2013年04月08日

Kleeer『Intimate Connection』

Eumir DeodatoプロデュースによるN.Y.アーバン・ファンク☆Kleeer『Intimate Connection』
INTIMATE CONNECTION
発表年:1984年
ez的ジャンル:N.Y.アーバン・メロウ・ファンク
気分は... :良くも悪くも・・・

今回はN.Y.のファンク/ディスコ・グループKleeerの6thアルバム『Intimate Connection』(1984年)です。

Kleeerは1972年にN.Y.で結成されたグループ。メンバーはWoody Cunningham(vo、ds)、Paul Crutchfield(vo、per)、Richard Lee(g、back vo)、Norman Durham(b、key、back vo)の4名。

「The Jam Band」「Pipeline」「The Universal Robot Band」といったグループ名を経て、1978年からKleeerとして活動するようになりました。

大きなヒットには恵まれたグループではありませんが、70年代後半から80年半ばにかけて、『I Love To Dance』(1979年)、『Winners』(1979年)、『License To Dream』(1981年)、『Get Ready』(1982年)、『Taste The Music』(1982年)、『Intimate Connection』(1984年)、『Seeekret』(1985年)という7枚のアルバムをリリースし、N.Y.ディスコ/アーバン・ファンク・シーンに軌跡を残しました。

そんな中でも今日再評価が高いのが今回紹介する『Intimate Connection』(1984年)です。

Kool & the Gang作品のプロデュース等でディスコ/ファンク・シーンでその手腕が評価された、当ブログでもお馴染みのブラジル人プロデューサー/アレンジャー/キーボード奏者Eumir Deodatoがプロデュースを手掛け、アーバン・メロウなブラコン作品として再評価されているアルバムです。

また、「Intimate Connection」「Tonight」の2曲はサンプリング・ソースとしても人気があり、Hip-Hop世代からの支持も高い1枚かもしれませんね。

正直、アッパーなダンス・チューンの出来はイマイチですが、ミディアム系の楽曲はブラコン好きの人を惹きつけると思います。落ち着いた大人のヴォーカルがアーバン・ナイトなシンセ・ファンク・サウンドとよくマッチしています。

楽曲はすべてメンバーのオリジナルです(Eumir Deodatoとの共作含む)。

全曲紹介しときやす。

「Ride It」
オープニングはアッパーなダンス・チューンですが、正直イマイチです。今聴くと、80年代シンセ・ファンクの弱点がモロに出ている感じですね。MJ「Beat It」を真似たようなロッキン・ギターはご愛嬌でしょうか(笑)

「You Did It Again」
個人的には「Intimate Connection」、「Tonight」と並ぶお気に入り。大人のジェントル・ヴォーカルが心地好いミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=8FIjIHwvm2g

昨年Soulpersona & Princessがカヴァーしています。
Soulpersona & Princess「You Did It Again」
 http://www.youtube.com/watch?v=aLkEE-sCvQc

「Go For It」
この曲も大好き!ブラコン好きであればグッとくるであろうミディアム・ファンクです。80年代シンセ・ファンクの良い部分を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=f7NJWChadhc

「Intimate Connection」
本作のハイライトとなるタイトル曲はアーバン・ナイトなメロウ・ファンク。ブラコン好きの人にはかなりグッとくる1曲なのでは?80年代ブラコンらしいシンセ・サウンドとセクシー・ヴォーカルがアーバン・ナイト気分を演出してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=-JNVErZYiZM

前述のように定番サンプリング・ソースとしても有名です。当ブログでも紹介したDe La Soul「En Focus」をはじめ、Diamond D feat. Jasmine & Michelle Sweeting「Confused」、Doctor Dre and Ed Lover feat. Naima Bowman「Intimate」、N.O.T.S.「N.O.T.S. II」、2Pac feat. Dr. Dre & Roger Troutman「California Love (Remix) 」、Kris Kross「Some Cut Up」、Powerule「Well Connected」、WC feat. E-40 & Too Short「Keep Hustlin'」、Snoop Dogg「May I」、Monsta Island Czars「Comin' at You」、Ayatollah「Into Space」、Reflection Eternal feat. Bootsy Collins「Internet Connection」、Black Mikey feat. Damu「Get Up or Get Left」等でサンプリングされています。

Diamond D feat. Jasmine & Michelle Sweeting「Confused」
http://www.youtube.com/watch?v=dQ9jt3PlWZg
2Pac feat. Dr. Dre & Roger Troutman「California Love (Remix) 」
 http://www.youtube.com/watch?v=JHE7AIibmm0
Powerule「Well Connected」
 http://www.youtube.com/watch?v=1k08lx5adEQ
WC feat. E-40 & Too Short「Keep Hustlin'」
 http://www.youtube.com/watch?v=F5EVQMmC8WE
Snoop Dogg「May I」
 http://www.youtube.com/watch?v=7M2rXGrCBDs
Monsta Island Czars「Comin' at You」
 http://www.youtube.com/watch?v=90UI5yiIENY
Ayatollah「Into Space」
 http://www.youtube.com/watch?v=bxHITcg7jzg

「Next Time It's For Real」
シングルにもなった曲。落ち着いた雰囲気の大人のミディアム・ファンクです。ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を確認できます。
http://www.youtube.com/watch?v=L4soFfk69J0

「Break」
アッパーなダンス・チューンですが、オープニングの「Ride It」同様の弱点を感じます。「Ride It」よりはマシだと思いますが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=OllGJ0gwt9M

「Tonight」
タイトル曲と並ぶ本作のハイライト。ヴォコーダーも入ったアーバンなシンセ・ファンク。淡々としていますが、大きなうねりがあるのがいいですね。ヴォコーダー好きの人はぜひチェックを!
http://www.youtube.com/watch?v=cVXURwACwtk

この曲もサンプリング・ソースとして人気です。DJ Quik「Tonite」、2Pac「If I Die 2Nite」、Warszafski Deszcz「Sobota」、JT Money feat. Too Short「Something About Pimpin'」、Lil Jon, The East Side Boyz feat. Snoop Dogg,Nate Dogg,Oobie & Suga Free「Bitches Ain't Shit」等でサンプリングされています。

DJ Quik「Tonite」
 http://www.youtube.com/watch?v=hykZtBaPKps
JT Money feat. Too Short「Something About Pimpin'」
 http://www.youtube.com/watch?v=Tsud4xSDSx8
Lil Jon, The East Side Boyz feat. Snoop Dogg,Nate Dogg,Oobie & Suga Free「Bitches Ain't Shit」
 http://www.youtube.com/watch?v=ZjaJNz9CqjA

「Do You Want To?」
Eumir Deodatoとの共作。そのせいか軽くブラジリアン・フレイヴァーが入っている気がします。成功しているかどうかはビミョーですが。

ご興味がある方はKleeerの他作品もチェックを!

『I Love To Dance』(1979年)
I Love to Dance

『Winners』(1979年)
Winners

『License To Dream』(1981年)
License Dream

『Get Ready』(1982年)
Get Ready

『Taste The Music』(1982年)
Taste The Music

『Seeekret』(1985年)
Seeekret
posted by ez at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月07日

Roberto Fonseca‎『Yo』

Gilles Petersonもプロデュース参加!キューバ人先鋭ピアニストの最新作☆Roberto Fonseca‎『Yo』
ジョ
発表年:2012年
ez的ジャンル:最新キューバン・ジャズ
気分は... :最新ワールド・ミュージックの姿がここに...

今回はキューバ人先鋭ピアニストRoberto Fonseca‎の最新作‎『Yo』です。

Roberto Fonseca‎は1975年キューバ、ハバナ生まれ。1997年に元Irakere‎のサックス奏者Javier Zalba‎らとラテン・ジャズ・ユニットTemperamento‎を結成し、アルバム『En el Comienzo』‎をリリースしました。

その後ソロとして『Tiene Que Ver』‎(1999年)、『No Limit』‎(2000年)、『Elengo』‎(2001年)、『Zamazu』‎(2007年)、『Akokan』‎(2009年)、『Live in Marciac』‎(2010年)といったアルバムをリリースしています。

また、キューバン・ジャズの枠に止まらず、幅広いジャンルのミュージシャンと交流を持っています。Asa Festoonのデビュー作をプロデュースしたり、United Future Organization‎の作品に参加したり、と日本人アーティストとの関わりも持っています。

さて最新作『Yo』‎ですが、キューバン・ジャズの枠を飛び越えたワールド・ミュージック作品に仕上がっています。特にアフリカ音楽との接点を強く感じる1枚に仕上がっています。

その象徴がマリ出身のパーカッション奏者Baba Sissoko‎やギニア出身のコラ奏者Sekou Kouyate‎の参加です。アフロ・ファンクとは少し異なるワールド・ミュージック的なアフリカン・サウンドを楽しむことができます。僕は80年代後半から90年代初めのワールド・ミュージック・ブームにハマった一人ですが、本作を聴いているとその頃聴いていたアフリカ音楽の諸作を思い出してしまいました。

本作のもう1つの魅力がクラブ・ミュージックとの接点です。その最大の目玉が人気DJ、Gilles Peterson‎が共同プロデューサーとして2曲に関与している点です。GillesとRoberto Fonsecaの接点は、2009年にGillesが企画したアルバム‎『Gilles Peterson Presents Havana Cultura: New Cuba Sound』‎です。Roberto Fonsecaは、このアルバムに中核メンバーとして参加していました。

『Gilles Peterson Presents Havana Cultura: New Cuba Sound』‎(2009年)
Gilles Peterson presents Havana Cultura - New Cuba Sound [ボーナストラック収録・解説付・国内盤・2CD] (BRC247)

Gillesが関与した2曲以外にもドラムン・ベース調のダンス・チューンや‎Count‎によるリミックス3曲(ボーナス・トラック)が収録されており、クラブ・ミュージック好きの人も十分に楽しめる1枚になっています。

勿論、基本はジャズ・ピアニストなので現代ジャズ作品として聴いても十分楽しめます。

全曲紹介しときやす。

「80's」
キューバ音楽とアフリカ音楽がクロスオーヴァーしたオープニング。僕はこのオープニングを聴いて本作の購入を決めました。強烈なトライバル・リズムとRobertoのピアノがアフリカへと誘ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=EStcBLqiw58

「Bibisa」
マリ出身の女性シンガーFatoumata Diawaraをフィーチャー。Sekou Kouyateのコラと作者Baba Sissoko‎のンゴニとRobertoのピアノが織り成す美しいサウンドに魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=ve7ERgS6k5Q

「Mi Negra Ave Maria」
Gilles Peterson共同プロデュース1曲目。 パリ在住のアメリカ人の詩人Mike C. Laddのポエトリー・リーディングをフィーチャーした感動的な1曲に仕上がっています。Ramses Rodriguezのドラムが実にクロスオーヴァーな感じでいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=aeLZyOz04Fg

「7 Rayos」
キューバ人詩人の故Nicolas Guillenの朗読をサンプリング。この曲もSekou Kouyateのコラがいいアクセントになっています。

「El Sonador Esta Cansado」
Gilles Peterson共同プロデュース2曲目。クラブジャズ的センスのキューバン・ジャズを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=FlpbHLpL1QI

「Chabani」
アルジェリアのワールド・ミュージック、ライのシンガーFaudel Amilをフィーチャー。ライ独特のコブシの効いた歌い回しを楽しめます。ワールド・ミュージック・ブームの際によく聴いていたライの王様Cheb Khaledを思い出してしまいました。ただし、音自体はとてもジャズしており、Robertoのジャズ・ピアニストとしての魅力も堪能できます。

「Gnawa Stop」
パーカッションで参加しているJoel Hierrezueloの作品。現代ジャズとアフリカ音楽の美しい融合に魅了されます。

「El Mayor」
インタールード的な小曲。

「JMF」
ここではピアノのみならずRobertoのハモンド・オルガンも楽しめる1曲。Grupo Fantasmaあたりにも通じるハイブリッドなラテン・ミュージックを楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=pFSLcxt5Lh4

「Asi Es La Vida」
ピアノ・トリオにチェロが加わった美しいジャズ作品。"静かなる音楽"好きの人が聴いてもグッときそうな1曲です。

「Quien Soy Yo」
セネガル出身のシンガーAssane Mboupをフィーチャーしたアフロ・キューバン・チューン。ある意味一番キューバン・ミュージックらしい仕上りかも?

「Rachel」
クラブ・ミュージック好きにとってのハイライトはこの曲でしょう!人力ドラムン・ベースのリズムが心地好いクロスオーヴァー・チューン。Robertoもフェンダー・ローズやムーグを駆使しています。

さらにアルバムにはCount‎による「Bibisa」「80's」「Gnawa Stop」のリミックスが収録されています。特に「Gnawa Stop」のリミックスは国内盤のみのボーナス・トラックです。

「Bibisa(Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=BSipMXrOqDE

ご興味がある方はRoberto Fonseca‎の他作品もチェックを!

『Tiene Que Ver』‎(1999年)
Tiene Que Ver

『No Limit』‎(2000年)
ノー・リミット〜アフロ・キューバン・ジャズ

『Elengo』‎(2001年)
Elengo

『Zamazu』‎(2007年)
ZAMAZU

『Akokan』‎(2009年)
AKOKAN

『Live in Marciac』‎(2010年)
LIVE IN MARCIAC
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2013年04月06日

Barrabas『Heart of the City』

クロスオーヴァーなスパニッシュ・ファンキー・ロック☆Barrabas『Heart of the City』
Heart of the City
発表年:1975年
ez的ジャンル:スパニッシュ・ファンキー・ロック/ラテン・ソウル
気分は... :このクロスオーヴァー感覚にハマります...

今回は70年代〜80年代に活躍したスペインのファンキー・ロック・グループBarrabasの4thアルバム『Heart of the City』(1974年)です。

BarrabasFernando Arbexを中心にスペイン、マドリードで結成されたロック・グループ。

グループは70年代初めから80年代はじめにかけて、『Wild Safari(Barrabas)』(1971年)、『Power』(1973年)、『iSoltad a Barrabas!(Release Barrabas or Hi-Jack)』(1974年)、『Heart of the City』(1974年)、『Watch Out(Desperately)』(1975年)、『Swinger(Barrabas or Watch-Out)』(1976年)、『Piel de Barrabas』(1981年)、『Bestial』(1982年)、『Forbidden』(1983年)といったアルバムをリリースしています。

「Woman」(『Wild Safari』収録)、「Hi-Jack」(『iSoltad a Barrabas!』収録)といった楽曲は今日でも人気ですね。また、「Never in this World」(『Wild Safari』収録)はサンプリング・ソースとしても人気です。

「Woman」
 http://www.youtube.com/watch?v=AQCq4OD-d5k
「Hi-Jack」
 http://www.youtube.com/watch?v=-JwJbXt6lfg
「Never in this World」
 http://www.youtube.com/watch?v=1kbc-OE3mHU

今回紹介する『Heart of the City』(1974年)は彼らの4thアルバム。N.Y.でレコーディングされたアルバムであり、ファンキー&メロウなラテン・ロックにディスコのエッセンスも加わったクロスオーヴァーな作品に仕上がっています。

本作におけるメンバーは、Jose Luis Tejada(vo)、Enrique "Ricky" Morales(g)、Miguel Morales(g、b)、Juan Vidal(key、org、clavinet)、Daniel Louis(ds、per)、Ernesto "Tito" Duarte(per、sax、fl、ds)の6名。リーダーのFernando Arbexはプロデューサーとして裏方に専念しています。

また、ソウル/ディスコ・グループThe Watersのメンバーがバック・コーラスで参加し、アルバムを華やかなテイストを加えています。そう言えば、JuliaとMaxineのWaters姉妹は以前に紹介したCoke Escovedo『Comin' At Ya』(1976年)でも素晴らしいコーラスを聴かせてくれていました。彼女たちとダンサブルなラテン・サウンドの相性は抜群ですな。

大きな括りではラテン・ロックとなるのかもしれませんが、ロック好きというよりもファンキー&メロウなラテン・ソウル/ディスコがお好きな人向けのアルバムだと思います。

他作品の少しおどろおどろしいジャケに惑わされないようにしましょう(笑)

全曲Fernando Arbexもしくはメンバーのオリジナルです。
今の僕の音楽嗜好にフィットするクロスオーヴァー感を満喫しました。

全曲紹介しときやす。

「Checkmate」
本作らしいファンキー・ラテン・ロック+ディスコなロック・ダンサーでアルバムは幕を開けます。彼らがN.Y.レコーディングを選択した意図がよく伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=QG2dvDpGEzE

「Take a Wild Ride」
USファンク/ディスコ・グループを聴いていると錯覚しそうなファンク・ディスコな仕上がり。グイグイ押しまくります。
http://www.youtube.com/watch?v=43s61cklkZs

「Along the Shore」
メロウなギター・カッティングが印象的なラテン・メロウ・ダンサー。フリーソウル/レア・グルーヴ系の音がお好きな人であればグッとくる1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=WPiCNZnwsCA

「Make It Easy」
うねるベースとクラヴィネットによるファンキー感にグッとくるファンキー・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=dBBGxWorZJ4

「Family Size」
僕の一番のお気に入り。AztecaMaloSapoあたりのラテン・ロックがお好きな人であればかなりグッとくるファンキー・ラテン・ロックです。
http://www.youtube.com/watch?v=Ghl6D1JXCWw

「Mellow Blow」
DJ Harveyもプレイする人気曲。今日的にはこの曲がハイライトかもしれませんね。タイトルの通り、メロウな味わいが魅力の1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=5itadKvIO04

「Thank You Love」
「Family Size」と並ぶ僕のお気に入り。ソウルフルなメロウ・グルーヴ。Jose Luis Tejadaのリード・ヴォーカル、Waters姉妹のバック・コーラスが実に魅力的です。
http://www.youtube.com/watch?v=zlEGeTfL4I0

「Four Season Woman」
ラストはラテン・ロック・バンドらしいファンキー・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=yuufP5BhqIA

ご興味がある方はBarrabasの他作品もチェックを!

『Wild Safari(Barrabas)』(1971年)
Wild Safari

『Power』(1973年)
Power

『iSoltad a Barrabas!(Release Barrabas or Hi-Jack)』
Release Barrabas

『Desperately(Watch Out)』(1975年)
Desperately

『Watch-Out(Barrabas or Swinger)』(1976年)
Watch Out

『Piel de Barrabas』(1981年)
Piel De Barrabas

『Bestial』(1982年)
Bestial

『Forbidden』(1983年)
Forbidden
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2013年04月04日

Dawkins & Dawkins『Dawkins & Dawkins』

NJSを前面に押し出したゴスペル兄弟デュオのデビュー作☆Dawkins & Dawkins『Dawkins & Dawkins』
Dawkins & Dawkins
発表年:1993年
ez的ジャンル:NJS系兄弟ゴスペル/R&B
気分は... :NJS好きは要チェック!

Eric DawkinsAnson Dawkinsのゴスペル兄弟デュオDawkins & Dawkinsの1stアルバム『Dawkins & Dawkins』(1993年)です。

Dawkins & Dawkinsの紹介は、一昨年リリースした13年ぶりのアルバム『From Now On』(2011年)に続き2回目となります。

『Dawkins & Dawkins』(1993年)、『Necessary Measures』(1994年)、『Focus』(1998年)に続く、13年ぶりの4thアルバム『From Now On』(2011年)は、90年代R&Bのエッセンスを巧みに取り入れた素晴らしいアルバムでした。

そんな彼らの原点となるデビュー作が『Dawkins & Dawkins』(1993年)です。Fred HammondのグループCommissionedのバックを務めたことがデビューのきっかけとなったようです。

そのFred HammondがDawkins兄弟と共に本作のプロデュースを務めています。

一応ゴスペル・デュオですが、音を聴けば半分以上はNJSなサウンドです。ジャケもそうですね!その意味でNJS好きの人にオススメしたいアルバムです。NJS作品の中には今聴くとチープに聴こえてしまうものも少なくありませんが、本作は逆に改めて感心してしまうほど良質のNJSアルバムに仕上がっていると思いますよ。

一方で残りのコンテンポラリーなゴスペル曲も実に感動的です。NJSな曲とコンテンポラリー・ゴスペル曲が混ざっていることで、飽きることなくアルバム1枚を楽しめます。

90年代好きの人であれば、かなりグッとくるはず!

全曲紹介しときやす。

「Everybody Needs Somebody」
つかみはOK!ダンサブルなサウンドのなかにもメロディを大切にしているところに好感が持てるオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=K2zWi8IA4SU

「Doc, Check It Out!」
インタールード。

「Outta Ya Mind」
Guyあたりが好きな人であればグッとくるアッパー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=QJJ16_PVAl8

「Come Unto Me」
感動的なスロウ。このあたりはゴスペル・デュオらしいしっかりとした歌唱力を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=dSx_HEioALw

「Wonder Why」
NJS好きにはたまらないグルーヴですね。甘く危険な香りが漂う雰囲気が好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=heD5Wqz14RM

「Watching Over Me」
この曲もNJS好きには間違いない仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=392ED4KK2E4

「Living For You」
「Wonder Why」、「Watching Over Me」と続くNJS3連発はたまりません。思わず、あの時代にタイム・スリップした気分になりますね。
http://www.youtube.com/watch?v=D_JvyWu14jg

「God In You」
ゴスペル系コンピにもセレクトされた感動的な1曲。コンテンポラリー・ゴスペル好きの人であれば、かなりグッとくるはず!

「The Closer I Get To You」
Reggie Lucas/James Mtume作のアノ名曲と同タイトルですが、同名異曲の彼らのオリジナルです。メロディアスなミッド・チューンは僕好み。
http://www.youtube.com/watch?v=I6EDsEPJwmM

「I Shall Return」
コンテンポラリー・ゴスペルらしい美しく感動的な1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=qda9wYXCNd0

「I Will Rest In The Lord」
タイトルも含めて、アルバムの中でも最もゴスペルらしい仕上りかもしれません。

「Everybody Needs Somebody (Remix)」
「Everybody Needs Somebody」のリミックス。NJSなダンサブル感がより強化されています。
http://www.youtube.com/watch?v=51fF89XR-1w

「Outta Ya Mind (Reprise)」
「Outta Ya Mind」を絡めたアルバムのアウトロ。

Dawkins & Dawkinsの他作品もチェックを!

『Necessary Measures』(1994年)
Necessary Measures

『Focus』(1998年)
Focus

『From Now On』(2011年)
From Now on
posted by ez at 02:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月03日

Sirius B『Ouro Batido』

華やかでダンサブルなUKブラジリアン・ジャズ☆Sirius B『Ouro Batido』
Ouro Batido
発表年:2002年
ez的ジャンル:UKブラジリアン・ジャズ
気分は... :結構重宝します・・・

今回はUKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bの3rdアルバム『Ouro Batido』(2002年)です。

リーダーのJoe Cavanagh(key)、女性ヴォーカリストAzhar(vo)を中心としたユニットSirius Bの紹介は2nd『Posto Nove』(2001年)、5th『Casa Do Sol』(2006年)に続き3回目となります。

ふと気付けば、『Sem Fronteiras』(1999年)『Posto Nove』(2001年)、『Ouro Batido』(2002年)、『Bagunca』(2004年)、『Casa Do Sol』(2006年)という彼らの5枚のアルバムは、すべて我が家のCD棚に並んでいます。

熱狂的に好き!という自覚はないものの、結構重宝しているのがSirius Bの華やかでダンサブルなブラジリアン・ジャズ作品です。

3rdアルバムとなる本作『Ouro Batido』におけるメンバーは、Joe Cavanagh(key)、Azhar(vo)、Paul Downes(ds)、Greg Cordez(b)、Ben Waghorn(fl、sax)、Felix Gibbon(per)の6名。

さらにSnowboy等がゲスト参加しています。

華やかでダンサブルなブラジリアン・ジャズに一層磨きがかかり、実にキャッチーでスタイリッシュなアルバムに仕上がっています。

僕が保有するのは国内盤ですが、上記輸入盤とはジャケが全く異なるのでご注意を!

全曲紹介しときやす。

「High 'N' Dry」
オススメその1。シングルにもなった本曲がアルバムのハイライトでしょう。須永辰緒氏のMIX CD『Organ b. Suite No.3』にも収録されたキラー・ジャズ・サンバです。ソウル・ジャズなオルガン・サウンドとボッサ・ビートがクラブジャズのエッセンスでまとめられたサウンドをバックに、Azhar嬢が快調なヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=TM224u--uA0

「Rhythm Of The Samba」
疾走するサンバ・グルーヴ。後半のバトゥカーダのリズムにブラジリアン・グルーヴ好きはグッとくるはず!

「Sonhador (Dreamer)」
オススメその2。Snowboyがゲスト参加したクロスーヴァー・サンバ・グルーヴ。ミステリアスな雰囲気に包まれながら、サンバのリズムが躍動します。

「Samba Do Japao」
オススメその3。日本人には気になるタイトルですね。アコースティックな音色が心地好いボッサ・グルーヴです。

「O Limao」
Azharのキュートなヴォーカルを満喫できるメロウなボッサ・チューンです。鳥のさえずりや涼しげなフルートは春にピッタリなのでは?

「Teteca」
Azharの艶めかしいスキャットが響き渡るジャズ・サンバ・チューン。

「Serrado」
オススメその4。本作唯一のカヴァーはDjavan作品。オリジナルは『Djavan』(1978年)に収録されています。オリジナル自体かなりいい曲ですよね。ここではオリジナルの魅力を受け継ぎつつ、Sirius Bらしいエレガントかつスタイリッシュなカヴァーに仕上がっています。

Djavan「Serrado」
 http://www.youtube.com/watch?v=21QqIFOEcLs

「Ouro Batido」
タイトル曲はミステリアスな空気が流れるクロスーヴァー・チューンです。フルートの音色が印象的です。

「Point Of No Return」
オススメその5。ラストはセンチメンタルなボッサ・グルーヴ。UKブラジリアン・ジャズらしいスタイリッシュな仕上がりです。

僕が保有する国内盤には2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。

「Casa Da Felicidade」
前作『Posto Nove』に収録されていたAntonio Carlos Jobim/Vinicius de Morais作のボッサ名曲カヴァー「Felicidade」のハウス・リミックスです。

「Paul's Garage」
ドラマーのPaul Downesが叩き出す人力ドラムン・ベースなリズムが印象的なインスト・チューン。

他のSirius Bもチェックを!

『Sem Fronteiras』(1999年)
Sem Fronteiars

『Posto Nove』(2001年)
ポスト・ノーヴィ

『Bagunca』(2004年)
Bagunca (+Bonus)

『Casa Do Sol』(2006年)
カーザ・ド・ソウ
posted by ez at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする