2013年06月05日

Carlinhos Brown『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』

バイーアの天才パーカッション奏者の3rdアルバム☆Carlinhos Brown『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』
Bahia Do Mundo-Mito E Verdade
発表年:2001年
ez的ジャンル:進化形バイーア・サウンド
気分は... :何とかW杯切符を手にしましたが・・・

サッカーW杯アジア最終予選の大一番「日本対オーストラリア」は、何とか引き分けてW杯切符を手にしました。

出場を決めたのは喜ばしいことですが、何とも消化不良感のある内容でしたね。
とても世界相手に通用する代表チームには見えませんでした。
本当に負けなくて良かった!というのが本音ですね。

今回の先発11名が予選におけるザック・ジャパンのベスト・メンバーだとは思いますが、この布陣を固定せず一度解体して本番仕様のチームを作って欲しいですね。メンバーの入れ替えを断行してチームを活性化させ、もう少し伸びしろを期待できるチーム作りに着手して欲しい気がします。

今回は日本代表のブラジルW杯出場決定を祝ってブラジル人アーティストを紹介したいと思います。

ブラジルが誇る天才パーカッション奏者Carlinhos Brownの3rdアルバム『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』(2001年)です。

彼が参加した『Tribalistas』

Carlinhos Brownは1962年バイーア州サルヴァドール生まれ。10代の頃からパーカッション奏者として活躍していた彼は、Caetano Velosoの『Caetano』(1987年)、『Estrangeiro』(1989年)、Sergio Mendes『Brasileiro』(1992年)といった作品への参加で注目を集めます。

また、地元サルヴァドールでストリート・パーカッション集団Timbaladaを立ち上げ、彼のプロデュースのもと1993年にデビュー・アルバム『Timbalada』(1993年)をリリースしています。

そして、1996年に満を持してデビュー・アルバム『Alfagamabetizado』をリリースし、ミクスチャー感覚の圧倒的なアフロ・ブラジリアン・サウンドでシーンに衝撃を与えました。

その後は『Omelete Man』(1998年)、『Bahia do Mundo, Mito e Verdade』(2001年)、『Carlinhos Brown Es Carlito Marron』(2003年)、『Candyall Beat』(2004年)、『A Gente Ainda Nao Sonhou』(2007年)、『Adobro』(2010年)、『Diminuto』(2010年)、『Mixturada Brasileira』(2012年)とコンスタントにアルバムをリリースしています。

また、前述のようにMarisa MonteArnaldo Antunesとのスーパー・トリオTribalistasにてアルバム『Tribalistas』(2002年)をリリースしています。

今回紹介する『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』(2001年)は3rdアルバムとなります。Carlinhosらしいミクスチャー感覚のアフロ・ブラジリアン・サウンドを楽しめる1枚です。『Alfagamabetizado』あたりと比較すれば、少し落ち着いた印象を受けるかもしれませんが、緩急つけながら自身のスタイルを進化させています。躍動するバイーアの大地のリズムとエレクトロ・サウンドを上手く融合する手腕もなかなかです。

楽曲はすべてCarlinhosのオリジナルです(共作含む)。

Carlinhosの放つ圧倒的オーラを感じましょう!

全曲紹介しときやす。

「Pegadas Na Areia」
灼熱の熱さが似合う汎カリブ/レゲエ調のオープニング。何処となく大らかな感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=6vr80cNeU5c

「Credince」
Carlinhosの持つスケールの大きなミクスチャー感覚をキャッチーに楽しめる1曲。躍動するアフロ・ブラジリアン・リズムをエレクトロ・サウンドと上手く融合させています。
http://www.youtube.com/watch?v=TfKQWt9zHjY

「Mil Veroes」
僕の一番のお気に入り。軽快なギター・サウンド、パーカッシヴな疾走感、生命力のあるコーラスが実に心地好いですね。みんなで大合唱したくなる名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=WTRpb8hAAL0

「Lagoinha」
哀愁のメロディをアブストラクト感覚で聴かせてくれます。アフロ・ブラジリアンにエスニック風味が加わり、独特の雰囲気を醸し出します。
http://www.youtube.com/watch?v=Nh_hMjBNYhc

「Mess In The Freeway」
レゲエ調のピースフル・バラード。ソウルフルな女性コーラス隊が盛り上げてくれます。

「Cavalo Da Simpatia」
パーカッションのリズムとビリンバウの音色が印象的なアフロ・ブラジリアン色の強い1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=6z9fuXw4p7Q

「Cearabe」
躍動するリズム&コーラスが魅力の1曲。聴いているだけで自然にハイテンションになります。
http://www.youtube.com/watch?v=IRK4nh1Wqys

「Shalom」
ラテン・リズムが心地好く響くピースフルな仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=PBQP7tAUKQg

「Senhora」
素晴らしいストリングスにエレクトロなスパイスも加えられた美しい仕上がり。

「Viloes Satisfeitos」
メロディアスなアコースティック・サウンドに軽くエレクトロも加えたメロウな仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=ViopWB0CIow

「Vai Rolar」
レゲエ調の仕上がり。開放的ななかにも切れ味があります。

「Horario De Verao」
大らかな雰囲気ながらも生命力のあるリズムが躍動します。

「Trabalhador De Carnaval」
ラストは性急なリズムで一気に駆け抜けます。

『Alfagamabetizado』(1996年)
Alfagamabetizado

『Omelete Man』(1998年)
Omelete Man

『Carlinhos Brown Es Carlito Marron』(2003年)
Carlito Marron

『Candyall Beat』(2004年)
Candyall Beat

『A Gente Ainda Nao Sonhou』(2007年)
Gente Ainda Nao Sonhou

『Adobro』(2010年)
ADOBRO

『Diminuto』(2010年)
DIMINUTO

『Mixturada Brasileira』(2012年)
Mixturada Brasileira

Timbalada『Timbalada』(1993年)
ストリート・パワーの逆襲

Timbalada『Cada Cabeca E Um Mundoa』(1994年)
Cada Cabeca E Um Mundo

Tribalistas『Tribalistas』(2002年)
Tribalistas
posted by ez at 03:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする