2013年05月06日

Prince Phillip Mitchell『Make It Good』

セクシーな魅力に溢れたモダンソウル名盤☆Prince Phillip Mitchell『Make It Good』
メイク・イット・グッド
発表年:1978年
ez的ジャンル:名ソングライター系男性ソウル
気分は... :お得な千円再発シリーズ!

今回は名ソングライターとしても知られる男性ソウル・シンガーPrince Phillip Mitchellの1stアルバム『Make It Good』(1978年)です。

Prince Phillip Mitchellは1944年ケンタッキー州ルイビル生まれ。

60年代半ばからソングライターやシンガーとして本格的に活動するようになり、Prince Phillip名義で何枚かのシングルもリリースしています。

ソングライターとしては、Mel & Tim‎「Starting All Over Again」 、Millie Jackson‎「It Hurts So Good」、The Staple Singers「Oh La De Da」、Candi Staton‎「As Long As He Takes Care Of Home」といった名曲をはじめ、William Bell 、Archie Bell & The Drells、The Emotions、Joe Simon、Bobby Womack、Dorothy Moore等数多くのアーティストに楽曲を提供しています。

1977年にNorman Connors『Romantic Journey』で自作曲「Once I've Been There」のヴォーカルをとるなど裏方のみならず表舞台でも注目されるようになったPrince Phillip Mitchellが、満を持してリリースした1stアルバムが本作『Make It Good』(1978年)です。

その後彼は『Top of the Line』(1979年)、『Devastation』(1986年)、『Lone』(1991年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Make It Good』および2nd『Top of the Line』というAtlanticからリリースされた2枚のアルバムは今日モダンソウルの傑作として再評価が高い作品ですね。

この2枚が昨年から始まったAtlanticの千円再発シリーズで購入できるのはお得だと思います。『Make It Good』は3/20発売のシリーズ第3弾、『Top of the Line』は4/24発売のシリーズ第4弾です。

レコーディングには、Lee Ritenou(g)、Wah Wah Wats(g)、Charles Fearing(g)、John Barnes(key)、Ronnie Coleman(key)、Henry Davis(b)、Scott Edwards(b)、James Gadson(ds)、Paulinho Da Costa(per)、Ernie Watts(sax)、The Jones Girls等のメンバーが参加しています。

プロデュースはPrince Phillip Mitchell本人。楽曲はすべて本人のペンに拠るものであり、アレンジは本人とPaul RiserMcKinley Jacksonが務めています。

楽曲、サウンド、ヴォーカルの三拍子が揃った充実作です。ダンサブルな曲もバラードも聴けば聴くほどその完成度の高さに感心させられるアルバムですね。

特にニューソウルの影響も感じられるメロウかつダンサブルなサウンドにグッときます。Marvin GayeのようなPrince Phillipのセクシー・ヴォーカルにも惹かれます。

ジャケの雰囲気そのままのセクシーなモダンソウル作品です。
これで千円ならば断然お得だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Star In The Ghetto」
Average White Band & Ben E. Kingによってリリースされたシングル・ヒットのセルフ・ヴァージョン。ニューソウルとディスコが融合したようなダンサブルなメロウ・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=AwKrMr64RBI

「You're All I Got In The World」
セクシー&メロウなバラード。Prince Phillipのセクシーなファルセット・ヴォーカルを堪能できます。バック・コーラスのThe Jones Girlsも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=LX7uOJ2N1PM

「One On One」
シングルにもなったモダンソウル・クラシック。本作の魅力が凝縮されたダンサブル・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=kkskogEN-2k

「Falling From Heaven」
正統派のスウィート・バラード。ソウル・シンガーPrince Phillipの魅力を満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=tREURgPgx_Y

「You'll Throw Bricks At Him」
Mix CDなどでも取り上げられ人気の高いグルーヴィーなメロウ・ソウル。Brothers feat. Milano「In a Zone」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=b67Mu-_OaJA

「Make It Good」
タイトル曲はMarvin Gayeライクな雰囲気に溢れたセクシーなソウル。Krumb Snatcha「Jungle」、 Snoop Dogg「One Chance (Make It Good)」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=rjC8wfKuhlw

Snoop Dogg「One Chance (Make It Good)」
 http://www.youtube.com/watch?v=UQLbvqS3zsg

「If I Can't Be Your Man」
イントロのエレピにグッとくるセクシーなメロウ・グルーヴ。素晴らしいストリングス・アレンジで盛り上げてくれます。

「Only Smoke Remains」
ラストはオーセンティックなソウル・バラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=bHV_NwAwU1I

CDには「One On One (Long Single Version)」「What Part Of Heaven Do You Come From?」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。前者はシングル曲「One On One」のロング・ヴァージョン。後者はPrince Phillip Mitchellが客演したラテン・グルーヴの帝王、コンガ奏者Ray Barrettoのアルバム『Can You Feel It』(1978年)に収録されていた楽曲です。

本作とセットで『Top of the Line』(1979年)もどうぞ!

『Top of the Line』(1979年)
トップ・オブ・ザ・ライン

『Lone』(1991年)
Loner
posted by ez at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする