発表年:1980年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ・ファンク/フュージョン
気分は... :真剣だけど深刻にならない!
ここ数日の僕は体調不良も手伝って少々頭の中が整理できず、勝手にアップアップ状態気味・・・・
こういう時には「真剣だけど深刻にならない」ことが大切!
この1年僕が気に入っているフレーズなのですが(笑)
今回はそんな気分にフィットする1枚をセレクト。
人気サックス奏者Gary BartzがJames Mtume/Reggie Lucasをプロデューサーに迎えリリースした『Bartz』(1980年)です。
クラブ方面からも人気のサックス奏者Gary Bartzの紹介は、Gary Bartz Ntu Troop『Juju Street Songs/Follow The Medicine Man』(1972年、2in1CD)、『Music Is My Sanctuary』(1977年)に続き3回目となります。
本作『Bartz』はJames Mtume/Reggie Lucasという当時の人気プロデュース・チームを迎えて制作されたアーバン・メロウ・フュージョン作品です。
僕の保有するCDには明示されていませんが、レコーディングにはJames Mtume、Reggie Lucas以外にも、Tawatha Agee(vo)、Hubert Eaves III(key)、Howard King(ds)、Basil Fearington(b)、Edward Moore(g)というMtumeメンバーが参加していると思われます。彼らは演奏のみならず、楽曲提供でも大きく貢献しています。
James Mtume、Reggie Lucas、Hubert Eaves III、Howard Kingらとは『The Shadow Do』(1975年)等Bartzの70年代作品で共演しており、その意味では旧知の仲間にサポートを求めたということなのかもしれませんね。
良くも悪くもひたすら心地好いアーバン・メロウなサウンドで埋め尽くされています。あくまで主役はGary Bartzですが、James Mtume/Reggie Lucasプロデュースのアーバン・メロウ・サウンドを楽しむという感覚で聴いた方が楽しめると思います。
こういうサウンドを聴いている限り、深刻に思い詰めることはないでしょう(笑)
焦らず、ゆっくり、はやく、ていねいに・・・
全曲紹介しときやす。
「Need Your Love」
Basil Fearington作。アーバン・メロウ・サウンドをバックにGary Bartzのサックスが爽やかに響き渡ります。女性コーラスが華やかな雰囲気を演出してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=LN5EhsjlLOk
「Keep Goin' On」
Howard King/Tawatha Agee作。Tawatha Ageeのヴォーカルをフィーチャーした本作のハイライトとなるアーバン・メロウ。主役のBartzというよりもJames Mtume/Reggie Lucasの仕事ぶりやTawatha Ageeのヴォーカルを楽しむ1曲かもしれませんが(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=W5iCZsb2rHA
「Love Prelude/After The Love Has Gone」
Hubert Eaves作の「Love Prelude」とEarth, Wind & Fireのヒット曲「After The Love Has Gone」(Bill Champlin/David Foster/Jay Graydon作)のメドレー。ロマンティックな雰囲気に包まれたアーバン・メロウ・チューンに仕上がっています。甘く切ないBartzのプレイを堪能しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=Hsc8-Z8WBkQ
「Rockin' All Night」
Edward Moore/Howard King作。ロッキンというよりフュージョン・オールナイトな?アーバン・メロウ・ファンク。
http://www.youtube.com/watch?v=_ZWe8w8aMIQ
「Music」
Hubert Eaves作。D-Trainの仕事でも知られるHubert Eaves作の本曲は僕のお気に入りの1曲。サマー・ブリーズ・モードのメロウ・フュージョン/ファンクに仕上がっています。Bartzのサックスも微風のように爽やかです。
http://www.youtube.com/watch?v=vF-CXHn9tfM
「One-Eyed Jack」
James Mtume/Reggie Lucas作。P-Funkフュージョンとでも呼びたくなる雰囲気の仕上がり。アルバムの中でいいアクセントになっています。
「After Glow」
James Mtume/Reggie Lucas作。ロマンティックなメロウ・フュージョンはサンセット・モードにピッタリです。
http://www.youtube.com/watch?v=K0vs-0GrQjQ
「(Give It Your Best), Shot!」
Gary Bartz作。ラストはアーバン・ソウル・テイストのメロウ・チューン。本作らしいひたすら心地好いサウンドを満喫できます。
Gary Bartzの過去記事もご参照ください。
Gary Bartz Ntu Troop『Juju Street Songs/Follow The Medicine Man』(1972年)
『Music Is My Sanctuary』(1977年)