2013年02月04日

John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』

Monika Lingesも参加したドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン作品☆John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』
Devil Dance
発表年:1980年
ez的ジャンル:ドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン
気分は... :いよいよハーボウル!

いよいよNFLのファイナル、第47回スーパーボウル「レイブンズ VS. 49ers」ですね。
初の兄弟HC対決"ハーボウル"は興味深いですね。

個人的にはレイ・ルイスに有終の美に飾って欲しいのでレイブンズを応援しますが、実力的には49ersの方に分がありそうですね。49ersのピストル・オフェンスに対して、レイブンズのディフェンス陣がどう対応するのかが楽しみです。一皮むけつつあるQBフラッコにも期待しています。

音楽ファンは、国歌斉唱のAlicia KeysやハーフタイムショーのBeyonceも楽しみですね。

今回は再評価が高いドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン作品John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』(1980年)です。

John Thomasは1954年アメリカ、シカゴ生まれの黒人ジャズ・ギタリスト。11歳でギターを手にし、サイケデリック・ロックやブルースの影響を受けてギターの腕を上達させていきましたが、その後ジャズへ傾倒するようになります。

1973年にN.Y.へ渡り、Joe Henderson『Multiple』(1973年)で初レコーディングを経験します。僕もかなり前から『Multiple』を持っていますが、ギタリストではJames Blood Ulmerの参加に気を取られ、彼が参加していることを認識したのは割と最近のことです。

その後ボストンへ拠点を移し、さらに79年からドイツのデュッセルドルフで教鞭をとるようになり、ドイツとの接点が生まれます。

そして、ドイツ人のRainer Wiedensohlerが設立したジャズ・レーベルNABELの第1弾アルバムとして、John Thomas & Lifeforceの1stアルバム『Devil Dance』(1980年)をリリースします。

その後もNABELレーベルからJohn Thomas & Lifeforceの2nd『3000 Worlds』(1981年)やJohn Thomas名義で『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)、『Serious Business』(1986年)といったアルバムをリリースしています。

当ブログでも紹介したNABELレーベルの仲間であるドイツ人女性シンガーMonika Lingesと共に、"ドイツ産ブラジリアン・フュージョン"の括りで語られることが多い人ですね。

当ブログで1stアルバム『Floating』を紹介したMonika Lingesは、『Devil Dance』『3000 Worlds』『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』の3枚にゲスト参加しています。

最初に紹介するJohn Thomas作品として、本作『Devil Dance』と人気曲「Like A Samba」収録の『3000 Worlds』(1981年)のどちらにするか迷いましたが、アルバム全体の聴きやすさから『Devil Dance』をセレクトしました。

本作におけるLifeforceのメンバーはJohn Thomas(g)、Andy Lumpp(p)、Ponda O'Bryan(per)、Stefan Kremer(ds)、Gunnar Plumer(b)の5名。そして、Monika Linges(vo)がゲスト参加しています。

本作のハイライト曲といえば、ブラジリアン・フュージョン人気曲「Maryke」ですが、それ以外に「Devil Dance」「Seven Kinds Of Jewels (Cha-Cha For Jiyu)」あたりのラテン・フィージョンも聴きどころです。また、クラブジャズ好きであれば「Vector」も気に入るはず!

全曲John Thomasのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Devil Dance」
哀愁メロディと美しいサウンドが魅力のラテン・フュージョン。ヨーロピアンなラテン・フュージョンといった趣にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=vvQfvtG0-WY ※音質悪いです。

「Mr. P」
リラックスしたスウィング感が心地好い1曲。オーセンティックなジャズ・ギターを楽しめます。

「Vector」
クラブジャズ的な格好良さを持つ11分超の長尺曲。疾走するギター・ジャズはなかなかスリリングです。
http://www.youtube.com/watch?v=NYwRoCXNAXk

「Maryke」
前述のように本作のキラー・トラック。Monika Lingesのスキャットが駆け巡るブラジリアン・フュージョンです。Airto Moreiraの大人気サンバ・グルーヴ「Tombo In 7/4」好きの人であれば、思わずニンマリな1曲です(笑)。John Thomasのギター・ソロも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=O-lBXC5jNZE

「Without Words (New Ballad)」
しっとりムーディーな仕上がり。このあたりもジャズ・ギター作品らしい王道の聴かせ方ですね。

「Seven Kinds Of Jewels (Cha-Cha For Jiyu)」
Monika Lingesをフィーチャーしたラテン・フュージョン。単なる耳障りの良いラテン・フュージョンではなく、ジャズ・ユニットらしいアンサンブルも聴かせてくれる聴き応えのある1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=QMV6zQJAXXo

「The End」
アウトロ的な短い演奏です。

ご興味がある方はJohn Thomasの他作品や、本作に参加しているドイツ出身の女性ジャズ・シンガーMonika Lingesの作品ももチェックを!

『3000 Worlds』(1981年)
3000 Worlds

『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)
Dreams Illusions Nightmares and other realities

Monika Linges Quartet『Floating』(1982年)
Floating

Monika Linges Quartet『Songing』(1984年)
Songing
posted by ez at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする