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。『From The Beginning』にも収録されていた楽曲です。曲調といい、演奏といいこの時期のThe Whoっぽい雰囲気もありますよね。
http://www.youtube.com/watch?v=iDJwGcGYlNY

「Something I Want to Tell You」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。Ronnie Laneがリード・ヴォーカルをとっています。シブいRonnieのヴォーカルがよく似合うモッドなオルガン・ロックに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=EiMIOsH09bk

「Feeling Lonely」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。新機軸を感じる美しいメロディの楽曲。この時期のUKバンドはこうした美しき哀愁チューンを好んでいましたね。

「Happy Boys Happy」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。モッドなオルガン・ジャズ好きな人はグッときそうなインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=F4g3A8jbBGM

「Things Are Going to Get Better」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。フォーキーな雰囲気ながらもSteve Marriottのヴォーカルを中心にSmall Facesらしい格好良さを満喫できます。

「My Way of Giving」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。『From The Beginning』にも収録されていた楽曲です。Steve Marriottのソウルフル・ヴォーカルを前面に押し出した従来からのSmall Facesらしい仕上りです。
http://www.youtube.com/watch?v=S1CRSwlTX3I

「Green Circles」
Green Circles Steve Marriott/Ronnie Lane/Michael O'Sullivan作。Ronnie Laneがリード・ヴォーカルをとっています。少しサイケな雰囲気が漂うフォーキー・チューン。Ronnieがヴォーカルをとる楽曲ではこれが一番のお気に入り。
http://www.youtube.com/watch?v=MXssAua4vkM

「Become Like You」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。メロトロンを使用したアシッド感覚のフォーキー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=xksnyhdjVJU

「Get Yourself Together」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。The Jamもカヴァーしていましたね。そんことも手伝って僕の一番のお気に入り。エヴァーグリーンなキャッチーさを持った名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=r-LD2v3EDFw

「All Our Yesterdays」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。Ronnie Laneがリード・ヴォーカルをとっています。ホーン・セクションを巧みに配した新機軸を感じる仕上がり。全体に漂うシニカルな雰囲気が好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=ScmahOq_N4c

「Talk to You」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。Steve Marriottらしいシャウトするソウルフル・ヴォーカルを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=8yr6EoxpMnY

「Show Me the Way」
Steve Marriott/Ronnie Lane作。ハープシコードの音色がアクセントになった美しい哀愁チューン。Ronnie Laneがリード・ヴォーカルをとっています。
http://www.youtube.com/watch?v=uQh2Bz31LdM

「Up the Wooden Hills to Bedfordshire」
Ian McLagan作。作者のIan McLagan がリード・ヴォーカルをとっています。これがなかなか格好良いオルガン・フォーキー・ロックに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=NtbmYUIwXNA

「Eddie's Dreaming」
Steve Marriott/Ronnie Lane/Ian McLagan作。ラストは少しコミカルに・・・でもパーカッシヴな雰囲気は意外と僕好みの音です。
http://www.youtube.com/watch?v=1BIAIHLRnMY

『Small Faces(1966)』(1966年)、『From The Beginning』(1967年)の過去記事もご参照ください。

『Small Faces』(1966年)
スモール・フェイセス+18<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

『From The Beginning』(1967年)
From the Beginning
posted by ez at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする