2013年05月12日

Adriana Rios『Cadapaju, Terra Da Inocencia』

アルゼンチン在住のブラジル人女性シンガーの2nd☆Adriana Rios『Cadapaju, Terra Da Inocencia』
adriana rios cadapaju.jpg
発表年:2012年
ez的ジャンル:アルゼンチン産ブラジリアン・メロウ・サンバ
気分は... :心の中に優しい微風が・・・

今回はアルゼンチン在住のブラジル人女性シンガーAdriana Riosの2ndアルバム『Cadapaju, Terra Da Inocencia』です。

昨年末の発売ですが、日本に流通するようになったのは今年になってからだと思います。実は僕が今年最も多く聴いているアルバムが本作『Cadapaju, Terra Da Inocencia』です。

しかしながらAmazon.co.jpに扱いがないため(Amazon.comでは扱っていますが)、ブログでの記事エントリーを保留していましたが、現状では扱いが見込めないようなのでこのタイミングでエントリーすることにしました。

Adriana Riosはアルゼンチン在住のブラジル人女性シンガー。2007年に1stアルバム『Simply Bossa』をリリースしています。本作『Cadapaju, Terra Da Inocencia』は約5年ぶりの2ndアルバムとなります。

前作はAntonio Carlos Jobim等のカヴァーを中心としたボサノヴァ作品でしたが、本作はすべてオリジナルです。その中にはアルゼンチン最高のボサノヴァ・ギタリストAgustin Pereyra Lucenaとの共作や、大御所ブラジル人ミュージシャンRoberto Menescalとの共作も含まれます。

AdrianaはAgustin Pereyra Lucenaのアルバム『Miradas』(1998年)にも参加しています。その意味でAdrianaのキャリアに大きな影響を与えたミュージシャンなのでしょうね。

Agustin Pereyra Lucenaはレコーディングにも参加しています。それ以外にもFelipe Radicetti(p、el-p、vo)、Rodrigo Aberastegui (g、vo)、Daniel Maza(b)、Fernando Martinez(per)等のミュージシャンが参加しています。

Felipe Radicettiがアレンジャーを務め、Felipe Radicetti、Fernando Martinez、そしてAdriana Rios本人が共同プロデューサーとしてクレジットされています。

全体的な印象としては、澄み切ったヴォーカルによる爽快なメロウ・サンバという感じですね。透明感のあるAdrianaのヴォーカル、サンバのリズム、メロウ・サウンドが見事に調和したモロに僕好みの1枚に仕上がっています。

こんなに素晴らしい作品がAmazon.co.jpで扱われないのは残念な限りです。

聴いていると、心の中に優しい微風が吹くはずですよ!

全曲紹介しときやす。

「Vem Viver」
オススメその1。Agustin Pereyra Lucena/Adriana Rios作。オープニングはAgustin Pereyra Lucenaの共作。本作の魅力が凝縮された爽快メロウなライト・サンバです。透明感のあるAdrianaのヴォーカルとライト&メロウなサンバ・サウンドが心を浄化してくれます。Cecilia Esperanzaによるフルート・ソロも素晴らしい!オリジナルはAgustin Pereyra Lucenaの『42:53』(2009年)のヴァージョンです。

「Hombre Triguerno」
オススメその2。Adriana Rios作。温もりのあるヴォーカル、メロディ、サウンドに魅了されるアコースティック・グルーヴ。聴いているだけ優しい気持ちにしてくれます。

「Maxixe Gramado」
Adriana Rios作。アルゼンチン作品らしくアコーディオンの音色が響く1曲。凛とした趣がいいですね。。

「Moco da Violao」
Adriana Rios作。哀愁モードの仕上がり。美しいストリングスをバックにしっとりと歌い上げます。終盤の美しいギターにも魅了されます。

「Ai Menino」
Adriana Rios作。素晴らしいヴォーカル・アレンジに魅了される美しいアコースティック・グルーヴ。小鳥の囀りのようなRuben "Mono" Izarrualdeのフルートにもグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZssF0kyKwgQ

「Cadapaju, Terra Da Inocencia」
オススメその3。Adriana Rios/Felipe Radicetti作。タイトル曲はライト&メロウなサンバ・チューン。サンバのリズムにのって、澄み切ったAdrianaのヴォーカルも絶好調です。メロウなギター&エレピもグッド!

「Segredos de Paixao」
オススメその4。Roberto Menescal/Adriana Rios作。前作に続くRoberto Menescalとの共作ですが、今回も美しいボサノヴァで魅了してくれます。しかもギターを弾くのは名手Agustin Pereyra Lucenaとなれば言うことありませせん。サイコー!

「Impensado」
オススメその5。Adriana Rios作。小気味良いサンバ・チューン。開放的なホーン隊とサンバのリズムがよくマッチしています。

「Cuna del Litoral」
オススメその6。Agustin Pereyra Lucena/Adriana Rios作。Agustin Pereyra Lucenaの共作2曲目。その美しくソフトリーな音世界に魅了されます。美しい!

「O Poeta Nao Sabia」
Adriana Rios作。哀愁モードのサンバ・チューン。クラリネットの響きが印象的です。

「Perdiste」
オススメその7。Adriana Rios作。開放感のある美しいメロウ・サンバ。心地好い感動が胸に込み上げてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=8jnRpUSJ22g

「Vem Viver (Reprise)」
「Vem Viver」のリプライズで余韻に浸りながらアルバムは幕を閉じます。

『Simply Bossa』(2007年)
Simply Bossa
posted by ez at 01:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする