発表年:1969年
ez的ジャンル:オンリーワン系サンバ・グルーヴ
気分は... :サンバ・グルーヴで自分を盛り上げようっと!
最近どうもテンションが上がらない・・・まぁ、原因はいろいろあるのですが。
こんな時にはサンバ・グルーヴで自分を盛り上げようっと!
今回はブラジルを代表する男性シンガー・ソングライターJorge Ben(Jorge Ben Jor)の人気作『Jorge Ben』(1969年)です。
これまで当ブログで紹介したJorge Ben作品は以下の5枚です。
『Sacundin Ben Samba』(1964年)
『Forca Bruta』(1970年)
『Africa Brasil』(1976年)
『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)
『Salve Simpatia』(1979年)
初期Jorge Benを代表するアルバムであり、70年代への橋渡しとなった作品です。
「Pais Tropical」、「Take It Easy My Brother Charles」、「Que Pena」といった人気曲が収録されているのが魅力ですが、他の楽曲も粒揃いでアルバム全体としても充実しています。
プロデュースはManoel Barenbein、アレンジはJose Briamonte、Rogerio Dupratが務めています。この2人のアレンジャーのいい仕事ぶりがアルバムの魅力を大幅にアップしてくれます。
また、ファンキー・サンバ・ユニットTrio Mocotoがバックを務めています。
Jorge Benらしいグルーヴィーな音世界を満喫できる間違いのない1枚です。
全曲Jorge Benのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Criola」
Trio Mocotoとの一体感のある演奏と切れのあるホーン・アレンジが印象的なオープニング。
「Domingas」
哀愁のアコースティック・グルーヴ。
「Cade Tereza」
Jorge Benらしい小気味良いグルーヴと本作らしいアレンジ・センスが上手く噛み合った素晴らしい1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=DvTiehKj4P0
「Barbarella」
タイトルからしてJane Fonda主演のカルト・ムービー『Barbarella』からインスパイアされているんですかね。エレガントなストリングスも配したメロウなジャズ・サンバ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=Bgc8tvYuf1M
「Pais Tropical」
人気曲ですね。当ブログでもSom Okey 5、Gal Costaのカヴァーも紹介済みです。Sergio Mendes & Brasil '77も『Pais Tropical』(1971年)でカヴァーしていました。開放的な雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5ger8PgN-Os
Gal Costa「Pais Tropical」
http://www.youtube.com/watch?v=iNc3j1fod0Q
「Take It Easy My Brother Charles」
「Pais Tropical」と並ぶ人気曲。当ブログでも紹介したAstrud Gilbertoヴァージョンも人気ですね。キュートなメロウ・ボッサ・グルーヴのAstrudヴァージョンも大好きですが、オリジナルである本ヴァージョンの軽快な躍動感も魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=FiQ3tGAXPK0
Astrud Gilberto「Take It Easy My Brother Charlie」
http://www.youtube.com/watch?v=EWv4mLbh8xo
「Descobri Que Eu Sou Um Anjo」
サンバ・グルーヴをバックにしたラップのような仕上がりです。テルミンも用いられたミステリアスでアブストラクトな雰囲気がグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=_FtUXmyUCCE
「Bebete Vaobora」
当ブログではClara Morenoのカヴァーを紹介済みです。なかなか魅惑のアコースティック・グルーヴです。Trio Mocotoと一体感のある演奏がいいですね。ホーン・アレンジもグッド!
「Quem Foi Que Roubou A Sopeira De Porcelana Chinesa Que A Vovo Ganhou Da Baronesa?」
非常に長いタイトルですね。僕のお気に入り曲の1つ。ロマンティックなボッサ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=LhICp9kdHcQ
「Que Pena」
当ブログではGal Costa、Bossa Rioのカヴァーを紹介済みです。特にラブリー・ボッサなGalヴァージョンはCafe Apres-midiのコンピにも収録された人気曲ですね。自身のヴァージョンは小粋なアレンジ・センスが冴えるセクシー・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Lie-L67eMho
Gal Costa「Que Pena」
http://www.youtube.com/watch?v=sYHTwcpHlxY
「Charles Anjo 45」
ラストはエキサイティングなサンバ・グルーヴで締め括ってくれます。特に終盤の盛り上がりは凄いですね。
Jorge Benの過去記事もご参照下さい。
『Sacundin Ben Samba』(1964年)
『Forca Bruta』(1970年)
『Africa Brasil』(1976年)
『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)
『Salve Simpatia』(1979年)