発表年:1980年
ez的ジャンル:兄妹コーラス系ディスコ/ソウル
気分は... :上善は水の如し・・・
Waters兄妹によるソウル・グループThe Watersの3rdアルバム『Watercolors』(1980年)です。
The WatersはLuther Waters、Oren Watersという男性2人、Julia Tillman Waters、Maxine Willard Watersという女性2人から成る兄妹ソウル・グループです。
グループは『Waters』(1975年)、『Waters』(1977年)、『Watercolors』(1980年)、『Welcome Home』(1988年)といったアルバムをリリースしています。
また、セッション・シンガーとしても売れっ子であった彼らは、数多くの作品でバック・コーラスを務めています。当ブログで紹介した作品でいえば、Marlena Shaw『Who Is This Bitch, Anyway?』(1974年)、Barrabas『Heart of the City』(1975年)、Coke Escovedo『Comin' At Ya』(1976年)、Santana『Festival』(1976年)などでThe Watersの歌声を聴くことができます。
今回紹介する3rdアルバムとなる『Watercolors』(1980年)は、ダンス・クラシック「Dance With Me」をはじめとするディスコ・サウンドが目立つアルバムですが、兄妹コーラスを満喫できるミディアム〜スロウも充実しており、アルバム全体として楽しめる1枚に仕上がっています。
レコーディングにはJames Gadson(ds)、Nate Neblett(ds)、John Barnes(key、syn)、Don Myrick(sax)、Sheila Escovedo(per)、John Rowin(g)、Ray Obiedo(g)等が参加しています。
プロデュースはDavid Rubinson、Luther Waters、Oren Waters。
個人的には「Dance With Me」、「Heart Lead The Way」、「I Can Make You Smile」、
「Come To Me」の4曲がオススメ。
全曲紹介しときやす。
「Dance With Me」
Danny Smith/Deniece Dupuy/Oren Waters作。ダンス・クラシックとしてお馴染みのディスコ・チューンでアルバムは幕を開けます。シンセ・ベースが印象的なディスコ・サウンドをバックに兄妹の素晴らしいヴォーカル・ワークを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=7XnJ9by-EVw
「Heart Lead The Way」
Addison Terry/Oren Waters/Raymond Gibson作。堂々と歌い上げるメロウ・バラード。The Phenix HornsのメンバーであったDon Myrickのサックス・ソロもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=THGjDJuvT7A
「I Can Make You Smile」
Norma Scarborough/Skip Scarborough作。さすがSkip Scarborough作と思わせるキャッチーなダンス・チューン。軽快なリズム、開放的なホーン隊、快活なヴォーカルがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=8i4TD1swKTU
「Throw A Little Bit Of Love My Way」
David Foster/Harry Garfield/Jay Graydon作。当ブログでも紹介したStevie Woodsヴァージョンをはじめ、元Three Dog NightのCory Wells、Bloodstoneもカヴァーしている名バラードですね。哀愁バラードを美しい兄妹コーラス・ワークで聴かせてくれます。
「Party People」
M. Smith作。「Dance With Me」同様、John Barnesのシンセ・ベースが牽引するディスコ・チューン。少し単調ですが、勢いで突っ走るブギー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=CvnoNb8a5kA
「Come To Me」
Skip ScarboroughとEmotionsのWanda Hutchinsonによる共作。ビューティフル・メロウなミディアム・スロウ。楽曲自体がいいので兄妹のヴォーカル・ワークが栄えます。
http://www.youtube.com/watch?v=TSHQ3aAeH_A
「Dance The Night Away」
メンバーおよびSkip Scarborough、R. Caldwellによる共作。フロア栄えしそうな華やかなディスコ・チューン。ディスコ・サウンドに負けない兄妹の息の合ったヴォーカル・ワークを満喫できます。また、Sheila Escovedo(Sheila E.)のティンバレスが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=32vvKWWt50k
「Let Him Prove It」
Maxine Waters作。ラストはエモーショナルなバラードを堂々と歌い上げます。終盤の盛り上がりもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=syY6SsE3s2Y
Amazonで見つからなかったので紹介できませんが、2nd『Waters』(1977年)もCD化されていますのでぜひチェックを!