2013年05月06日

Prince Phillip Mitchell『Make It Good』

セクシーな魅力に溢れたモダンソウル名盤☆Prince Phillip Mitchell『Make It Good』
メイク・イット・グッド
発表年:1978年
ez的ジャンル:名ソングライター系男性ソウル
気分は... :お得な千円再発シリーズ!

今回は名ソングライターとしても知られる男性ソウル・シンガーPrince Phillip Mitchellの1stアルバム『Make It Good』(1978年)です。

Prince Phillip Mitchellは1944年ケンタッキー州ルイビル生まれ。

60年代半ばからソングライターやシンガーとして本格的に活動するようになり、Prince Phillip名義で何枚かのシングルもリリースしています。

ソングライターとしては、Mel & Tim‎「Starting All Over Again」 、Millie Jackson‎「It Hurts So Good」、The Staple Singers「Oh La De Da」、Candi Staton‎「As Long As He Takes Care Of Home」といった名曲をはじめ、William Bell 、Archie Bell & The Drells、The Emotions、Joe Simon、Bobby Womack、Dorothy Moore等数多くのアーティストに楽曲を提供しています。

1977年にNorman Connors『Romantic Journey』で自作曲「Once I've Been There」のヴォーカルをとるなど裏方のみならず表舞台でも注目されるようになったPrince Phillip Mitchellが、満を持してリリースした1stアルバムが本作『Make It Good』(1978年)です。

その後彼は『Top of the Line』(1979年)、『Devastation』(1986年)、『Lone』(1991年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Make It Good』および2nd『Top of the Line』というAtlanticからリリースされた2枚のアルバムは今日モダンソウルの傑作として再評価が高い作品ですね。

この2枚が昨年から始まったAtlanticの千円再発シリーズで購入できるのはお得だと思います。『Make It Good』は3/20発売のシリーズ第3弾、『Top of the Line』は4/24発売のシリーズ第4弾です。

レコーディングには、Lee Ritenou(g)、Wah Wah Wats(g)、Charles Fearing(g)、John Barnes(key)、Ronnie Coleman(key)、Henry Davis(b)、Scott Edwards(b)、James Gadson(ds)、Paulinho Da Costa(per)、Ernie Watts(sax)、The Jones Girls等のメンバーが参加しています。

プロデュースはPrince Phillip Mitchell本人。楽曲はすべて本人のペンに拠るものであり、アレンジは本人とPaul RiserMcKinley Jacksonが務めています。

楽曲、サウンド、ヴォーカルの三拍子が揃った充実作です。ダンサブルな曲もバラードも聴けば聴くほどその完成度の高さに感心させられるアルバムですね。

特にニューソウルの影響も感じられるメロウかつダンサブルなサウンドにグッときます。Marvin GayeのようなPrince Phillipのセクシー・ヴォーカルにも惹かれます。

ジャケの雰囲気そのままのセクシーなモダンソウル作品です。
これで千円ならば断然お得だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Star In The Ghetto」
Average White Band & Ben E. Kingによってリリースされたシングル・ヒットのセルフ・ヴァージョン。ニューソウルとディスコが融合したようなダンサブルなメロウ・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=AwKrMr64RBI

「You're All I Got In The World」
セクシー&メロウなバラード。Prince Phillipのセクシーなファルセット・ヴォーカルを堪能できます。バック・コーラスのThe Jones Girlsも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=LX7uOJ2N1PM

「One On One」
シングルにもなったモダンソウル・クラシック。本作の魅力が凝縮されたダンサブル・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=kkskogEN-2k

「Falling From Heaven」
正統派のスウィート・バラード。ソウル・シンガーPrince Phillipの魅力を満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=tREURgPgx_Y

「You'll Throw Bricks At Him」
Mix CDなどでも取り上げられ人気の高いグルーヴィーなメロウ・ソウル。Brothers feat. Milano「In a Zone」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=b67Mu-_OaJA

「Make It Good」
タイトル曲はMarvin Gayeライクな雰囲気に溢れたセクシーなソウル。Krumb Snatcha「Jungle」、 Snoop Dogg「One Chance (Make It Good)」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=rjC8wfKuhlw

Snoop Dogg「One Chance (Make It Good)」
 http://www.youtube.com/watch?v=UQLbvqS3zsg

「If I Can't Be Your Man」
イントロのエレピにグッとくるセクシーなメロウ・グルーヴ。素晴らしいストリングス・アレンジで盛り上げてくれます。

「Only Smoke Remains」
ラストはオーセンティックなソウル・バラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=bHV_NwAwU1I

CDには「One On One (Long Single Version)」「What Part Of Heaven Do You Come From?」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。前者はシングル曲「One On One」のロング・ヴァージョン。後者はPrince Phillip Mitchellが客演したラテン・グルーヴの帝王、コンガ奏者Ray Barrettoのアルバム『Can You Feel It』(1978年)に収録されていた楽曲です。

本作とセットで『Top of the Line』(1979年)もどうぞ!

『Top of the Line』(1979年)
トップ・オブ・ザ・ライン

『Lone』(1991年)
Loner
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2013年05月05日

Roman Andren『Oyster Of Basatan』

アフロビート・バンドKakaraka Bandを迎えた最新作☆Roman Andren『Oyster Of Basatan』
ジ・オイスター・オブ・バサタン
発表年:2013年
ez的ジャンル:北欧系ブラジリアン・フュージョン
気分は... :神秘の世界・・・

今回は"北欧のDeodato"ことスウェーデンのキーボード奏者Roman Andrenの最新作『Oyster Of Basatan』です。

これまで当ブログで紹介したRoman Andren作品は以下の4枚。

 『Juanita』(2007年)
 『Color Green』(2010年)
 『Lovin' You』(2011年)
 『Cabra Negra』(2012年)

前作『Cabra Negra』は従来とは異なるラテン・ジャズ路線でしたが、本作では『Juanita』『Color Green』のブラジリアン・フュージョン路線に戻っています。

演奏面では、スウェーデンのアフロビート・バンドKakaraka Bandを迎えています。ただし、その分アフロ・ファンクが前面に押し出されているわけではありません。また、コンセプチュアルな面ではクトゥルフ神話で有名なアメリカ人の幻想文学作家Howard Phillips Lovecraftからインスパイアを受けている模様です。

『Color Green』は、イギリスの小説家Joseph Conradが1899年に書いた長編小説『Heart of Darkness(闇の奥)』からインスパイアを受けていましたが、Roman Andrenにとって文学作品は創造の源なのかもしれませんね。

正直、ヴォーカル曲が1曲しかないのは少し物足りない気もしますが、その分サウンドに集中して聴くことができるかもしれません。

『Oyster Of Basatan』ダイジェスト
「Jericho Rising〜Creature In Xingu River〜Rongorongo」
http://www.youtube.com/watch?v=s82KXHSSTfU

北欧ブラジリアン・フュージョンをさらに進化させようとするRoman Andrenの意欲が伝わってくる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Jericho Rising」
オススメその1。幻想的な雰囲気のブラジリアン・フュージョン。『Juanita』がお好きだった人はグッとくる音世界を堪能できる1曲だと思います。Magnus Lindebergのギターがなかなかいい感じです。

「Creature In Xingu River」
リラックスしたジャズ・ファンク・チューンですが、所々で本作らしいアフロ・ファンクのスパイスが効いています。

「Legends Of Jabuta」
幻想的なサウンドとアフロ・ブラジリアンなリズムが結び付いたスケール感の大きな1曲。大自然をテーマにしたドキュメンタリーの序曲のような趣です。

「Star Spawn」
オススメその2。ハープシコードのような鍵盤の音色にグッとくる1曲。北欧フュージョンらしい澄み切った疾走感が実に心地好いです。

「Beast At Saqqara」
本作らしいアフロ・ファンク色が目立つ1曲。アフロビートらしいオルガンの音色がいいですね。現行アフロ・ファンク・バンドの楽曲とセットで聴きたくなります。ホーン隊の活躍が目立ちます。

「Divine Providence」
オススメその3。メロウな楽曲がお好きな方には本曲がオススメ。サンセット・モードにも似合いそうなメロウ・サウンドにうっとりです。

「Cthugha Funk」
「Beast At Saqqara」同様アフロ・ファンク色が強い仕上がり。Roman AndrenサウンドとKakaraka Bandのアフロ・ファンクが上手く融合しているのがいいですね。

「Rongorongo」
オススメその4。Roman Andrenらしいスキャット入りブラジリアン・フュージョンですが、ソリッドなテイストなのが印象的です。Joselo Orellanaのティンバレス・ソロによるラテン・スパイスもグッド!

「Land Of The Two Suns」
オススメその5。サウンドはブラジリアン・フュージョンですが、オルガンの音色がアフロビートという本作らしい雰囲気の1曲。

「Sweet Armine」
オススメその6。本作唯一のヴォーカル曲。Sandra Marielleのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・チューンです。サンセット・モードが似合うソフト&メロウな仕上がりです。

「While In R'Lyeh」
ミステリアスな中にもタメの効いたグルーヴにグッとくるジャズ・ファンク・チューン。

「City Of The Old Ones」
ラストはアフロビート調のダークな雰囲気で締め括ってくれます。

Roman Andrenの過去記事もご参照下さい。

『Juanita』(2007年)
ファニータ

『Color Green』(2010年)
カラー・グリーン

『Lovin' You』(2011年)
ラヴィン・ユー

『Cabra Negra』(2012年)
カブラ・ネグラ
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2013年05月04日

Front Page『Front Page』

90年代前半R&B/NJS好きにはグッとくる男性3人組☆Front Page『Front Page』
Front Page
発表年:1994年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bグループ
気分は... :魅惑のファルセット・・・

今回は90年代R&B好きにはグッとくる1枚、Front Page『Front Page』(1994年)です。

Front Pageは、Octarve "Peanny" AndersonGregory "Ringo" RingoMichael "Mike" Turnerの3人組。ニューオリンズ出身のPeanny、Mikeによって結成され、そこにセントルイス出身のRingoが加わった模様です。

アルバムとしては本作『Front Page』(1994年)を残したのみですが、90年代R&B好きからは支持が高いグループです。僕もリアルタイムでは彼らの存在には気づかずスルーしてしまいましたが、後追いで知り愛聴しています。

NJS系ですがヴォーカル・アレンジメントを大切にしているのがいいですね。殆んど曲でリード・ヴォーカルをとるのがMikeとRingoですが、Aaron Hall調ヴォーカルと素晴らしいファルセット・ヴォーカルの組み合わせにグッときます。コーラス・ワークでも楽しませてくれます。

プロデューサーには、Gerald "G-Mac" McCauley/Eddie "Killer" Miller、Sean "Sep" Hall/Christopher "Tricky" Stewart/Thaddis "Kuk" Harrell、Soulshock, Cutfather & Karlin、Andre Fischer/Larry Robinson、David Cochranという5組が起用されています。個人的にはSoulshock, Cutfather & Karlinの仕事ぶりに惹かれます。

全曲紹介しときやす。

「Something About Your Loving」
オープニングは90年代前半らしいハネたグルーヴが魅力の1曲。ラップ・パートも入っており、ラッパーとしてDred Scottの名がクレジットされていますが、Adriana Evansの旦那のアノDred Scottなのかは不明?Gerald "G-Mac" McCauley/Eddie "Killer" Millerプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=L9GEz9JQdPI

「Let's Get Comfortable」
オススメその1。メロディアスなミッド・グルーヴ。「Like You Used To Do」と並ぶ僕のお気に入り。このグループの魅力であるファルセット・ヴォーカルにコーラスが絡む素晴らしいヴォーカル・ワークを堪能できます。Sean "Sep" Hall/Christopher "Tricky" Stewart/Thaddis "Kuk" Harrellプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=_qzjxQ8Jn3o

「Come To Poppa」
この曲はシングルになりました。男性R&Bヴォーカル・グループらしい正統派バラードです。Sean "Sep" Hall/Christopher "Tricky" Stewart/Thaddis "Kuk" Harrellプロデュース。

「All Into You」
オススメその2。メロウ&ソフトリーなミッド・グルーヴ。さり気ない曲ですがプロデューサーSoulshock, Cutfather & Karlinの音創りの上手さを感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=U2hVPf0Y-fg

「Good Stuff」
NJSなミッド・グルーヴ。このタイプの曲だとAaron Hall調のヴォーカルが栄えますね。Sean "Sep" Hall/Christopher "Tricky" Stewart/Thaddis "Kuk" Harrellプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=QCK1iW11cM0

「You Make Me Feel Brand New」
The Stylisticsの大ヒット曲(Thom Bell/Linda Creed作)をカヴァー。サウンド・プロダクションはビミョーですが、グループの素晴らしいヴォーカル・ワークが魅力のカヴァーに仕上がっています。Andre Fischer/Larry Robinsonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=kli3YulpTws

「Something You Can Appreciate」
オススメその3。シングルにもなったビューティフル・バラード。David Cochranプロデュース。「Come To Poppa」も含めてシングル2曲がいずれもバラードというあたりにFront Pageというグループのカラーが反映されているのでは?

「Closer」
他の曲とは趣が異なるジャジー・テイストが印象的です。Soulshock, Cutfather & Karlinプロデュース。

「On My Mind」
オススメその4。NJS好きであればグッとくる1曲なのでは?Gerald "G-Mac" McCauley/Eddie "Killer" Millerプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=SQEu5NKKdaI

「Like You Used To Do」
オススメその5。おそらく今日ではR&B系Mix CDにも収録された本曲が本作のハイライトなのでは?ファルセット・ヴォーカルと美しいメロディが魅力のミッド・グルーヴです。Soulshock, Cutfather & Karlinプロデュース。彼らのサウンド・プロダクションもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=n_XXiIF2Obw

「On My Way Back 」
オススメその6。ラストもSoulshock, Cutfather & Karlinプロデュース。レトロ・ソウルな味付けを施したR&Bチューン。なかなか完成度高いと思います。当ブログでも紹介した女性ラッパーSmoothのラップ・パートもあるのが嬉しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=K6ImuB-xCeY

90年代前半R&B好きの人はぜひチェックを!
posted by ez at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

Freedom『Farther Than Imagination』

オールド・スクール・クラシック「Get Up And Dance」収録☆Freedom『Farther Than Imagination』
freedom farther than imagination.jpg
発表年:1979年
ez的ジャンル:オールド・スクール・クラシック系ファンク
気分は... :GW後半はパーティ・チューンで盛り上がる!

今回は70年代後半〜80年代前半に活動していたサザンソウル名門レーベルMalacoの人気ファンク・グループFreedomの1stアルバム『Farther Than Imagination』(1979年)です。最近、待望のCD再発が実現しました。

ミシシッピ州ジャクソン出身のファンク・グループFreedomの紹介は、日本独自編集のベスト盤『The Best Of Freedom』に続き2回目です。

ベスト盤ではなく、オリジナル盤での所有を渇望していたグループなので、今回は再発は嬉しい限りです。

グループは『Farther Than Imagination』(1979年)、『Free』(1980年)、『Changes of Time』(1981年)、『Are You Available』(1984年)という4枚のアルバムをリリースしていますが、代表曲「Get Up And Dance」「Dance Sing Alone」を収録した1stアルバム『Farther Than Imagination』(1979年)にグループの魅力が凝縮されていると思います。

本作におけるメンバーは、Tyrone Armstrong(g、vo、per)、Ray Smith(b、vo、per)、Larry Addison(key、lead vo、per)、David Thigpen(ts、as、vo、per)、Adolph Adams(as、lead vo、per)、Robert Black(tp、per)、Victor Mason(ds、per)、Joe Short(congas、lead vo、per)という8名。

やはり本作といえば、オールド・スクール・クラシック「Get Up And Dance」ですね。この究極のパーティ・チューンはオリジナルを知らなくともスチャダラパーによるリメイク「Get Up And Dance」で多くの方がご存知のはず!

スチャダラパー「Get Up And Dance」
 http://www.youtube.com/watch?v=wDSjj8RfbZQ

どうしても「Get Up And Dance」に注目が集まるアルバムですが、アルバム全体としてもヴォーカル&コーラス良し!演奏良しの魅力的な1枚に仕上がっていると思います。

今回の再発の機会を逃さず、ぜひゲットすべき1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Farther Than Imagination」
Tyrone Armstrong作。開放的なホーン隊と重心の低いリズム隊の格好良さが目立つファンキー・チューン。Tyrone Armstrongのギターも唸りを上げます。スペイシーな雰囲気はEW&Fを意識したものかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=8lPwfY3bchs

「So In Love」
Tyrone Armstrong作。ファルセット・ヴォーカル&コーラス・パートのメロウな雰囲気にグッとくるミッド・グルーヴ。

「Set You Free」
David Thigpen作。以前のエントリーでも書きましたが、この曲はモロにEarth,Wind & Fire「Getaway」の二番煎じといった雰囲気ですね(笑)。逆に、ここまで堂々とやり切ってしまうところが凄い???

「Dance Sing Alone」
David Thigpen/Ray Smith/Tyrone Armstrong作。本作からの1stシングル。「Get Up And Dance」同様に開放的なパーティー・チューンです。ファルセット・ヴォーカルが実に心地好いです。作者の一人David Thigpenのサックスも目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=HQYp3bnIGUo

「Summer Memory」
Tyrone Armstrong作。EW&F風のキャッチーなメロウ・バラード。この曲も大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=OOpMDj_phyE

「Know You Better」
Tyrone Armstrong/Victor Mason作。ファンク・チューンですが、他の曲に比べるとインパクトが弱いかも?

「Wake Up Your Mind」
Tyrone Armstrong作。僕好みのメロウ・ファンク・チューン。EW&Fの良い部分のエッセンスを上手く吸収している感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=qvRaH6Bi9eo

「Get Up And Dance」
Ray Smith/Tyrone Armstrong作。前述のようにグループを代表するオールド・スクール・クラシックです。いつ聴いても楽天的な気分にさせてくれるパーティー・チューンです。嫌な事など忘れて踊りましょ!ホーン隊のアンサンブルもサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=Gs06UrZNRkk

先のスチャダラパー以外にも数多くの楽曲でサンプリングされています。主なところを挙げると、Grandmaster Flash & The Furious Five「Freedom」、West Street Mob「Get Up and Dance」、De La Soul feat. Jungle Brothers,Q-Tip,Queen Latifah & Monie Love「Buddy (Native Tongue Decision)」、Boogie Down Productions「You Must Learn (Live From Caucus Mountains Remix)」、Big Daddy Kane「Cause I Can Do It Right」、Doug E. Fresh「Back in the Dayz」、 Kool Moe Dee「Good Time」、Daddy-O「Brooklyn Bounce (More Bounce Mix)」、Father MC, Jodeci, Mary J. Blige and Heavy D & the Boyz feat. Christopher Williams and "Buttnaked" Tim Dawg「Next Stop Uptown (Clark Kent Ghetto Mix / Studio)」、SWV feat. Wu-Tang Clan「Anything (Old Skool Version)」Beck「Make Our City(Remix) 」、Jurassic 5「Concrete Schoolyard」John Legend feat. Kanye West「It's Over」等があります。

Grandmaster Flash & The Furious Five「Freedom」
 http://www.youtube.com/watch?v=7gvPiqvQoGM
West Street Mob「Get Up and Dance」
 http://www.youtube.com/watch?v=vjlqxL_kGDA
De La Soul feat. Jungle Brothers,Q-Tip, Queen Latifah & Monie Love「Buddy (Native Tongue Decision)」
 http://www.youtube.com/watch?v=6agcsJVEgrQ
Boogie Down Productions「You Must Learn (Live From Caucus Mountains Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=bIepLwGxMuw
Father MC, Jodeci, Mary J. Blige and Heavy D & the Boyz feat. Christopher Williams and "Buttnaked" Tim Dawg「Next Stop Uptown (Clark Kent Ghetto Mix/Studio)」
 http://www.youtube.com/watch?v=QvBNTKR0raw
SWV feat. Wu-Tang Clan「Anything (Old Skool Version)」
 http://www.youtube.com/watch?v=RTphxSxpSp8
Jurassic 5「Concrete Schoolyard」
 http://www.youtube.com/watch?v=KeN9c2GYJkk
John Legend feat. Kanye West「It's Over」
 http://www.youtube.com/watch?v=6NVH4_HV2JQ

「You've Just Got To Be The One」
Larry Addison作。ラストは素敵なメロウ・バラード。ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=LwZfvzb8M44

今回の再発CDには「Dance Sing Alone」「Get Up And Dance」の12"ヴァージョンをはじめ、「The Funktionary」「Come On And Dance」「At The Party」「Whodat」「All For You」という7曲がボーナス・トラックに追加収録されています。12"ヴァージョン以外は7"または12"のかたちでリリースされていた楽曲です。

ボーナス・トラックも含めてお得な再発CDだと思います。
posted by ez at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

Lonnie Smith『Think!』

Blue Note移籍第1弾アルバムはレア・グルーヴ人気作☆Lonnie Smith?『Think!』
Think
録音年:1968年
ez的ジャンル:オルガン・ソウル・ジャズ
気分は... :オルガン好きにはたまらない...

今回は人気ジャズ・オルガン奏者Lonnie Smithの人気作『Think!』(1968年)です。

Lonnie Smithについては、少し前にThe Jazzinvaders と共演した最新作The Jazzinvaders Featuring Dr. Lonnie Smith『That's What You Say!』(2013年)を紹介したばかりです。

The Jazzinvaders Featuring Dr. Lonnie Smith『That's What You Say!』(2013年)
ザッツ・ホワット・ユー・セイ!

『That's What You Say!』を紹介したとき、てっきり僕はLonnie Smithのリーダー作を未紹介だと思い込んでいましたが、調べてみたら2009年に『Turning Point』(1969年)を以前に紹介していました。やはり、記事投稿数が2,500を超えると、こういった記憶違いが出てきてしまいます。気をつけなければ・・・

さて、今回紹介する『Think!』(1968年)は、『Finger-Lickin' Good』に続く、彼の2枚目のリーダー作であり、Blue Note移籍第1弾アルバムとなります。

レコーディング・メンバーは、Lonnie Smith(org)、Lee Morgan(tp)、David Newman(ts、fl)、Melvin Sparks(g)、Marion Booker, Jr.(ds)、Henry "Pucho" Brown(timbales)、Willie Bivins(congas)、Norberto Apellaniz(congas)という編成です。

天才トランぺッターLee Morganをはじめ、レア・グルーヴ好きにはお馴染みのギタリストMelvin Sparks、Atlanticが誇るサックス奏者でShirley Scott & The Soul Saxes(1969年)にも参加していたDavid Newman、Pucho & The Latin Soul Brothers(Pucho & His Latin Soul Brothers)でお馴染みのティンバレス奏者Henry "Pucho" Brown等の興味深いメンバーが名を連ねます。

個人的にはティンバレス奏者のPuchoや2人のコンガ奏者が加わったラテン色の強い「The Call Of The Wild」「Slouchin'」 にグッときます。

レア・グルーヴ好きの人は要チェックのソウル・ジャズ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Son Of Ice Bag」
Hugh Masekela作。南アフリカ出身のトランペット奏者Hugh Masekelaのカヴァー。オリジナルは『Is Alive And Well At The Whisky』(1967年)に収録されています。Melvin SparksのギターやLee Morganのトランペット、Lonnieのオルガンが冴え渡るソウル・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=kDJq9IYnWc8

「The Call Of The Wild」
Lonnie Smith作。Puchoのティンバレスにコンガも加わったエキサイティングなファンキー・ラテン・チューン。日本人のクラブジャズ好きであれば、United Future Organization 「Loud Minority」の元ネタとしても知れられていますね。僕の一番のお気に入り曲でもあります。パーカッシヴなラテンのリズムをバックに、Lonnieのオルガン、Lee Morganのトランペット、David Newmanのテナーがソロをとります。
http://www.youtube.com/watch?v=22iio6buo6k

「Think」
Aretha Franklin/Ted White作。 Aretha Franklinのヒット曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Aretha Now』に収録されています。オルガン・ジャズによる本曲のカヴァーとして、当ブログではJimmy McGriffのカヴァーも紹介済みです。オルガン・ジャズが似合いそうな楽曲ですね。そんな期待を裏切らないファンクネス溢れた演奏を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=kELaeRDvucQ

「Three Blind Mice」
童謡のジャズ・アレンジ。Art Blakey & the Jazz Messengers等も取り上げていますね。各メンバーが演奏を楽しんでいる様子が伝わってくるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=TQZDBbfDXgQ

「Slouchin'」
Lonnie Smith作。ラテン・テイストのソウル・ジャズです。ラテンのリズムにのったSparks、Morgan、Newman、Lonnieのソウルフル&ブルージーなソロを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=Iuw_OdiwviE

Lonnie Smithの他作品もチェックを!

『Turning Point』(1969年)
Turning Point

『Move Your Hand』(1969年)
ムーヴ・ユア・ハンド

『Drives』(1970年)
ドライヴス

『Live at Club Mozambique』(1970年)
Live at Club Mozambique

『Mama Wailer』(1971年)
Mama Wailer (Cti Records 40th Anniversar

『Afrodesia』(1975年)
Afrodesia

『Keep on Lovin'』(1976年)
Keep on Lovin

『Funk Reaction』(1977年)
ファンク・リアクション

『Gotcha』(1978年)
Gotcha
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