発表年:1994年
ez的ジャンル:90年代R&B男女デュオ
気分は... :グループ名の通り、スロウ〜ミディアム中心です!
今回は90年代R&Bの男女デュオ作品、Smoothe Sylk『Smoothe Sylk』(1994年)です。Bobby Brownが設立したレーベルBBB Recordsからリリースされた作品です。
Smoothe SylkはCalvin "K.B." Bishopと"Pia" Vinsonのデュオ。
BBB Recordsのコンピ・アルバム『B. Brown Posse』(1993年)を経てリリースされたデビュー・アルバムが本作『Smoothe Sylk』(1994年)です。Bobby Brownがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めています。
Bobby Brown絡みということで、モロにNJS的な音を想像しがちですが、ジャケのイメージ通りメロディアスなスロウ〜ミディアム中心のアルバムに仕上がっています。もちろんNJSの影響はあるものの、あくまで2人の歌を中心に据えているのがいいですね。
Chad ElliottやVincent Herbert等もプロデューサーとして参加しています。
「The Closer I Get to You」、「One on One」といった有名曲カヴァーもアルバム全体のいいアクセントになっています。
派手さはないものの、グループ名の通り、スムーズな90年代R&Bの魅力を楽しめる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Slow」
シングルにもなった曲。NJS経由のメロディアスなミッド・グルーヴといったところでしょうか。派手さはありませんが、なかなかいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=9X8YycH0hkg
「Let Me Touch You」
前述の『B. Brown Posse』収録曲。バックの音は控えめに、あくまで2人のヴォーカルを主体に据えているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=-ATPkQA5VM0
「Give It to You」
打ち込みサウンドの好き/嫌いは分かれるのかもしれませんが、90年代R&Bらしいメロディアスな雰囲気にグッとくる1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=6fYlNguxCq0
「Someone Is Me」
2人のヴォーカルの掛け合いを堪能できる哀愁メロウ。
「The Closer I Get to You」
Roberta Flack & Donny Hathawayでもお馴染み、Reggie Lucas/James Mtume作の名曲をカヴァー。ソプラノ・サックスのソロも交えた甘く切ない雰囲気に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=UJu1rAjr_HU
「Show Me the Way」
「You Are the Best」、「Just When」と並び僕の一番のお気に入り曲。メロディアスなミッド・グルーヴ。歌心のある90年代R&Bグルーヴを楽しめます。
「U Keep Givin It」
アルバムで最もNJSしている楽曲ですね。これはこれでなかなかキャッチーです。ラガ調のラップも入っています。
http://www.youtube.com/watch?v=8ZNc-cNM7hQ
「Summertime」
Hip-Hop調トラックにメロディアスなヴォーカルをのせた仕上がり。他の楽曲とは異なる雰囲気でアルバムのアクセントとなっています。
「Something About Your Love」
インタールード
「One on One」
Daryl Hall & John Oatesのヒット曲をカヴァー。なかなかキャッチーなR&Bカヴァーに仕上がっています。
「You Are the Best」
Chad Elliottらがプロデュースしたアップ・チューン。キャッチーさでいえばアルバム随一だと思います。僕の一番のお気に入り曲でもあります。Pete Rock & C.L. Smooth「On And On」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=BVR87N_dqpc
「Just When」
今やLady Gagaのマネジメントでお馴染み、Vincent Herbertがプロデュース。メロウな雰囲気を前面に打ち出した絶品ミディアム・スロウです。さすがはVincent Herbert!
結局、本作がSmoothe Sylk唯一のアルバムとなってしまいました。