2013年05月18日

Olivier Peters Quartet『Wings Of Spring』

ジャズ・ダンサー名曲「Full Moon」収録!ドイツ産ジャズ/フュージョン
Olivier Peters Quartet『Wings Of Spring』
Wings of Spring
発表年:1980年
ez的ジャンル:ドイツ産ジャズ/フュージョン
気分は... :バイオリズムを取り戻す・・・

昨日は心身ともに絶不調・・・何かバイオリズムが悪い1日でした。
何をやっても気分が乗らず、やることすべてが中途半端でした。焦ってもろくなことにならないので、無理にアウトプットせずに気分をリセットすることに・・・いい音楽でも聴いて1日寝れば良いアイデアが舞い降りてくるでしょう!

こんなときに聴きたい音楽は・・・ダンサブルなジャズ作品あたりがいいかなぁ。

ということで、今回は再評価の高いドイツ産ジャズ/フュージョン
作品Olivier Peters Quartet『Wings Of Spring』(1980年)です。

カフェ・アプレミディのコンピ『Cafe Apres-Midi Pastille』に収録された「Full Moon」収録作品として、クラブジャズ/レア・グルーヴ方面から再評価の高い1枚ですね。じ

Olivier Petersはドイツを拠点に活動するサックス/フルート奏者。1955年生まれで出生地はフランス、パリです。ケルンのビッグ・バンドWDRのメンバーとして活動していたOlivierの初リーダー作品が本作『Wings Of Spring』(1980年)です。

レコーディングはベルリンで行われ、Olivier Peters(sax)、Gerd Mayer-Mendez(b)、Vinnie Johnson(ds)、Walter Norris(p)、Joan E. Johnson(vo)といったメンバーが参加しています。ベースのGerd Mayer-Mendezがプロデュースも務めています。

やはり、紅一点のJoan E. Johnsonが参加した「Full Moon」「Kekay」「It's Always Spring」「Morning Mist」という4曲のヴォーカル曲がオススメです。Kitty Winter Gipsy Nova『Feel It』あたりがお好きな方は気に入るはずです。

一方、インスト4曲もOlivier Petersをはじめとするメンバー4名の確かな演奏を満喫できる正統派ジャズで聴き応えがあります。

東西冷戦下のベルリンでこういった作品がレコーディングされたというのも興味深いですね。

ブラジリアン・フレイヴァーのヴォーカル曲、ジャーマン・ジャズの底力を感じるインスト曲と異なる魅力で2倍楽しめるアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Wings Of Spring」
タイトル曲は主役Olivierのテナー・ソロをはじめ、メンバー全員のエナジーが詰まった演奏を満喫できます。ラテン・フレイヴァーが効いているのがいいですね。Walter Norrisのピアノタッチもナイス!インスト曲ではこの演奏が一番お気に入りです。

「Full Moon」
本作のハイライト。ミステリアスでスピリチュアルな序盤から一気に加速して、ブラジリアン・ジャズへと変貌します。軽快なブラジリアン・リズム、天使のようなJoanのヴォーカル、Olivierのテナー・ソロとすべて上手く噛み合い聴く者を魅了します。もっと長尺で聴きたい!
http://www.youtube.com/watch?v=S2AKWUau27A

「Mr Steve」
ブルージーな中にもミステリアスな雰囲気が漂います。派手さはありませんが、聴き応えはあります。

「Kekay」
「Full Moon」と並ぶ本作の目玉となるジャズ・ダンサー。Joanの高速スキャットが一気に駆け抜けるブラジリアン・ジャズです。Olivierのテナー・ソロも聴き応えがあります。3分にも満たない曲ですが、「Full Moon」同様、長尺で聴きたい1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=J3pnVKw8q1U

「It's Always Spring」
Joanのヴォーカルが聴きたい人にとっては、このメロウ・ボッサにも相当グッとくるはず!Walter Norrisのピアノをはじめバックの小粋な演奏もグッド!

「Intercom Blues」
4人の演奏を存分に満喫できるブルース・チューン。Gerd Mayer-Mendezのベースが全体を牽引している感じがいいですね。

「Morning Mist」
朝霧のようなJoanの声が心の奥へ浸透してくる1曲。ここでのOlivierはフルートを吹いています。まさにタイトル通りの演奏です。

「Happy Endings」
ラストはエキサイティングな演奏で一気に駆け抜けます。4人のテンション高いソロを満喫しましょう。

「Full Moon」、「Kekay」といったJoanのヴォーカルをフィーチャーしたブラジリアン・ジャズ目当てで購入した作品ですが、Joanが参加していないインスト4曲の充実ぶりにも感動した1枚です。
posted by ez at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする