発表年:1980年
ez的ジャンル:SFストーリー系P-Funk
気分は... :P-Funkが地球を救う?
総帥George Clinton率いるP-Funk軍団Parliamentのラスト・アルバム『Trombipulation』(1980年)です。
これまで当ブログで紹介してきたFunkadelic/Parliament作品は以下の5枚。
Parliament『Mothership Connection』(1975年)
Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
Funkadelic『Maggot Brain』(1971年)
Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)
本作『Trombipulation』(1980年)はParliamentのラスト・アルバムであり、ファンク伝道者Star Child、Dr.Funkensteinと宿敵Sir Noseの対決というスペース・オペラにも終幕を迎えます。
Sir.Noseに扮した総帥George Clintonの象鼻姿はインパクトがありましたね。
それまでのParliament作品と比較して、かなりポップでキャッチーになった印象を受けるアルバムですね。
総帥George Clintonをはじめ、Bootsy Collins、Walter Junie Morrison、Ron Dunbar、Ron Fordがプロデュースを手掛けています。
サウンド面ではBootsy Collinsと共にキーボードのDavid Lee Chongが大きく貢献しています。
壮大なストーリー(?)のスペース・オペラを楽しむという意味では、『Mothership Connection』(1975年)から順番に聴いていくのがいいかもしれませんが、P-Funkにすんなり入るという意味ではP-Funkの毒気がマイルドになっている本作から聴き始めるのも有りなのでは?
人気曲「Agony Of Defeet」、当ブログでも紹介したHip-HopクラシックDigital Underground「The Humpty Dance」の元ネタの「Let's Play House」、P-Funkの魅力をキャッチーに満喫できるタイトル曲「Trombipulation」あたりが聴きどころだと思います。
Sir Noseが支配する地球はどうなる?
全曲を紹介しときやす。
「Crush It」
Bootsy Collinsプロデュースのオープニング。ポップでキャッチーな本作を象徴する1曲。Fred Wesleyのアレンジによるホーン隊も絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=pvdFG6MZmkE
「Trombipulation」
タイトル曲もBootsy Collinsがプロデュース。Bootsyらしさ全開でP-Funkの魅力を存分に満喫できます。個人的には「Agony Of Defeet」、「Let's Play House」と並ぶお気に入り。
http://www.youtube.com/watch?v=p-pSUuN7alo
Digital Underground「Dope-a-delic (Do-u-b-leeve-in-d-flo?)」のサンプリング・ソースにもなっています。
Digital Underground「Dope-a-delic (Do-u-b-leeve-in-d-flo?)」
http://www.youtube.com/watch?v=bIdg_TPbxMk
「Long Way Around」
Bernie Worrellの鍵盤が印象的な哀愁P-Funk。Walter Junie Morrisonがプロデュースを手掛けています。
http://www.youtube.com/watch?v=3-2_Vxms88k
Flipmode Squad「Money Talks」のサンプリング・ソースになっています。
Flipmode Squad「Money Talks」
http://www.youtube.com/watch?v=jOGn5wz0Gpo
「Agony Of Defeet」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第8位となった人気曲。この曲はRon Dunbarがプロデュース&アレンジを手掛けています。David Lee Chongのキーボード、Donnie Sterlingのベースをはじめ、Parliamentらしいスペース・ファンクを満喫できます。Tony Thomasのギター・ソロやLarry Fratangeloのティンバレスもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=VT_zzO6aLxg
当ブログでも紹介したDigital Underground「Doowutchyalike」をはじめ、Ice Cube「How to Survive in South Central」、Too Short「Step Daddy」、Tweedy Bird Loc「Gangsta Tweed」、Snoop Dogg「Buss'n Rocks」等のサンプリング・ソースにもなっています。
「New Doo Review」
SFストーリー・チックなヴォーカルが印象的な1曲。この曲はRon Fordがプロデュースを手掛けています。。ベースはLige Curry。
「Let's Play House」
僕の一番のお気に入り。Fred Wesleyのホーン・アレンジが冴え渡るファンキー・グルーヴ。Bootsy CollinsとWalter Junie Morrisonがプロデュースを手掛け、P-Funkの魅力をキャッチーに伝えてくれる1曲に仕上がっていると思います。
この曲といえば、当ブログでも紹介したDigital UndergroundによるHip-Hopクラシック「The Humpty Dance」のサンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。僕の場合も、「The Humpty Dance」がきっかけで本曲がますます好きになりました。また、「The Humpty Dance」以外にもAnt Banks「Sittin' On Somethin' Phat」、Malka Family「Ciscomulkr」でサンプリングされています。
Digital Underground「The Humpty Dance」
http://www.youtube.com/watch?v=cj9_yW8tZxs
Ant Banks「Sittin' On Somethin' Phat」
http://www.youtube.com/watch?v=8-PVaJoVluI
Malka Family「Ciscomulkr」
http://www.youtube.com/watch?v=IhW1eOwmexM
「Body Language」
開放的なホーン・セクションとストリングスが入ったポップなスペース・オペラ的P-Funkチューン。
http://www.youtube.com/watch?v=hiN8CA1T4eo
「Peek-A-Groove」
この曲も僕のお気に入り。Parliamentの歴史を締め括るのは緩めのディスコ調P-Funkグルーヴです。P-Funkらしい毒っ気のあるキーボード・サウンドが脳内に刻まれます。Ron Fordがプロデュースを手掛けています。
http://www.youtube.com/watch?v=oLvGrd3x1xU
Funkadelic/Parliamentの過去記事もご参照下さい。
Parliament『Mothership Connection』(1975年)
Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
Funkadelic『Maggot Brain』(1971年)
Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)
注目のサッカーUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦「レアル・マドリード対マンチェスター・ユナイテッド」は香川の活躍を期待して早起きしましたが、まったく存在感がありませんでしたね。前半時点で途中交代やむなしという印象でしたね。メディアに酷評されるのも仕方がないでしょう。何とか今の壁を乗り越えて、もう一段上のステージへ行ってほしいですね。