発表年:2012年
ez的ジャンル:UK産アフロビート
気分は... :アフロビートに煽られて・・・
今回はUKのアフロ・ファンク・グループAriya Astrobeat Arkestraの2ndアルバム『Towards Other Worlds』(2012年)です。昨年アナログ盤でリリースされた最新作が今年に入りCDリリースされました。その意味では今年の新作扱いでも構わないかもしれません。
Ariya Astrobeat Arkestraは2007年に結成されたリーズを拠点とするアフロ・ファンク・グループ。現在のメンバーは、Eddie Hick(ds)、Paul Baxter(b)、Taz Modi(key)、Neil Innes(g)、Simon Nixon(tp)、Pete Williams(ts、bcla、fl、per)、Martyn Strange(bs)、Leon Johnson(ts)、Kris Wright(per)という9名。
2010年にThe Jimi Hendrix Experience「Crosstown Traffic」のアフロ・ファンク・カヴァーをシングル・リリースしてデビュー。同年に1stアルバム『Ariya Astrobeat Arkestra』を発表しています。
当ブログでも昨年あたりからアフロ・ファンク系の新作を紹介する機会が多くなりましたが、本作『Towards Other Worlds』も近年のアフロビート/アフロ・ファンクの充実ぶりを象徴する1枚に仕上がっています。
Fela KutiのアフロビートをUKジャズ・ファンク/ディープ・ファンクのフィルターを通して格好良く聴かせてくれる感じがいいですね。
アフロビート/アフロ・ファンクをあまり聴いたことがない人でも、アフロビートの煽動的なリズム、覚醒的なキーボードの音色、フリーキーなホーン・セクションなどその魅力をわかりやすく満喫できる1枚ではないかと思います。
『Towards Other Worlds』Album Teaser
http://www.youtube.com/watch?v=9TaP1uclPTc
全曲紹介しときやす。
「Old Ground」
オープニングはアフロビート・ミーツ・レゲエといった趣。
「Blood in the Water」
フリーキーなアフロビート。アフロビートらしい覚醒的なキーボードの音色とフリーキーなサックスに煽られます。
「March of the Idiots」
エチオピアン・ジャズ調のアフロ・ファンク。どこか懐かしい雰囲気のメロディが日本人の感性にマッチするのでは?
「Turncoat」
タイトル曲と並ぶ僕のお気に入り。UKジャズ・ファンクらしい疾走するアフロ・ファンク・チューンに仕上がっています。前のめり気味で一気に突き抜けていく感じが好きですね。
「Ministry of Aggression」
フリーキーで攻撃的なアフロビートの魅力にずっぽりハマっていきます。覚醒的なキーボードが暗黒の音世界へ引きずり込みます!
「Towards Other Worlds」
僕の一番のお気に入りはこのタイトル曲。スリリングに疾走するUKディープ・ファンク感覚のアフロ・ファンクは間違いなく格好良いです。ワウワウ・ギターがいい感じです。
「Future Ancestors」
この曲も大好き!UKジャズ・ファンクとアフロビートがうまく噛み合った格好良さを持った仕上りです。実に洗練されたアフロビートです。
「New Frontiers」
ラストはスピリチュアル・ジャズ感覚の壮大なアフリカン・ジャズで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=KMM6ex-4bjU
『Ariya Astrobeat Arkestra』(2010年)