2013年02月05日

Cold Blood『Thriller!』

Stevie WonderやBill Withersのカヴァーが人気!☆Cold Blood『Thriller!』
Thriller
発表年:1973年
ez的ジャンル:ベイエリア・ファンク系ファンキー・ソウル
気分は... :レイ・ルイス有終の美!

NFL第47回スーパーボウル「レイブンズ VS. 49ers」は、レイブンズが49ersの後半の猛追を耐え凌ぎ、見事チャンピオンに輝きました。僕自身はレイブンズを応援していましたが、レイ・ルイスが有終の美を飾ることができてよかったです。

途中の停電中断は多少興ざめでしたが、あれでモメンタムが変わり、大接戦のきっかけとなったかもしれませんね。

でも、内容的には49ersが敗れてなお強し!という印象でしたね。
レイブンズ応援していた僕でしたが、49ers最後の4rhダウン・ギャンブルはレイブンズに反則があったように思えます。

音楽ファンにとっては、Alicia Keysの国歌斉唱は感動的だったし、Destiny's Childが一夜限り復活したBeyonceのハーフタイムショーも楽しめましたね。

毎年そうですが、スーパーボウルを観終わった後って、興奮と共に「これで今シーズンも終わり」という寂しさも残りますね。来シーズンこそは我がマイアミ・ドルフィンズが復活ののろしを上げることを期待しています。

今回はTower Of Powerと並ぶベイエリア・ファンクを代表するグループCold Bloodの4thアルバム『Thriller』(1973年)です。

強さを見せつけてくれた49ersに敬意を表してベイエリア・ファンクをセレクトしました。

紅一点の女性リード・ヴォーカルLydia Penseをはじめ、白人/ラテン系のメンバーが中心のオークランド出身のファンク・グループCold Bloodの紹介は、『First Taste Of Sin』(1972年)、『Lydia』(1974年)に続き3回目となります。

今日紹介する『Thriller』(1973年)は、フリーソウルのコンピにも収録されたStevie Wonder「You Are The Sunshine Of My Life」のカヴァーが人気の1枚です。

メンバー交代が激しいグループですが、本作におけるCold Bloodのメンバーは、Lydia Pense(vo)、Raul Matute(key)、Michael Sasaki(g)、Rod Ellicott(b)、Gaylord Birch(ds)、Max Haskett(tp、back vo)、Skip Mesquite(ts、fl、back vo)、Peter Welker(tp、flh)の8名。それ以外にBennie Maupin(ts)、Mel Martin(bs、ts、fl)、Pointer Sisters(back vo)等がゲスト参加しています。

プロデューサーは1stアルバム『Cold Blood』(1969年)以来のタッグとなるDavid Rubinson

Max Haskett作の「Live Your Dream」以外はカヴァー作品です。ソウル系楽曲やThe BandBoz Scaggsをカヴァーし、黒人音楽を自分たちのなかでうまく消化したうえで、Cold Bloodならではのファンキー・ミュージックを構築しようとする意欲が感じられるアルバムです。

目玉は前述の「You Are The Sunshine Of My Life」Bill Withersのカヴァー「Kissing My Love」だと思います。それ以外にもHoward Tateのカヴァー「Baby I Love You」もファンキー好きにはオススメ。また、
The Bandのカヴァー「Sleeping」Boz Scaggsのカヴァー「I'll Be Long Gone」といったバラードがなかなか良かったりします。

それほど派手さがあるアルバムではありませんが、Cold Bloodらしさを楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Baby I Love You」
オススメその1。Jerry Ragavoy作。Howard Tate、1967年のヒット曲をカヴァー。ここではMichael Sasakiのギター・カッティングが心地好いファンキー・チューン。Raul Matuteのクラヴィネットもグッド!Lydiaのパンチのあるハスキー・ヴォーカルも絶好調です。Pointer Sistersのバック・コーラスもいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=U4JzqBr3QNY

Soul Position「The Jerry Springer Episode」でサンプリングされています。
Soul Position「The Jerry Springer Episode」
 http://www.youtube.com/watch?v=XicErOE50MI

「You Are The Sunshine Of My Life」
オススメその2。本作のハイライト。前述のようにフリーソウル人気曲でもあります。Stevie Wonder永遠の名曲。当ブログでは『Talking Book』収録のオリジナルに加え、Morgana Kingのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンは前半と後半のコントラスがグッド!前半はエレピの音色が心地好いメロウな仕上がり、そして中盤以降からギアを加速させ一気に駆け抜けます。
http://www.youtube.com/watch?v=01jnlANSCSg

「Feel So Bad」
James Johnson/Leslie Temple作。Ray Charlesヴァージョン等でお馴染みの曲。オリジナルはThe Vibrations、1960年のシングルです。ミディアム・テンポの渋めのソウル・チューンですが、Lydiaのハスキー・ソウルフル・ヴォーカルの魅力を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=9Ge9YDW-7qw

「Sleeping」
オススメその3。Richard Manuel/Robbie Robertson作。The Bandのカヴァー。オリジナルは『Stage Fright』(1970年)に収録されています。なかなか渋いセレクトですね。Lydiaの堂々とした歌いっぷりにグッとくる感動的なバラードに仕上がっています。ホーン隊のソロも感動的です。
http://www.youtube.com/watch?v=ZbeLtdWuWa4

「Live Your Dream」
Max Haskett作。本作唯一のオリジナルです。リラックス・ムードのファンキー・チューン。グラス片手に寛ぎながら聴きたい感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Wsx-W1xKdjg

「I'll Be Long Gone」
Boz Scaggs作。オリジナルは当ブログでも紹介した『Boz Scaggs』(1969年)に収録されています。ブルージーな雰囲気を持ったオリジナルも魅力でしたが、Cold Bloodもなかなか聴き応えのある味わい深いカヴァーに仕上がっています。

「Kissing My Love」
オススメその4。Bill Withers作。Bill Withersのオリジナルは当ブログでも紹介した『Still Bill』(1972年)に収録されています。Gaylord Birchのドラム・ブレイクが格好良いファンキー・グルーヴ。黒人音楽的な格好良さでいえば、アルバム中この曲が一番では?
http://www.youtube.com/watch?v=TE5U5DK5rjw

格好良いブレイクはBlackalicious「Attica Black」でサンプリングされています。
Blackalicious「Attica Black」
 http://www.youtube.com/watch?v=VLxeyIuUYkI

Cold Bloodの他作品もチェックを!

『Cold Blood』(1969年)
コールド・ブラッド

『Sisyphus』(1971年)
シシファス

『First Taste Of Sin』(1972年)
ファースト・テイスト・オブ・シン

『Lydia』(1974年)
リディア
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2013年02月04日

John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』

Monika Lingesも参加したドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン作品☆John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』
Devil Dance
発表年:1980年
ez的ジャンル:ドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン
気分は... :いよいよハーボウル!

いよいよNFLのファイナル、第47回スーパーボウル「レイブンズ VS. 49ers」ですね。
初の兄弟HC対決"ハーボウル"は興味深いですね。

個人的にはレイ・ルイスに有終の美に飾って欲しいのでレイブンズを応援しますが、実力的には49ersの方に分がありそうですね。49ersのピストル・オフェンスに対して、レイブンズのディフェンス陣がどう対応するのかが楽しみです。一皮むけつつあるQBフラッコにも期待しています。

音楽ファンは、国歌斉唱のAlicia KeysやハーフタイムショーのBeyonceも楽しみですね。

今回は再評価が高いドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン作品John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』(1980年)です。

John Thomasは1954年アメリカ、シカゴ生まれの黒人ジャズ・ギタリスト。11歳でギターを手にし、サイケデリック・ロックやブルースの影響を受けてギターの腕を上達させていきましたが、その後ジャズへ傾倒するようになります。

1973年にN.Y.へ渡り、Joe Henderson『Multiple』(1973年)で初レコーディングを経験します。僕もかなり前から『Multiple』を持っていますが、ギタリストではJames Blood Ulmerの参加に気を取られ、彼が参加していることを認識したのは割と最近のことです。

その後ボストンへ拠点を移し、さらに79年からドイツのデュッセルドルフで教鞭をとるようになり、ドイツとの接点が生まれます。

そして、ドイツ人のRainer Wiedensohlerが設立したジャズ・レーベルNABELの第1弾アルバムとして、John Thomas & Lifeforceの1stアルバム『Devil Dance』(1980年)をリリースします。

その後もNABELレーベルからJohn Thomas & Lifeforceの2nd『3000 Worlds』(1981年)やJohn Thomas名義で『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)、『Serious Business』(1986年)といったアルバムをリリースしています。

当ブログでも紹介したNABELレーベルの仲間であるドイツ人女性シンガーMonika Lingesと共に、"ドイツ産ブラジリアン・フュージョン"の括りで語られることが多い人ですね。

当ブログで1stアルバム『Floating』を紹介したMonika Lingesは、『Devil Dance』『3000 Worlds』『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』の3枚にゲスト参加しています。

最初に紹介するJohn Thomas作品として、本作『Devil Dance』と人気曲「Like A Samba」収録の『3000 Worlds』(1981年)のどちらにするか迷いましたが、アルバム全体の聴きやすさから『Devil Dance』をセレクトしました。

本作におけるLifeforceのメンバーはJohn Thomas(g)、Andy Lumpp(p)、Ponda O'Bryan(per)、Stefan Kremer(ds)、Gunnar Plumer(b)の5名。そして、Monika Linges(vo)がゲスト参加しています。

本作のハイライト曲といえば、ブラジリアン・フュージョン人気曲「Maryke」ですが、それ以外に「Devil Dance」「Seven Kinds Of Jewels (Cha-Cha For Jiyu)」あたりのラテン・フィージョンも聴きどころです。また、クラブジャズ好きであれば「Vector」も気に入るはず!

全曲John Thomasのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Devil Dance」
哀愁メロディと美しいサウンドが魅力のラテン・フュージョン。ヨーロピアンなラテン・フュージョンといった趣にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=vvQfvtG0-WY ※音質悪いです。

「Mr. P」
リラックスしたスウィング感が心地好い1曲。オーセンティックなジャズ・ギターを楽しめます。

「Vector」
クラブジャズ的な格好良さを持つ11分超の長尺曲。疾走するギター・ジャズはなかなかスリリングです。
http://www.youtube.com/watch?v=NYwRoCXNAXk

「Maryke」
前述のように本作のキラー・トラック。Monika Lingesのスキャットが駆け巡るブラジリアン・フュージョンです。Airto Moreiraの大人気サンバ・グルーヴ「Tombo In 7/4」好きの人であれば、思わずニンマリな1曲です(笑)。John Thomasのギター・ソロも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=O-lBXC5jNZE

「Without Words (New Ballad)」
しっとりムーディーな仕上がり。このあたりもジャズ・ギター作品らしい王道の聴かせ方ですね。

「Seven Kinds Of Jewels (Cha-Cha For Jiyu)」
Monika Lingesをフィーチャーしたラテン・フュージョン。単なる耳障りの良いラテン・フュージョンではなく、ジャズ・ユニットらしいアンサンブルも聴かせてくれる聴き応えのある1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=QMV6zQJAXXo

「The End」
アウトロ的な短い演奏です。

ご興味がある方はJohn Thomasの他作品や、本作に参加しているドイツ出身の女性ジャズ・シンガーMonika Lingesの作品ももチェックを!

『3000 Worlds』(1981年)
3000 Worlds

『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)
Dreams Illusions Nightmares and other realities

Monika Linges Quartet『Floating』(1982年)
Floating

Monika Linges Quartet『Songing』(1984年)
Songing
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2013年02月03日

Charlie Wilson『Love, Charlie』

Uncle Charlieらしいラブ・バラードが充実の最新作☆Charlie Wilson『Love, Charlie』
Love Charlie
発表年:2013年
ez的ジャンル:レジェンド系セクシー男性R&B
気分は... :A Million Ways to Love You!

今日はベテランR&BシンガーCharlie Wilsonの最新作『Love, Charlie』です。

The Gap BandのリーダーであるCharlie Wilsonについて、当ブログで紹介した彼のソロ作は以下の3枚です。

 『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)
 『Uncle Charlie』(2009年)
 『Just Charlie』(2010年)

制作陣が前作『Just Charlie』(2010年)とほぼ同じ顔ぶれであり、従来通りのUncle Charlieらしい大人のセクシー&メロウR&Bを満喫できます。特に本作はミディアム〜スロウ中心の構成であり、楽曲も充実しています。個人的には『Just Charlie』以上にお気に入りですね。

プロデューサー陣ははCharlie Wilson本人とWirlie "Optimas Pryme" Morris,、Greg Pagani、Emile Ghantous、Erik Nelsonという顔ぶれは前作『Just Charlie』(2010年)と同じです。また、元CameoCharlie Singletonが1曲プロデュースを務め、ダブルCharlieで楽しませてくれています。

さらに「Whisper」ではKeith Sweatがゲスト参加しています。

全体として充実していますが、特に「I Still Have You」「A Million Ways to Love You」「Show You」「Oooh Wee」の4曲がモロに僕好みです。

ラブ・バラードが充実した大人のR&Bが好きな人であれば納得の1枚だと思います。

さすがはUncle Charlie!貫録ですね。

全曲を紹介しときやす。

「If I Believe」
Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=aixcNXwckf8

「I Still Have You」
オススメその1。Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。僕の一番のお気に入り曲。大人のメロウR&Bとしてサイコーです。何より楽曲がサイコーです。大人のラブリー・モードに浸れます。爽快キュートな女性コーラスも加わり、華やかさもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=f1qC2_f-4ww

「I Think I'm in Love」
Emile Ghantous/Erik Nelson/Charlie Wilsonプロデュース。60年代ソウル・グループ風の仕上りです。アコギの響きがアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=qRdIqx17eJI

「My Love is All I Have」
Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。アルバムからのリード・シングルとして昨年リリースされた楽曲。本作を象徴するような美メロのラブ・バラード。じわじわと込み上げてくる感じがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=LlEQcO4cp3w

「Our Anniversary」
Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。オーセンティックなソウル・バラードですが、Charlieの落ち着きのあるセクシー・ヴォーカルが引き立つ感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=8H7X8I13fvw

「Turn Off the Lights」
Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。タイトルからしてエロいですね。期待通りのセクシーなミディアム・スロウに仕上がっています(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=gHJ0in7CgB8

「A Million Ways to Love You」
オススメその2。Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。「I Still Have You」と並ぶ僕のお気に入りの大人のロマンティック・バラード。大袈裟なタイトルですが、Uncle Charlieが歌うと嫌味にならないところがさすがです。
http://www.youtube.com/watch?v=9Pg8dImaPlE

「Show You」
オススメその3。Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。一瞬Ernie Isleyか!と思わせるようなギターと共に始まるミディアム・チューン。この曲もメロウ好きにはグッとくる大人のR&Bに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=zXvjQv-PR8s

「My Baby」
Charlie Singleton/Charlie Wilsonプロデュース。Singletonはバック・コーラスでも参加しています。ダブルCharlieの共演はファンク調の哀愁チューン。Charlie Singletonのソロ作をお聴きの方であれば彼らしいサウンドにニンマリするのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=5ifAgg9j1qA

「Oooh Wee」
オススメその4。Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。美メロのミディアム・スロウ。聴いているだけで胸に込み上げてくるものがあります。♪ウ〜、ウィ〜♪ウ〜、ウィ〜♪
http://www.youtube.com/watch?v=zsZQ3vcbJ4s

「Say」
Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。しっとりとしたバラードでUncle Charlieの魅力を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=eIYHzK53TQU

「Whisper」
Keith Sweatをフィーチャー。Wirlie "Optimas Pryme" Morris/Charlie Wilsonプロデュース。Wirlie MorrisはKeith Sweatのプロデュースも手掛けているので、その人脈での共演かもしれませんね。この2人の共演となれば、当然セクシーR&Bを期待すると思いますが、案外エロさを抑えた正統派バラードを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Zd9Bn8pLkkA

Charlie WilsonThe Gap Bandの過去記事もご参照下さい。

『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)
チャーリー,ラスト・ネーム・ウィルソン

『Uncle Charlie』(2009年)
Uncle Charlie

『Just Charlie』(2010年)
Just Charlie

『The Gap Band II』(1979年)
ギャップ・バンドII

『The Gap Band III』(1980年)
III

『Gap Band IV』(1982年)
Gap Band IV
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2013年02月02日

Dom Salvador & Abolicao『Som, Sangue E Raca』

ジャズ・ボッサ黄金期に活躍したピアニストによるファンキー作品☆Dom Salvador & Abolicao『Som, Sangue E Raca』
Som Sangue E Raca
発表年:1971年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ファンキー・グルーヴ
気分は... :開放的に!

今回はファンキーなブラジル作品Dom Salvador & Abolicao『Som, Sangue E Raca』(1971年)です。

Dom Salvadorは1938年ブラジル、サンパウロ州出身のピアニスト。

1965年にはEdson Lobo(b)、Victor Manga(ds)を従え、Dom Salvador Trio名義での初リーダー作『Don Salvador Trio』をレコーディング。

また、Edison Machado(ds)、Sergio Barroso(b)とRio 65 Trioを組み、『Rio 65 Trio』(1965年)、『A Hora e Vez da M.P.M.』(1966年)をリリースしています。さらにこのメンバーでSalvador Trio名義のアルバム『Tristeza』(1966年)をレコーディングしています。

さらに1969年の『Don Salvador』を経て、1971年にAbolicaoを従えた本作『Som, Sangue E Raca』をリリース。その後アメリカへ移住し、『My Family (Minha Familia)』をリリースしています。

1960年代半ば〜後半のジャズ・ボッサ黄金期に活躍した人ですね。当ブログで紹介した作品であれば、The G/9 Group『Brazil Now!』(1968年)に参加しています。


本作『Som, Sangue E Raca』(1971年)は、Dom SalvadorがAbolicaoを従えてブラック・ミュージックに接近したファンキーな1枚です。

AbolicaoのメンバーはMaria(vo)、Ze Carlos(g)、Luis Carlos(ds、vo)、Rubao Sabino(b)、Oberdan(ts、fl)、Darci(tp)、Serginho(tb)等です。

アルバム全体に漂う陽気で開放的なムードがいいですね。
ブラック・ミュージックに接近したといっても、それほどガンガンにファンクしているわけではなく、あくまでブラジル音楽ありきのファンキー・サウンドになっています。

また、主役のSalvadorのピアノやアコーディオンの存在感があるのがいいですね。

ブラジル音楽好きであれば、ぜひチェックしておきたい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Uma Vida」
Dom Salvador & Abolicao作。哀愁メロディから一転し、開放的なブラジリアン・ファンキー・サウンドを楽しめるオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=h4Pg9Bgplfo

「Guanabara」
Arnoldo Medeiros/Dom Salvador作。ファンキー・リズムとエレピの音色が心地好い陽気な雰囲気のインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=163sbUHkV08

「Hei! Voce」
Getulio Cortes/Nelsinho作。軽快な中にも味わい深さのある1曲。哀愁を帯びた男性ヴォーカルがなかなかグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=R9sXnGMACBQ

「Som, Sangue e Raca」
Marco Versiani/Dom Salvador作。ヒップなファンキー・グルーヴのタイトル曲。ファンキー・ホーン隊、Salvadorの鍵盤の絡みがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=wRHPFve95ac

「Tema Pro Gaguinho」
Dom Salvador作。Salvadorのアコーディオンが冴え渡るサンバ・グルーヴ。僕の一番のお気に入り曲でもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=Ju4wLUwnkog

「O Rio」
Arnoldo Medeiros/Dom Salvador作。エレピの音色が心地好いメロウ・グルーヴ。郷愁感を誘う美しいメロディも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=amOjP4IKoFU

「Evo」
Pedro Santos/Dom Salvador作。弾けた開放感が魅力の1曲。ピースフルなコーラスもいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=6dNcVuKd6Tc

「Numbre One」
Dom Salvador作。密かに格好良いのがこの曲。ブラジルらしいファンキー・リズムを存分に楽しめるインスト・チューンです。

「Folia de Reis」
Paulo Silva/Jorge Canseira作。Salvadorのアコーディオンが駆け巡る陽気なリラックス感が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=WtqyVQV5lvU

「Moeda, Reza e Cor」
Marcos Versiani/Dom Salvador作。この曲も僕のお気に入り。大人のファンキー・チューンといった趣の疾走感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=BiPvyy-HUnI

「Samba Do Malandrinho」
Dom Salvador作。メロウなエレピの音色にグッとくるサンバ・チューン。ラウンジーな雰囲気もあっていいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=LfF-yKJ8t5I

「Tio Macro」
Arnoldo Medeiros/Dom Salvador作。ラストはCafe Apres-Midiのコンピにも収録されていた人気曲。Salvadorの気の利いたピアノを満喫できる小粋なブラジリアン・ファンキー。
http://www.youtube.com/watch?v=Hd-woJkeQEE

他のDom Salvador関連作品もチェックを!

Don Salvador Trio『Don Salvador Trio』(1965年)
Salvador Trio

Rio 65 Trio『Rio 65 Trio』(1965年)
Rio65Trio (Rio 65 Trio)

Salvador Trio『Tristeza』(1966年)
トリステーザ
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2013年02月01日

Kut Klose『Surrender』

Keith Sweatが見出したアトランタ出身の女性R&Bグループ☆Kut Klose『Surrender』
kut klose surrender.jpg
発表年:1995年
ez的ジャンル:Keith Sweat系女性R&Bグループ
気分は... :Lovely Thang!

今回はKeith Sweat好きにはお馴染みの女性R&BグループKut Kloseの唯一のアルバム『Surrender』(1995年)です。

Kut KloseAthena CageLavonn BattleTabitha Duncanの3名がアトランタで結成したグループ。

Keith Sweatに見出され、当ブログでも紹介した彼のアルバム『Get Up On It』
(1994年)のタイトル曲「Get Up On It」でフィーチャーされました。同曲はアルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャート第12位のヒットとなりました。

そして翌年Keith Sweat等がプロデュースを手掛けたアルバム『Surrender』をリリースします。さらに翌年にはKeith Sweatのアルバム『Keith Sweat』からの大ヒット・シングル「Twisted」で再び彼女たちがフィーチャーされました。

Keith Sweat feat. Kut Klose「Twisted」
http://www.youtube.com/watch?v=cP4yAnbtDZE

結局、彼女たちの目立った活動はこの期間だけでしたが、2007年にリリースされたKeith Sweatのライブ・アルバム『Sweat Hotel Live』で彼女たちのパフォーマンスを聴くことができます。「Get Up On It」、「Twisted」の2曲で参加しています。また2010年にはシングルもリリースしているようです。

TLCSWVらの活躍で当時盛り上がっていた女性R&Bグループ・ブームの中で注目されたグループですね。特にKeith Sweatの全面バック・アップということで期待されていた方も多かったのではないかと思います。僕もそんな1人でした。

僕も今回久々にアルバム1枚を通しで聴きましたが、90年代女性R&Bグループならではの魅力を満喫でき、今聴いてもグッときました。

Keith Sweat以外にEric McCaine、Fitzgerald Scott、Donald Parks、Emanuel Officer、John Howcottがプロデュースを手掛けています。Eric McCaineはEntouchのメンバーだったんですね。EntouchのCDは持っていますが、メンバーの名前までは知りませんでした。こちらも久々に聴いてみようかな・・・

アルバムからは「I Like」「Lovely Thang」「Surrender」の3曲がシングル・カットしました。全米R&Bチャート第8位となった「I Like」以外は目立ったチャート・アクションはありませんでしたが、個人的には「Lovely Thang」は大名曲だと思っています。

90年代女性R&Bグループの魅力を再認識させてくれる1枚でした。

全曲紹介しときやす。

「Lay My Body Down」
Keith Sweatプロデュース。SWVあたりと共通する魅力を持った90年代女性R&Bグループらしいミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=9WIUXARRqOk

「Don't Change」
Eric McCaineプロデュース。美メロのスロウ。キュートなヴォーカル&コーラスがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VTirkeXmbUU

「Get Up On It」
Fitzgerald Scott,/Keith Sweatプロデュース。前述のようにKeith Sweat『Get Up On It』
からの3rdシングルとして全米R&Bチャート第12位のヒットとなりました。Kut Kloseをプッシュするため、Keith Sweatは目立ちすぎず彼女たちの魅力を引き出しているスロウです。ジワジワときます。
http://www.youtube.com/watch?v=_ebz8WNcVmI

「Do Me」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcottプロデュース。テンポのいいミッド・チューン。正直あまり僕の好みではありませんが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=vC0PgmpOQ-8

「Lovely Thang」
Eric McCaine/Keith Sweatプロデュース。アルバムからの2ndシングル。個人的はアルバムのハイライト。90年代女性R&B好きの人であれば、誰しもグッとくるラブリーR&Bグルーヴだと思います。聴いているだけで胸がキュンとしてきます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Y7dg3-2OS_g

「Surrender」
Eric McCaine/Keith Sweatプロデュース。タイトル曲はアルバムからの3rdシングルになりました。切々としたスロウで迫ります。
http://www.youtube.com/watch?v=wJX-kppOFqk

「I Like」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcottプロデュース。この曲も90年代女性R&Bグループらしいラブリーな魅力に溢れています。1stシングルになったのも納得のミディアム・スロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=69NISPstPi0

Wale「Penthouse Anthem」のサンプリング・ソースになっています。
Wale「Penthouse Anthem」
 http://www.youtube.com/watch?v=U5xpd9L0O2c

「Keep On」
Eric McCaine/Keith Sweatプロデュース。定番サンプリング・ソースPatrice Rushen「Remind Me」を使ったメロウ・グルーヴ。とってもメロウで切ない感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=zp7IuYVy8nU

「Giving You My Love Again」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcottプロデュース。あまり話題にならない曲ですが、個人的に大好きな1曲。キュートな切なさに胸キュンです!
http://www.youtube.com/watch?v=Zlo4M7HujzI

「Sexual Baby」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcott/Keith Sweatプロデュース。Keith Sweatもヴォーカルで参加しているセクシー・グルーヴ。タイトルからしてエロいですが、Keith Sweat好きの人であればグッとくるはず!
http://www.youtube.com/watch?v=rZR6AzxqmwA

「Like You've Never Been Done (Get Up On It Remix)」
タイトルにあるように「Get Up On It」のリミックスです。
http://www.youtube.com/watch?v=gtlCJ-aISbA

メンバーのうちAthena Cageは2001年にソロ・アルバム『Art of a Woman』をリリースしています。

Athena Cage『Art of a Woman』(2001年)
Art of a Woman

Keith Sweat『Get Up On It』(1994年)
Get Up on It
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