2013年04月12日

Syleena Johnson『Chapter One: Love, Pain & Forgiveness』

Chapterシリーズ第1弾アルバム、歌心が違います!☆Syleena Johnson『Chapter One: Love, Pain & Forgiveness』
Chapter One-Love Pain & Forgiv
発表年:2001年
ez的ジャンル:シカゴ系女性R&B/ネオ・ソウル
気分は... :偉大なDNAを受け継ぐ・・・

今回はシカゴ・ソウルの重鎮Syl Johnsonを父に持つ本格派R&BシンガーSyleena JohnsonのChapterシリーズ第1弾『Chapter One: Love, Pain & Forgiveness』(2001年)です。

Syleena Johnsonの紹介は、『Chapter 3: The Flesh』(2005年)、『Chapter 4: Labor Pains』(2009年)に続き3回目となります。

ここ数か月父親Syl Johnsonのアルバムを紹介しようと思っていましたが機を逃してしまい、娘Syleenのアルバムが先になってしまいました。

今回紹介する『Chapter One: Love, Pain & Forgiveness』(2001年)は、その後『Chapter II: The Voice』(2002年)、『Chapter 3: The Flesh』(2005年)、『Chapter 4: Labor Pains』(2009年)、『Chapter V: Underrated 』(2011年)と続くChapterシリーズ第1弾アルバムです。

僕自身、長い間本作『Chapter One: Love, Pain & Forgiveness』を彼女のデビュー・アルバムだと勘違いしていいたのですが、実際にはそれ以前に父Syl Johnsonとの共演アルバム『This Time Together By Father And Daughter』(1995年)や『Love Hangover』(2000年)という2枚のアルバムをリリースしています。

さて、Chapterシリーズ第1弾『Chapter One: Love, Pain & Forgiveness』(2001年)ですが、本作を聴けばSyleena Johnsonが偉大なソウルDNAを受け継ぐ本格派シンガーであることがわかるはずです。あまり小細工せずに堂々とR&B/ソウル・シンガーとしての自分を押し出している点がいいですね。歌心が違います。

D'Angelo『Brown Sugar』等でお馴染みの辣腕エンジニアBob Powerをメイン・プロデューサーに据え、R. Kellyも1曲プロデュースしています。

シカゴ・ブルースの重鎮Buddy Guy、本作と前後してデビュー・アルバムをリリースしたR&BグループLiberty City(Liberty City Fla.)もゲスト参加しています。

決して派手な作品ではありませんが、一度聴けば長く聴き続けることができる1枚だと思います。本作を聴いてしまうと、最近の彼女は少しパワーダウンしているのかなぁ・・・と思ってしまいます。

全曲紹介しときやす。

「The Beginning (Intro) 」
アルバムのイントロ。

「I Am Your Woman」
R. Kellyプロデュース。シングルにもなりました。近年のR. Kellyのソウル回帰の動きと重なって聴こえる力強いソウル・チューンです。さすがはSyl JohnsonのDNAを受け継ぐ娘という感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=NzJOWzAnuho

アルバム未収録ですが、William DeVaughn『Be Thankful for What You Got』をサンプリングしたSummertime Remixもあります。

「I Am Your Woman(Summertime Remix Radio Edit)」
http://www.youtube.com/watch?v=iRAbY5zjx44

「You Said」
R&BグループLiberty City(Liberty City Fla.)をフィーチャー。SyleenaのLiberty City Fla.の息がものすごく合っているのがいいですね。R&Bとソウルの中間な感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=vjidkvoc0RU

「Baby I'm So Confused」
この曲はLarry "Rock" Campbell/ Timmy Allenがプロデュース。Syleenaのヴォーカルを存分に堪能できるブルージーなソウル・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Cb0itj_ajH8

「Meanwhile... (Interlude)」
インタールード。

「Everybody Wants Something」
ミステリアスな雰囲気の中で、しっかりソウル魂のある歌を聴かせてくれます。Andy Snitzerのソプラノ・サックスがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=qCfQ29YneHE

「You Got Me Spinnin'」
JK/David Flemmingプロデュース。オーガニック・ソウル調の仕上がり。少しレイジーな雰囲気で歌うSyleenaがいい感じです。

「Hit On Me」
シングルにもなったレディ・ソウル然としたソウル・バラード。シングル曲としてはいささか地味ですが、それだけSyleenaの歌に自信があるのでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=7Lrusr94P40

「And Then... (Interlude)」
インタールード。

「He's Gonna Do You In」
シカゴ・ブルースのパイオニア的ギタリストBuddy Guyをフィーチャー。Buddy Guyのギターをバックに、Syleenaがブルージーなヴォーカルを聴かせるブルース・ソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=Bc0o2QtZwIs

「You Ain't Right」
緩急を巧みに駆使したネオ・ソウル・チューン。なかなかキャッチーな仕上がりです。

「Ain't No Love」
シングル曲。「Hit On Me」同様シングル曲としてはいささか地味ですが、Syleenaの歌心が伝わってくる哀愁ネオ・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=3nbUJU5zn9M

「One Day」
淡々とした切なさが印象的な仕上がり。パーカッションはBashiri Johnson。
http://www.youtube.com/watch?v=LQ1MZEQq2oo

「I'd Rather Be Wrong」
ネオ・ソウル好きの人であれば間違いなく気に入る1曲なのでは?このあたりさすがBob Powerと思わせるプロダクションです。ドラムはD'Angelo『Brown Sugar』にも参加していたRalph Rolle。

「All Of Me」
Bashiri Johnsonのパーカッションが効いたコンテンポラリーな仕上りの哀愁ネオ・ソウル。James Poyserがキーボードで参加しています。

「The End (Outro)」
アルバムのアウトロ。

Syleena JohnsonのChapterシリーズ他作品もチェックを!

『Chapter II: The Voice』(2002年)
Chapter 2-Voice

『Chapter 3: The Flesh』(2005年)
チャプター3:ザ・フレッシュ

『Chapter 4: Labor Pains』(2009年)
Chapter 4: Labor Pains

『Chapter V: Underrated 』(2011年)
Chapter V: Underrated
posted by ez at 13:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする