発表年:2013年
ez的ジャンル:アングラ・ジャジーHip-Hop
気分は... :またもやグッド・ヴァイヴ!
今回はMission、Crown City RockersのMCとしても知られるRaashan Ahmadの最新3rdアルバム『Ceremon』です。
Raashan Ahmadの紹介は、1stソロ『The Push』(2008年)に続き2回目となります。また、Crown City Rockersのアルバムは『Earthtones』(2004年)、『The Day After Forever』(2009年)を紹介済みです。
『The Push』(2008年)、『For What You've Lost』(2010年)に続き3rdアルバムもRaashan Ahmadらしいメロウでソウルフルなヴァイヴが詰まったアングラ・ジャジーHip-Hop作品に仕上がっています。
ドイツの優良レーベルJakartaからリリースされた本作『Ceremon』は、僕が今年聴いたアングラ・ジャジーHip-Hop作品の中では今のところNo.1のアルバムですね。
アルバムには、Crown City RockersやメンバーのHeadnodic、Hocus Pocusの20Sy、アングラ・ジャジーHip-Hop好きにはお馴染みのMCのTyをはじめ、多数のプロデューサーやゲストMC/シンガーが起用されています。
個人的には浮遊するメロウ・トラックに加え、ラテン/ブラジル・フレイヴァーのトラックが気に入っています。そんな好トラックにRaashanのフロウが相俟ってグッド・ヴァイヴが伝わってくるのがアルバムの最大の魅力です。
アングラ・ジャジーHip-Hopの魅力がギッシリ詰まった1枚、聴くしかないでしょ!
全曲紹介しときやす。
「Mbeguel (Love)」
Mezプロデュース。Ngima-Tieをフィーチャーしたメロウ&ソウルフルなオープニング。サブ・タイトルの通り、愛に満ちたオープニングです。
「The Remedy」
オススメその1。Katra-Queyプロデュース。ラテン・フレイヴァーの効いた仕上がり。メロウ・エレピのループが心地好いアングラ・ジャジーHip-Hop好きには間違いナシのトラックです。DJ Vajraがスクラッチで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=eShAYW-Bttc ※ライブ音源
「Ease On Back」
オススメその2。Whitenoiseプロデュース。Helen Kaiser、Sean LaMarrをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。メロウなトラック、ソウルフルな女性コーラス、スムーズなRaashan Ahmadのフロウが織り成す極上のメロウHip-Hopチューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=I4BvDiiszMY
「No No No」
20Syプロデュース。Homeboy Sandmanをフィーチャー。ブラジリアン・リズムが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=CnOuhz4ODXE
「Music」
オススメその3。The Park(Ben Schweir/Derek Taylor/Josh Lippi)プロデュース。Sarsha SimoneとTyをフィーチャー。また、The Jazz Mafia Hornsがホーンで参加しています。サード・ワールド感の漂う仕上りがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=3ykQzTORLPE
「Freak」
オススメその4。Mezプロデュース。Heather Vaughanをフィーチャー。ビューティフルな哀愁メロウ感にグッときます。Heather Vaughanの憂いのあるヴォーカルがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=eJVtqZEZL7U
「Out Of Bounds」
オススメその5。盟友Headnodicプロデュース。冒頭でDiana Ross「Theme from Mahogany (Do You Know Where You're Going To)」を鼻歌風に引用しているのが印象的なメロウ・チューン。DJ Zephのスクラッチも冴えます。
http://www.youtube.com/watch?v=OIz4XENlvj4
「Get Hi」
ア・カペラによる即興的な小曲。
「Mama Nature」
オススメその6。Mr. Presidentプロデュース。子供の可愛い声と共に疾走するメロウ・チューン。メロウ&ファンキーに駆け抜けていく感じがいいですね。エレピの響きとファンキー・ホーンが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=4HztT1CX5SM
「Guns」
Ta-Kuプロデュース。哀愁モードのトラックをバックに、ソウルフルなフロウを聴かせてくれます。スクラッチはDJ Goldenchyld。Ace Spectrum「I Don't Want to Play Around」ネタ。
「Hold On」
オススメその7。Katra-Queyプロデュース。Christina Tamayoをフィーチャー。浮遊感のあるトラックとChristina Tamayoの透明感のあるヴォーカルがRaashanのフロウを引き立ててくれます。Fritz Dinterのギターもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=jzOp1q7vksc
「Mariposita」
オススメその7。20Syプロデュース。Rico Pabonをフィーチャー。ラテン・フレイヴァーの効いた開放的なトラックがいい感じです。Rico Pabonのハスキー・スパニッシュ・ヴォーカルもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=D36rNzJF4zE
「Ital」
オススメその8。Mezプロデュース。Soia Hornをフィーチャー。Soia Hornの切ないキュート・ヴォーカルとアングラ・ジャジーHip-Hopらしい浮遊感がたまりません。終盤はMiles Bonnyのミュート・トランペットでジャジーに締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=3pmSblnuYA8
「How Long」
ウガンダ出身のベテラン男性シンガーGeoffrey Oryemaをフィーチャー。渋みのあるフォーキー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=0cAEwkLCBmc
「Who's God」
オススメその9。Katra-Queyプロデュース。Rita Jをフィーチャー。ドリーミー&ソウルフルなトラックがサイコーです。DJ Saewhatのスクラッチも効いています。
「Fly」
オススメその10。ラストはCrown City Rockersがプロデュース。これはモロにCrown City Rockers風のライブ感のあるサウンドを満喫できます。メロウな中にも躍動感があります。
http://www.youtube.com/watch?v=7p0C-E3nC2g
Raashan Ahmadの他作品やMission、Crown City Rockersのアルバムもチェックを!
『The Push』(2008年)
『For What You've Lost』(2010年)
Mission『One』(2002年)
Crown City Rockers『Earthtones』(2004年)
Crown City Rockers『The Day After Forever』(2009年)