発表年:1991年
ez的ジャンル:Zappファミリー系歌姫
気分は... :何度聴いても飽きない素晴らしいワンパターン!
しばらく女性アーティストの作品を取り上げていなかったので、今回は女性アーティストの作品をセレクト。
Roger/Zappファミリーの歌姫Shirley Murdockの3rdアルバム『Let There Be Love』(1991年)です。
Shirley Murdockの紹介は、デビュー・アルバム『Shirley Murdock』(1986年)、2ndアルバム『A Woman's Point of View』(1988年)に続き3回目になります。
1st、2nd同様、故Roger Troutmanがプロデュースを務め、Roger/Zappファミリーが全面バックアップしています。
前2作に比べると、Roger/Zappファミリー総動員のわりには、Roger/Zapp色はそれ程強くないかもしれません。
良くも悪くも落ち着いた感のあるアルバムかもしれませんが、バラードを中心にShirleyの安定した歌声を存分に満喫できます。
特に後半はソウル/R&Bアルバムというより、ゴスペル・アルバムを聴いているような感覚ですね。聴いていると、心が安らぎ、勇気がみなぎってきます。
ワンパターンと言われてしまえばそうかもしれませんが、そのワンパターンを何度聴いても飽きないのがShirley Murdockという歌い手の凄いところかもしれません。
全曲紹介しときやす。
「In Your Eyes」
アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャート第7位となった感動的なバラード。澄み切った力強さを持ったShirleyの熱唱がじわじわと胸の奥に響いてきます。
「Stay With Me Tonight」
アルバムからの2ndシングル。美しいメロディと素晴らしいShirleyの歌声魅了されるバラードです。
http://www.youtube.com/watch?v=An7ZHp0mlO0
「Let There Be Love」
アルバムからの3rdシングル。もしかしたら、Roger/Zappファミリーらしからぬハウス調の本作が今日のハイライトかもしれませんね。オリジナル以上にFrankie Knucklesが手掛けたリミックス(アルバム未収録)が要チェックかもしれません。
「Let There Be Love (Frankie Knuckles Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=RfSGlNqOTUU
「Say It, Mean It」
素晴らしいShirleyの表現力を満喫できるバラード。彼女のエモーションで心が浄化されるような気分になります。
「The Last Hurrah」
この曲もただただShirleyの歌声に聴き惚れるばかりの感動バラード。力強い歌声が聴く者を歓喜で包み込んでくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=3rMTyNBj9Ig
「We Should Be Together」
スウィンギー&ファンキーな本曲はアルバムの中でいいアクセントになっています。気の利いたホーン・アレンジにグッときます。Shirleもジャズ・フレイヴァーのヴォーカルを聴かせてくれるのがいいですね。
「Anywhere」
少し哀愁モードのバラード。切々としたヴォーカルで歌い上げます。
「Everywhere」
昔も今もアルバムで一番のお気に入り曲。心を晴れやかにしてくれる軽快なメロウ・チューンです。
「Heavenly」
しっとりと歌い上げる、まさにヘブンリーなバラードです。
http://www.youtube.com/watch?v=Ifveu-HCLZQ
「Save The Children」
ラストは子供たちのために力強い歌声でメッセージを届けてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=2Q9hk1dN53w
Shirley Murdockの過去記事もご参照ください。
『Shirley Murdock』(1986年)、
『A Woman's Point of View』(1988年)