発表年:1976年
ez的ジャンル:カリフォルニア系AOR/メロウ・ソウル
気分は... :ちょっぴり切ないメロウネス
今回は黒人白人混成バンドSpaceaArkの1st『SpaceArk』(1976年)です。
カリフォルニアを拠点に活動していた黒人白人混成バンドSpaceaArkの紹介は、2nd『SpaceArk Is』(1978年)に続き2回目となります。。
今日紹介する1st『SpaceArk』は2nd『SpaceArk Is』と同様にDJ/コレクターの間で再評価の高ったアルバムであり、2枚ともにCD化が実現したことは何とも喜ばしい限りですね。
1st『SpaceArk』におけるメンバーは、Troy Raglin(vo)、Peter Alan Silberg(g)、Russell Greene(key)、Reggie Austin(b)、Bryan Reed(ds)の5名。バンドの中心は黒人のリード・ヴォーカルTroy Raglinと白人のリード・ギターPeter Alan Silberg の2名です。
2nd『SpaceArk Is』はメロウ・ソウル色の強い1枚でしたが、それと比較すれば1st『SpaceArk』はそうしたてテイストばかりではなく、ロック・ポップス色を打ち出した楽曲やフュージョン調の楽曲も聴くことができるAOR作品に仕上がっています。2nd同様、リード・ヴォーカルTroy Raglinのソウルフルな歌声とバンドのメロウ・サウンドに魅了されます。
個人的には『SpaceArk Is』の方が好みですが、本作もこの手の音が好きな人にはたまらない1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Everybody's Trying」
開放的なサウンドとTroy Raglinのソウルフル・ヴォーカルが心地好いオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=pTnYU7HzwhM
「Understand」
Silbergのギターが目立つファンキー・ロック・チューン。2nd『SpaceArk Is』では聴くことができないロックなSpaceArkを楽しめます。
「Fever Pitch」
メロウなAORチューン。Troy Raglinのヴォーカルとメロウ・サウンドの相性が抜群です。
「I'm Only Me」
70年代ウエストコースト・ロック系AOR。込み上げてくる感じがたまりません。
「Jr. Blaster」
アルバム中でも最もファンキー・ソウル色が最も高い仕上がり。他の曲に比べて音が断然黒いです。
「Welcome To My Door」
僕の一番のお気に入り。哀愁のメロディとTroy Raglinのソウルフル・ヴォーカルにグッときます。全体としてこのバンドの格好良さを満喫できると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=HxUBhMvr8fY
「Our Love Will Last」
メロウ・サウンドの中にも切ない雰囲気が漂う1曲。少し抑えめのTroy Raglinがいい感じです。
「I'm Walking (On Good Ground)」
ロック・ポップス色の強いサウンドですが、Troy Raglinのヴォーカルが入ると俄然ソウルフルな印象を受けます。
「Do What You Can Do」
爽快フュージョン調の仕上がり。一気に駆け抜けていく感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=FQv0BxG3Na8
「This World」
ラストはTroy Raglinのソウルフル・ヴォーカルを満喫できるソウル色の強い1曲で締め括ってくれます。
CDには以下の2曲のボーナス・トラックが収録されています。この2曲がなかなかいいんです!
「Beautiful Machine」
ハワイアンAORやブラジリアン・メロウと一緒に聴きたくなるサンセット・モードのメロウ・チューン。
「Big Locomotive Part 1 & 2」
ブラック・フィーリングに溢れるファンキー・チューン。ホーン隊や女性コーラスも盛り上げてくれます。
未聴の方は『SpaceArk Is』(1978年)もぜひチェックを!
『SpaceArk Is』(1978年)