発表年:1968年
ez的ジャンル:永遠の悪童系N.Y.ラテン/サルサ
気分は... :破天荒だけではないラテンの血!
今回はN.Y.サルサを代表するスーパースター、トロンボーン奏者Willie Colonの2ndアルバム『The Hustler』です。
これまで当ブログで紹介したWillie Colon作品は以下の6枚。
『El Malo』(1967年)
『Cosa Nuestra』(1969年)
『Lo Mato』(1973年)
『The Good, The Bad, And The Ugly』(1975年)
『Siembra』(1978年)
『Top Secrets』(1989年)
本作『The Hustler』は、衝撃のデビュー作『El Malo』(1967年)に続くアルバムです。前作の勢いを受け継ぐ破天荒さに加え、じっくり聴かせる楽曲も交えるあたりに、単なる悪童(El Malo)ではないWillie Colonのアイデンティティを感じます
Johnny Pacheco & Jerry Masucciのバックアップのもと、レコーディングにはWillie Colon(tb)以下、Hector Lavoe(vo)、Joe Santiago(tb)、Pablo Rosario(congas)、Nicky Marrero(timbales)、Santi Gonzalez(b)、Mark "Markolino" Dimond(p)、Pablo Rosario(bongo)等のミュージシャンが参加しています。
個人的には「The Hustler」、「Montero」といった破天荒に疾走する曲に惹かれますが、「Eso Se Baila Asi」をはじめとする哀愁ラテンも本作の聴きどころだと思います。
スパニッシュ・ハーレムの悪童たちのN.Y.ラテン魂を堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「The Hustler」
Willie Colon作。タイトル曲は本作のハイライトとなるデスカルガ。ハードボイルドな格好良さを持つスパニッシュ・ハーレムらしいラテン・サウンドを満喫できます。ティンバレスの乱れ打ちがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=d7NlZhUVFD0
「Que Lio」
Joe Cuba/Hector Lavoe/Willie Colon作。Hector Lavoeのヴォーカルを満喫できる哀愁ラテン・バラード。
http://www.youtube.com/watch?v=6pqV5UKsqQ4
「Montero」
Hector Lavoe/Willie Colon作。タイトル曲と並ぶ本作のハイライト。僕の一番のお気に入り曲です。若々しくエネルギッシュに疾走するガレージ・サルサ・チューン。弾けた演奏をバックにHector Lavoeのヴォーカルも絶好調です。これぞ悪童たちのN.Y.ラテン!
http://www.youtube.com/watch?v=YtjeuU3yI6U
「Se Acaba Este Mundo」
Willie Colon作。Hector Lavoeの哀愁ヴォーカルが印象的なサルサ・チューン。こういった哀愁感もN.Y.サルサの魅力ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=SX88GVNTM7U
「Guajiron」
Mark Dimond作。ゆったりとしたテンポながらも引きずり込まれます。小粋なピアノの響きにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=R-_z-ZCN-yw
「Eso Se Baila Asi」
Willie Colon作。悪童たちの哀愁ラテン・ソウル。メリハリのつけ方も絶妙でなかなか聴かせてます。
http://www.youtube.com/watch?v=sxUoWKvWLo4
「Havana」
Willie Colon作。ラストはノスタルジックな哀愁ラテンで締め括ります。
http://www.youtube.com/watch?v=ef3FtgRF4Z0
Willie Colonの過去記事もご参照下さい。
『El Malo』(1967年)
『Cosa Nuestra』(1969年)
『Lo Mato』(1973年)
『The Good, The Bad, And The Ugly』(1975年)
『Siembra』(1978年)
『Top Secrets』(1989年)