2013年02月17日

Matteo Brancaleoni『New Life』

PapikのNerio Poggiがアレンジを手掛けた男性ジャズ・ヴォーカル作品☆Matteo Brancaleoni『New Life』
New Life [輸入盤]
発表年:2012年
ez的ジャンル:Papik系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :Papik好きはぜひチェックを!

今回はイタリア人男性ジャズ&ポップ・シンガーMatteo Brancaleoniの最新アルバム『New Life』(2012年)です。

Matteo Brancaleoniは2006年にデビュー・アルバム『Just Smile』(‎2006年)をリリース。その後、『Live In Studio』(‎2010年)、『Matteo Brancaleoni Live With Gianpaolo Petrini Big Band』(‎2012年)といったアルバムをリリースしています。ポップ・スタンダードを得意とする親しみやすい男性シンガーです。

そんなMatteo Brancaleoniの最新作『New Life』は、Papikでお馴染みのNerio Poggiがアレンジを手掛けています。僕が本作に興味を持ったのもNerio Poggiの参加を知ったためです。

Nerio Poggiによるクラブジャズ・プロジェクトPapikの2nd『Music Inside』(‎2012年)は、『ezが選ぶ2012年の10枚』に選ぶほどのお気に入りの1枚でした。

そのNerio Poggiがアレンジ&キーボードで参加し、それ以外にAlfredo Bochicchio(g)、Massimo Guerra(tp)、Pierpaolo Ranieri(b)、Fabrizio Foggia(key)、Marco Rovinelli(ds)、Simone "Federicuccio" Talone(per)、Ely Bruna(back vo)といったPapik作品でお馴染みのミュージシャンがバックを固めており、Papikに通じる小粋でポップなジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。

プロデュースはRenato D'Herin。

全11曲中6曲はポップ・ヒットのカヴァー。残り5曲はMatteo Brancaleoni、Nerio Poggi、Renato D'Herinらによるオリジナルです。カヴァーの中には何とLady Gaga「Bad Romance」も含まれています。

個人的には「Copacabana」「More」「Cosa Hai Messo Nel Caffe」「How Am I Supposed To Live Without You」といったPapik的魅力を存分に満喫できるカヴァー4曲がお気に入りです。

Papik好きの人はぜひチェックして欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「How Am I Supposed To Live Without You」
Michael Bolton作品のカヴァー。オリジナルは1983年のLaura Braniganヴァージョンです。作者Michael Boltonのヴァージョンは1989年にシングルとなっています。ドラマチックなバラードのイメージのある楽曲ですが、ここではボッサ調のアレンジを施したムーディーなヴァージョンで聴かせてくれます。男の色気漂うムーディーな仕上がりがグッド!

「New Life」
リラックスした雰囲気のスウィンギー&ポップなバラード。Nerio Poggiらしい華やかなアレンジがいいですね。

「I Won't Let You Go」
メロウなポップ・バラード。どこか切ないメロディが胸に奥までジーンと響きます。黄昏モードで聴きたい1曲です。

「Copacabana」
Barry Manilowのヒット曲をカヴァー(Jack Feldman/Barry Manilow/Bruce Sussman作)。本作のハイライトといえるかもしれませんね。Papik的な小粋でポップなクラブジャズを存分に満喫できます。僕も本曲を試聴して本作の購入を決定しました。
http://www.youtube.com/watch?v=WlVHPOuJHGg

「Us」
ジェントル・モードの1曲。Matteo Brancaleoniの親しみやすい歌声が優しく包み込んでくれます。

「Cosa Hai Messo Nel Caffe」
1969年、Riccardo Del Turcoのヒット曲「愛の妙薬」をカヴァー。本作唯一のイタリア語でのヴォーカルを満喫できます。ボッサ・アレンジのロマンティックな仕上がりにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=SrdP2jrHaYk

「Fly Away With Me」
Anna Bernardとのデュエット。Anna Bernardの女性ヴォーカルと共にロマンティックなバラードを聴かせてくれます。Nerio Poggiの素敵なアレンジ・センスも光ります。

「More」
1962年のイタリア映画『Mondo Cane(邦題:世界残酷物語)』の主題歌カヴァー(Riz Ortolani/Nino Oliviero作)。当ブログではBalancoGary McFarlandのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンはラウンジ調のキャッチーな仕上がり!この曲もPapik的センスを存分に堪能できます。

「Never Gonna Fall In Love Again」
Eric Carmenのカヴァー。オリジナルは『Eric Carmen』(1975年)に収録されています。僕もEric Carmenヴァージョンは持っていますが、そのイメージで聴くとギャップがあるかもしれませんね。ここでは落ち着きのある大人の男性ジャズ・ヴォーカル・カヴァーに仕上がっています。

「Bad Romance」
Lady Gagaの大ヒット曲をカヴァー。何の予備知識もなく聴いたら、「Bad Romance」とはわからないのでは?このあたりの選曲&アレンジは、Papik『Music Inside』でもMary J. Blige「Family Affair」を取り上げるなど、一見ジャズとはマッチしないような楽曲を見事に調理してしまうNerio Poggiのセンスなのでは?

「Secret Love」
ラストは感動のバラードで締め括ってくれます。Matteo Brancaleoniのヴォーカリストとしての確かな実力を実感できます。

興味がある方はMatteo Brancaleoniの他作品もチェックを!

『Just Smile』(‎2006年)
JUST SMILE

『Live In Studio』(‎2010年)
Live In Studio

『Matteo Brancaleoni Live With Gianpaolo Petrini Big Band』(‎2012年)
Live! (Digital Edition)

本作とセットでPapikの作品もぜひチェックを!

Papik『Rhythm of Life』(‎2009年)
Papik - Rhythm Of Life

Papik『Music Inside』(‎2012年)
Music Inside
posted by ez at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする