発表年:1981年
ez的ジャンル:名プロデューサー系アーバン・メロウ・グルーヴ
気分は... :Hurry up!
今回は久々のNorman Connors作品、『MR.C』(1981年)です。
アーバンなメロウ・グルーヴで70年代半ば〜80年代前半にかけて佳作を多く残したドラマー/プロデューサーNorman Connorsの紹介は『This Is Your Life』(1978年)に続き2回目となります。
僕の中では『You Are My Starship』(1976年)あたりも紹介したつもりだったのですが・・・単なる思い込みでした(笑)
今日紹介する『MR.C』はArista最後の作品となりますが、『This Is Your Life』(1978年)、『Invitation』(1979年)、『Take It To The Limit』(1980年)、『MR.C』(1981年)というArista時代の4枚が、最もアーバン・メロウなNorman Connorsを満喫できるのではないでしょうか。
本作『MR.C』の頃のNorman Connorsは、Quincy Jonesあたりと同じでミュージシャンというよりは総合プロデューサーという立ち位置でアルバムをリリースしている感じですね。
本作でもBeau Williams、Glenn Jones、Jean Carn等のリード・シンガーを配し、軽快なアーバン・サウンド満載のアルバムに仕上がっています。
アルバムにはクレジットされていませんが、本作のヴォーカルの主役はソロ作『Stay With Me』(1983年)等でも知られる男性シンガーBeau Williamsです。Temptationsにも誘われた実力派シンガーがその魅力を如何なく発揮してくれます。同じく実力派の男性シンガーGlenn Jonesも1曲のみの参加ですが、存在感を示してくれます。Glenn Jonesについても、てっきり当ブログで紹介したものと思い込んでいましたが未紹介でした。そのうち紹介したいと思います。
本作では、Jacques Burvick(key)、Dave Spann(ds)、Nate Winfield(g)、Duke Jones(tp、flh)、Pee Wee Ford(b)、Marion Meadows(ts、ss)、Kenny Hudson(per)の7名がバックバンドStarship Orchestraのメンバーとしてクレジットされています。
しかし、実際にはLeon Chancler(ds)、Nathan East(b)、Paulinho Da Costa(per)、Onaje Allan Gumbs(syn)、Marlo Henderson(g)、Mitch Holder(g)等のセッション・ミュージシャンを起用したレコーディングが多くなっています。
結果的にセールス面では不発に終わった本作ですが、Arista時代の集大成的な内容であり、Norman Connors好き、アーバン・メロウ好きには外せない1枚なのでは?
全曲紹介しときやす。
「She's Gone」
UKのドラマー/プロデューサー/ソングライターのNigel Martinezの作品。Billy Ocean、Light Of The World、Real Thing等の作品へ関与していた人ですね。Beau Williamsをフィーチャーした極上のメロウ・ダンサーに仕上がっています。女性コーラス隊もアーバン気分を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=EPykA0njN8k
「Party Town」
Len Ron Hanks/Zane Grey/Quentin Bernard Jennings作。人気ソングライター・チームGrey & Hanksの楽曲です。Beau Williamsをフィーチャーしたアーバン・ファンク・チューンです。Beau Williamsのパワフルなヴォーカルに牽引され、重心の低いグルーヴと華やかなホーン隊&女性コーラス隊がパーティー・モード全開のサウンドを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=-r3JjPrTAAg
「Keep Doin' It」
Nigel Martinez作。Beau Williamsをフィーチャー。軽快なアーバン・ファンクで疾走してくれます。シンセが程良いアクセントになっているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=QY4FiHlqNYA
「Stay With Me」
Nigel Martinez作。Beau Williamsをフィーチャー。爽快ギター・カッティングが心地好いメロウ・グルーヴに仕上がっています
http://www.youtube.com/watch?v=OUKRSS3MsnE
「Anyway You Want」
Niteflyteのシティ・ポップ人気曲をカヴァー(Sandy Torano作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『Niteflyte II』に収録されています。Beau Williamsをフィーチャーし、Norman Connors流のキレのあるシティ・ポップを満喫できます。オリジナルが大好きですが、このカヴァーもお気に入りです。
http://www.youtube.com/watch?v=aVbEjzl0qdU
「Sing A Love Song」
Jacques Burvick/Marion Meadows作。Glenn Jonesをフィーチャー。寛いだムードのアーバン・メロウを満喫できます。Glenn Jonesのヴォーカルも存分に堪能できます。アーバン・メロウ好きの人であれば、この曲が一番グッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=iIuDK0URchc
「Love's In Your Corner」
Paul Smith作。Jean CarnとDerrick Hughesの男女ヴォーカルをフィーチャーしたダンサブルな仕上がり。Jean Carnのヴォーカルはやはり華やかですね。
http://www.youtube.com/watch?v=40QC9t3aryk
「Mr. C」
ラストはStarship Orchestra作によるインスト・チューン。Starship Orchestraの面々がハイ・スピードのジャズ・ファンクで魅了してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Z9hqQtZN7X8
他のArista時代の作品もチェックを!
『This Is Your Life』(1978年)
『Take It To The Limit』(1980年)