2013年06月16日

Raashan Ahmad『Ceremony』

アングラ・ジャジーHip-Hopの魅力満載!Crown City RockersのMCの3rdアルバム☆Raashan Ahmad『Ceremony』
CEREMONY
発表年:2013年
ez的ジャンル:アングラ・ジャジーHip-Hop
気分は... :またもやグッド・ヴァイヴ!

今回はMissionCrown City RockersのMCとしても知られるRaashan Ahmadの最新3rdアルバム『Ceremon』です。

Raashan Ahmadの紹介は、1stソロ『The Push』(2008年)に続き2回目となります。また、Crown City Rockersのアルバムは『Earthtones』(2004年)、『The Day After Forever』(2009年)を紹介済みです。

『The Push』(2008年)、『For What You've Lost』(2010年)に続き3rdアルバムもRaashan Ahmadらしいメロウでソウルフルなヴァイヴが詰まったアングラ・ジャジーHip-Hop作品に仕上がっています。

ドイツの優良レーベルJakartaからリリースされた本作『Ceremon』は、僕が今年聴いたアングラ・ジャジーHip-Hop作品の中では今のところNo.1のアルバムですね。

アルバムには、Crown City RockersやメンバーのHeadnodicHocus Pocus20Sy、アングラ・ジャジーHip-Hop好きにはお馴染みのMCのTyをはじめ、多数のプロデューサーやゲストMC/シンガーが起用されています。

個人的には浮遊するメロウ・トラックに加え、ラテン/ブラジル・フレイヴァーのトラックが気に入っています。そんな好トラックにRaashanのフロウが相俟ってグッド・ヴァイヴが伝わってくるのがアルバムの最大の魅力です。

アングラ・ジャジーHip-Hopの魅力がギッシリ詰まった1枚、聴くしかないでしょ!

全曲紹介しときやす。

「Mbeguel (Love)」
Mezプロデュース。Ngima-Tieをフィーチャーしたメロウ&ソウルフルなオープニング。サブ・タイトルの通り、愛に満ちたオープニングです。

「The Remedy」
オススメその1。Katra-Queyプロデュース。ラテン・フレイヴァーの効いた仕上がり。メロウ・エレピのループが心地好いアングラ・ジャジーHip-Hop好きには間違いナシのトラックです。DJ Vajraがスクラッチで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=eShAYW-Bttc ※ライブ音源

「Ease On Back」
オススメその2。Whitenoiseプロデュース。Helen Kaiser、Sean LaMarrをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。メロウなトラック、ソウルフルな女性コーラス、スムーズなRaashan Ahmadのフロウが織り成す極上のメロウHip-Hopチューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=I4BvDiiszMY

「No No No」
20Syプロデュース。Homeboy Sandmanをフィーチャー。ブラジリアン・リズムが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=CnOuhz4ODXE

「Music」
オススメその3。The Park(Ben Schweir/Derek Taylor/Josh Lippi)プロデュース。Sarsha SimoneとTyをフィーチャー。また、The Jazz Mafia Hornsがホーンで参加しています。サード・ワールド感の漂う仕上りがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=3ykQzTORLPE

「Freak」
オススメその4。Mezプロデュース。Heather Vaughanをフィーチャー。ビューティフルな哀愁メロウ感にグッときます。Heather Vaughanの憂いのあるヴォーカルがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=eJVtqZEZL7U

「Out Of Bounds」
オススメその5。盟友Headnodicプロデュース。冒頭でDiana Ross「Theme from Mahogany (Do You Know Where You're Going To)」を鼻歌風に引用しているのが印象的なメロウ・チューン。DJ Zephのスクラッチも冴えます。
http://www.youtube.com/watch?v=OIz4XENlvj4

「Get Hi」
ア・カペラによる即興的な小曲。

「Mama Nature」
オススメその6。Mr. Presidentプロデュース。子供の可愛い声と共に疾走するメロウ・チューン。メロウ&ファンキーに駆け抜けていく感じがいいですね。エレピの響きとファンキー・ホーンが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=4HztT1CX5SM

「Guns」
Ta-Kuプロデュース。哀愁モードのトラックをバックに、ソウルフルなフロウを聴かせてくれます。スクラッチはDJ Goldenchyld。Ace Spectrum「I Don't Want to Play Around」ネタ。

「Hold On」
オススメその7。Katra-Queyプロデュース。Christina Tamayoをフィーチャー。浮遊感のあるトラックとChristina Tamayoの透明感のあるヴォーカルがRaashanのフロウを引き立ててくれます。Fritz Dinterのギターもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=jzOp1q7vksc

「Mariposita」
オススメその7。20Syプロデュース。Rico Pabonをフィーチャー。ラテン・フレイヴァーの効いた開放的なトラックがいい感じです。Rico Pabonのハスキー・スパニッシュ・ヴォーカルもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=D36rNzJF4zE

「Ital」
オススメその8。Mezプロデュース。Soia Hornをフィーチャー。Soia Hornの切ないキュート・ヴォーカルとアングラ・ジャジーHip-Hopらしい浮遊感がたまりません。終盤はMiles Bonnyのミュート・トランペットでジャジーに締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=3pmSblnuYA8

「How Long」
ウガンダ出身のベテラン男性シンガーGeoffrey Oryemaをフィーチャー。渋みのあるフォーキー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=0cAEwkLCBmc

「Who's God」
オススメその9。Katra-Queyプロデュース。Rita Jをフィーチャー。ドリーミー&ソウルフルなトラックがサイコーです。DJ Saewhatのスクラッチも効いています。

「Fly」
オススメその10。ラストはCrown City Rockersがプロデュース。これはモロにCrown City Rockers風のライブ感のあるサウンドを満喫できます。メロウな中にも躍動感があります。
http://www.youtube.com/watch?v=7p0C-E3nC2g

Raashan Ahmadの他作品やMissionCrown City Rockersのアルバムもチェックを!

『The Push』(2008年)
ザ・プッシュ

『For What You've Lost』(2010年)
For What You’ve Lost

Mission『One』(2002年)
ワン

Crown City Rockers『Earthtones』(2004年)
アーストーンズ

Crown City Rockers『The Day After Forever』(2009年)
ザ・デイ・アフター・フォーエヴァー
posted by ez at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする