2013年07月19日

Phreek『Patrick Adams Presents Phreek』

Patrick Adamsによるディスコ・プロジェクト!人気曲「Weekend」収録☆Phreek『Patrick Adams Presents Phreek』
パトリック・アダムス・プレゼンツ・フリーク
発表年:1978年
ez的ジャンル:Patrick Adams系N.Y.ディスコ
気分は... :煌びやか・・・

N.Y.ディスコを代表するプロデューサーPatrick Adamsによるディスコ・プロジェクトPhreek唯一のアルバム『Patrick Adams Presents Phreek』(1978年)です。

これまで当ブログで紹介したPatrick AdamsプロデュースのN.Y.ディスコ作品として、Donna McGhee『Make It Last Forever』(1978年)、Rainbow Brown『Rainbow Brown』(1981年)があります。

70年代後半から80年代初めにかけてはInner Life、Rainbow Brown、Cloud One等の匿名プロジェクトを手掛け、数多くのディスコ・ヒットを送り出したPatrick Adamsですが、このPhreekもそうしたプロジェクトの1つです。

本作ではLeroy BurgessChristie ShireVenus DodsonDonna McGheeといったヴォーカリストがフィーチャーされています。バック・ヴォーカルでJocelyn Brownも参加しています。

特に、Black IvoryのメンバーであったLeroy Burgessはプロデューサー、アレンジャー、キーボード奏者としても参加しており、本作における貢献大です。Leroy Burgessは同じくN.Y.のディスコ・ユニットAleemの作品等でもお馴染みですね。

本作といえばガラージ・クラシックとしても人気の「Weekend」がハイライトですが、それ以外の楽曲でも煌びやかなN.Yディスコを満喫できます。

全6曲ですが、通しで聴くとかなりの充実感を得られます。

夏場の夜にはN.Y.ディスコがフィットします。

全曲紹介しときやす。

「Weekend」
Christie ShireのヴォーカルをフィーチャーしたPhreeKの代表曲。前述のようにガラージ・クラシックとしても人気です。Christie Shireのヴォーカルも含めて華やかなディスコ・サウンドを満喫できます。聴いているだけで気分は夜遊びモードに・・・
http://www.youtube.com/watch?v=dpdqPsVCHQo

本曲は1983年にClass Actionが同じChristie Shireのヴォーカルをフィーチャーしたカヴァーをリリースしています。同カヴァーにはLarry Levanのミックスも含まれます。また、PhreeKヴァージョンはDoug E Fresh & The Get Fresh Crew「Summertime」のサンプリング・ソースにもなっています。

Class Action Feat. Chris Wiltshire「Weekend」
 http://www.youtube.com/watch?v=j_RcdZzDg3c
Doug E Fresh & The Get Fresh Crew「Summertime」
 http://www.youtube.com/watch?v=024Rc8quzwU

「Everybody Loves A Good Thing」
Leroy Burgess/Venus Dodsonのヴォーカルをフィーチャー。アッパー&パーカッシヴなブギー・ディスコ!メロウな味わいもあるのがいいですね。サマー・ナイトにピッタリです。ちなみに本作の翌年にリリースされたVenus Dodsonのアルバム『Night Rider』をPatrick Adams、Leroy Burgessがプロデュースしています。
http://www.youtube.com/watch?v=siKm3ReiE2o

「May My Love Be With You」
Donna McGheeのモノローグをフィーチャー。セクシー&メロウな雰囲気にグッときます。Donna McGhee好きの人はぜひチェックを!
http://www.youtube.com/watch?v=DFAkLPW9JYY

「Much Too Much」
Leroy Burgessをフィーチャー。骨太ベースをはじめグイグイくるアッパーなファンキー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=sF7diPe7EG8

「I'm A Big Freak (R•U•1•2)」
10分超の長尺。デトロイトの人気ハウスDJであるTheo Parrishのプレイでも知られる曲。ラテンのリズムにのったアッパー・チューンは確かに黎明期のハウスといった感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Qqzjjyj5byw

「Have A Good Day」
都会的で華やかなシンセ・サウンドが印象的なディスコ・チューン。シンセ・サウンドを巧みに操ったスピーディーな躍動感と、それを盛り上げるキャッチーな女性コーラスにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=h9HY5I300uY

Patrick Adams関連作品の過去記事もご参照下さい。

Donna McGhee『Make It Last Forever』(1978年)
Make It Last Forever

Rainbow Brown『Rainbow Brown』(1981年)
レインボウ・ブラウン+2(紙ジャケット仕様)

次はInner Lifeかな・・・
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2013年07月18日

Audy Kimura『Looking For "The Good Life"』

メロウ&ジェントルなハワイアンAOR☆Audy Kimura『Looking For "The Good Life"』
ルッキング・フォー・グッド・ライフ
発表年:1983年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR
気分は... :メロウ&ジェントル・・・

今回はハワイアンAORの名作Audy Kimura『Looking For "The Good Life"』(1983年)です。

Audy Kimuraはハワイ生まれの日系3世シンガー・ソングライター。

これまで『Looking For "The Good Life"』(1983年)、『A Gift of Song』(1985年)、『Love In The Moonlight(別タイトル:In L.A.)』(1991年)といったオリジナル・アルバムをリリースしています。

1stとなる本作『Looking For "The Good Life"』と2nd『A Gift of Song』は紙ジャケ仕様で国内盤CDが再発されたばかりです。

学生の頃、Audy Kimuraの存在をラジオで知り、ぜひアルバムを購入したいと思ったものの、当時の寂しい懐事情から見送った記憶があります。それから30年近くが経ち、ようやく本作を購入でき、感慨深いものがあります。

メロウ&ジェントルな歌声とメロディに心が洗われるアルバムです。

改めて聴いてみると、結構ボッサ調のサウンドが目立ちますね。結局僕のお気に入りはそういったメロウ・ボッサな楽曲なのですが、ただしボッサといってもブラジリアンではなく、ちゃんとハワイアン・メロウに仕上がっているのがいいですね。

また、素敵なヴォーカル&メロディを盛り上げてくれる美しいストリングス・アレンジも秀逸です。

夏向けのメロウなハワイアンAORをお求めの方がぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Mellow Kind Of Love」
オススメその1。本作のハイライトなる極上メロウ・チューン。ボッサ調のメロウ・サウンドとAudyのジェントル・ヴォーカルが優しく包み込んでくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=OA2JwjFrqr0

「Lovers & Friends」
オススメその2。当地で人気となった素敵なラブソング。ロマンティックなストリングスをバックに、優しく語りかけるようなAudyのヴォーカルが心の奥まで響いてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=EGPNkLOLD-c

「10 Years Down The Road」
SSWらしい趣の美しいアコースティック・チューン。感動の青春ドラマのエンディング・テーマとかに似合いそうな雰囲気ですね。

「Moments」
フォーキー・サウンドに美しいストリングスが絡む味わい深い仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=sPsPKtwd45Q

「Summer」
オススメその3。サンセット・モードのメロウ・チューン。ボッサ調のアコースティック・サウンドが実に心地好いですね。軽くパーカッションが効いているのが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=KOmj_iP3gVQ

「Falling」
オススメその4。バラード系ではこの曲が一番好き。美しいストリングスの響きと、透明感のあるAudyのジェントル・ヴォーカルが実にマッチした素敵なラブソングです。

「Coming Home」
ヴォーカル、メロディ、ストリングス・・・どれをとってもビューティフルな感動バラード。

「Seabird」
オススメその5。ブラジリアン・メロウがお好きな方が気に入るであろうボッサなメロウAOR。ボッサ調ですがハワイアンな雰囲気も併せ持っているところが魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=M8Or_XDlNYc

「Love Has Arrived」
美しいメロディをAudyが噛みしめるように歌い上げます。

「Looking For "The Good Life"」
ラストはAOR調のミッド・チューン。全体の雰囲気は悪くないですのが、琴の音色でアクセントをつけたアレンジが逆に日本人にはビミョーかもしれません。

『A Gift of Song』(1985年)
ア・ギフト・オブ・ソング
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2013年07月17日

Saravah Soul『Saravah Soul』

ロンドン・アンダーグラウンドで育まれたアフロ・ブラジリアン・ファンク☆Saravah Soul『Saravah Soul』
Saravah Soul (TRUCD149)
発表年:2008年
ez的ジャンル:UK産アフロ・ブラジリアン・ファンク
気分は... :単純に格好良い!

今回はUK産アフロ・ブラジリアン・ファンク作品Saravah Soul『Saravah Soul』(2008年)です。

Saravah Soulは、ブラジル出身のリーダーOtto Nascarellaを中心にロンドンのブラジリアン・コミュニティで結成されたブラジル人とイギリス人の混成によるアフロ・ブラジリアン・ファンク・バンド。

メンバーはOtto Nascarella(vo、g)、Matheus Nova(b)、Eduardo Marques(ds)、Kiris Houston(key、g、vo)、Jack Yglesias(fl、vo)、Chris Webster(tb)、Graeme Flowers(tp)、Marcelo Andrade(sax、fl)の8名。

これまでTru Thoughtsから『Saravah Soul』(2008年)、『Cultura Impura』(2010年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する1stアルバム『Saravah Soul』(2008年)では、アフロ・ブラジリアン・サウンドとUKらしいディープ・ファンクが融合したパワフルなアフロ・ブラジリアン・ファンクを聴かせてくれます。ディープ・ファンクをベースにブラジリアン・サウンドの出し入れ加減が絶妙です。英語とポルトガル語が入り交じるヴォーカルにも惹かれます。

なかなかありそうで無かったハイブリッドなディープ・ファンク・サウンドは、一度聴けばかなりクセになります。

単純に格好良いアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Oil Is Thicker Than Blood」
伝統的なブラジリアン・リズムとディープ・ファンクがいい感じでブレンドしたこのグループらしいオープニング。英語とポルトガル語が入り交じるヴォーカルもハイブリッド感があっていいですね。中盤のブラジリアンなブレイクもサイコー。妖しげなフルート・ソロもアンダーグラウンドっっぽくてグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=kpc4zqjHwl0

「Nao Posso Te Levar A Serio 」
デビュー・シングルにもなった楽曲。開放的なファンク・グルーヴです。ブラジルのビーチが似合いそうなリラックスした雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=xO3aZK6omlk

「It's Doing My Head In」
UKディープ・ファンク好きはグッとくるであろうエキサイティングなディープ・ファンク。格好良さではアルバム随一なのでは?ブラジル色は前面に出てきませんが、しっかり効いています。特にブレイクはブラジル色を実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=nD7pPMGZrUk

「Arroz Com Feijao」
ブラジリアン・リズムとディープなベースライン、アフロ・ファンク調のギターが織り成すハイブリッド感が楽しいアフロ・ブラジリアン・ファンク。
http://www.youtube.com/watch?v=fSjLiv1oaEA

「Funk E Saravah」
うねりまくるディープなファンク・サウンドと格好良いホーン・アンサンブルにグッときます。中盤の妖しげなフルート・ソロのパートではブラジル色が前面に出てくるのもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=s8R53Al4G7Q

「Roubada」
イントロのカッティング・ギターとリズム隊の格好良さだけでヤラれてしまうブラジリアン・ファンク。ブラジル音楽好きの人も納得のファンク・グルーヴなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=RBzXWh7C6W8

「Role De Bike」
ライナーノーツによるとバイーアのフォーク・ダンスのエッセンスを採り入れた楽曲なのだとか。ディープなファンク・サウンドにも関わらず、軽やかな感じがそうしたエッセンスなのでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=I7tqc7VSDoY

「Supersossego」
ブラジリアン・ソウルの牽引者Tim Maiaの作品。疾走するディープ・ファンク・サウンドで駆け抜けます。終盤のバトゥカーダによる盛り上がりがサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=aHnBoOt1ZgQ

「Homesick」
軽快なリズムと鮮やかなホーン・アンサンブルが印象的な爽快ジャズ・ファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=STDxN8dAmdA

「It's Doing My Head In (Instrumental)」
「It's Doing My Head In」のインスト・ヴァージョン。

ご興味がある方は、2nd『Cultura Impura』もどうぞ!アフロ・ビートやブラジルの宗教音楽など、より多様な音楽性を採り入れた作品です。

『Cultura Impura』(2010年)
Cultura Impura [ボーナストラック・日本語解説付き国内盤] (BRC-264)
posted by ez at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月16日

Cesar『Cesar 830』

レア・グルーヴ方面で人気のラテン・ファンク/ソウル☆Cesar『Cesar 830』
Cesar 830
発表年:1975年
ez的ジャンル:Flying Dutchman系ラテン・ファンク/ラテン・ソウル
気分は... :灼熱のラテン・グルーヴ・・・

今回はボリビア出身のピアニストCesar AscarrunzCesar『Cesar 830』(1975年)です。レア・グルーヴ方面で有名な作品ですね。

Cesar Ascarrunzはボリビア出身でサンフランシスコのクラブ・オーナーだった人のようです。そのCesar唯一のアルバムがジャズ・ファンク系名門レーベルFlying Dutchmanからリリースされた本作『Cesar 830』(1975年)です。

プロデュースはBob Thiele、アレンジは帝王Miles Davis作品でお馴染みのTeo Maceroという大物が務めています。でもこれって完璧ジャズ作品の体制ですよね(笑)

内容としては、主役のCesar Ascarrunz自体はあまり目立っておらず、どちらかといえばCesar Ascarrunzとその仲間たちによるラテン作品という印象です。

アルバムには女性ソウル・シンガーLinda Tilleryやキューバ出身のコンガ奏者Aguabella(Francisco Aguabella)も参加しています。Linda TilleryはSantanaCoke Escovedoのアルバムにも参加していますね。Aguabellaはレア・グルーヴ好きには『Hitting Hard』が名盤として人気です。

ラテン作品といっても、ラテンをベースにジャズ、ファンク、ソウル、ロックのエッセンスを取り入れたミクスチャー感覚の躍動するラテン・サウンドを楽しめます。

とりあえずレア・グルーヴ人気曲「See Saw Affair」を聴けば、本作の魅力が実感できると思います。

灼熱のラテン・グルーヴで猛暑を乗り切る!

全曲紹介しときやす。

「Descarga」
Cesar Ascarrunz作。タイトルの通り、灼熱のデスカルガ(ジャム・セッション)を満喫できるラテン・グルーヴ。軽快なホーン隊にロッキン・ギターも入り乱れたハイテンションのラテン・グルーヴを満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=SqefromzhpE

「See Saw Affair」
オススメその1。P. E. Smith作。レア・グルーヴ的にはLinda Tilleryのソウルフル・ヴォーカルをフィーチャーした本曲がハイライトですね。ラテン、ファンク、ロック、ソウルが見事に融合したフリーソウルな名曲だと思います。Linda Tilleryのヴォーカルはコクがあって素晴らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=uzFGJrPQK4k

「The Devil & Montezuma」
Teo Macero作。スリリングなラテン・リズムに素晴らしいホーン・アンサンブルが絡むインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=xT1WFI6TYVw

「Navidad Latino」
Teo Macero作。メロウなカッティング・ギターと開放的なホーン・アンサンブルが心地好いインスト・チューン。

「Azucar」
オススメその2。Louie Ramirez作。ラテン好きにはお馴染みのミュージシャンLouie Ramirezのカヴァー。ここではラテン・ロック調のテイストも織り交ぜたミクスチャー感のあるカヴァーで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=E2tFau2pg-M

「Gotta Get Away」
オススメその3。Angelo/Benny Velardo/Jim Vincent作。Linda Tilleryのエレガントなソウル・ヴォーカルとハイテンション&ハイブリッドなラテン・サウンドの組み合わせがサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=uxUK89yvhEQ

「Bridges」
Teo Macero作。いきなり爽快ベイエリア・フュージョンって感じで、他の楽曲と少し雰囲気が異なります。これはこれで楽しめますが・・・

「The Lady In My Life」
Tomas Gutierrez/Eddie Palmieri/Isamael Quintana作。ラストは正統派のラテン・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=rhVYd3MOHu8

ご興味がある方は本作に参加していたLinda TilleryAguabella(Francisco Aguabella)の作品をチェックしてみるのも面白いのでは?

Linda Tillery『Linda Tillery』(1977年)
Linda Tillery (韓国盤, 紙ジャケット仕様)

Linda Tillery『Secrets』(1985年)
Secrets

Aguabella『Hitting Hard』(1977年)
Hitting Hard

同じ西海岸ラテン・ファンクということで、少し前に紹介したAposento Alto『Goodby Old Friends』(1978年)もセットでどうぞ!

Aposento Alto『Goodby Old Friends』(1978年)
グッドバイ・オールド・フレンズ (GOODBY OLD FRIENDS) 紙ジャケット仕様
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2013年07月15日

JTQ with Noel McKoy‎『Supernatural Feeling』

Noel McKoyをヴォーカルに迎えたUKアシッド・ジャズ作品☆JTQ with Noel McKoy‎『Supernatural Feeling』
Supernatural Feeling
発表年:1993年
ez的ジャンル:UKソウル/アシッド・ジャズ/クラブミュージック
気分は... :賛否両論・・・

今回はUKアシッド・ジャズの牽引者の一人であるオルガン/キーボード奏者James Taylor率いるJames Taylor Quartet(JTQ)です。

セレクトしたのは、アシッド・ジャズ期のUKソウルを代表する男性シンガーNoel McKoyをヴォーカルに迎えたアルバム『Supernatural Feeling』(1993年)です。

JTQは、The Prisonersのメンバーとして活動していたJames TaylorがPrisoners解散後に結成したユニット。1stアルバム『Mission Impossible』(1987年)をリリースして以来、今日までコンスタントにアルバムをリリースしています。

今日紹介する『Supernatural Feeling』(1993年)は、Big Life Recordsからリリースされたアルバムであり、Noel McKoyをヴォーカルに迎えて歌モノの楽曲を大々的に取り上げているのが特徴です。

Noel McKoyは、本作と同じ1993年に自身のグループMckoyのアルバム『Full Circle (Within A Spiritual Social Soul) 』をリリースしており、最も勢いのあった次期かもしれませんね。

また、本作ではセルフ・プロデュース以外にCeri EvansMike McEvoyといった外部プロデューサーを起用した楽曲もあり、そうした中でクラブミュージック的なアプローチも目立つ作品です。

本作におけるJTQのメンバーは、James Taylor(org、key)、David Taylor(g)、Gary Crockett(b)、John Wilmott(saz、fl)、Neil Robinson(ds)の5名。

Noel McKoy以外にも、Airto Moreira(per)、Snowboy(per)等のゲストが参加しています。

今日では次作『In the Hand of the Inevitable』(1995年)の方が圧倒的に人気ですが、個人的にはリアルタイムで最もよく聴いた本作『Supernatural Feeling』が一番思い入れのあるJTQ作品です。ただし、本作はファンで賛否が分かれるアルバムでしょうね。

客観的に聴けば、確かにJTQらしい作品ではありませんね。Noel McKoyのヴォーカルをフィーチャーした楽曲は、どうしてもNoelが主役になってしまいますね。ましてやダンサブルな楽曲の中には、これをJTQでやらなくてもいいんじゃない!と思うものがあるのも事実です。結局、インスト曲が一番JTQらしいという皮肉な結果に・・・

しかしながら、JTQらしさということを除けば、この時期のUKソウル/アシッド・ジャズ/クラブミュージックの魅力が1枚で楽しめる充実作だと思います。

でも順番からいえば、『In the Hand of the Inevitable』(1995年)を先に聴いて方がいいかも(笑)

全曲紹介しときやす。

「We Need Each Other」
Ceri Evansプロデュース。本作ならではのハウス調のダンス・チューンに仕上がっています。JTQらしくはありませんが、Noel McKoy好き、クラブミュージック好きの人は楽しめる仕上がりなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=PgoevCl7jcU

「Got To Get To Know You」
Mike McEvoy/James Taylorプロデュース。当時も今も僕の一番のお気に入り曲。Noel McKoyのソウルフル・ヴォーカルの魅力を上手く引き出したUKソウル/アシッド・ジャズらしい仕上りだと思います。JTのハモンドも効いているし、John Wilmottの涼しげなフルートもいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=YtQqNn-5kqM

「Higher World」
JTQプロデュースによるインスト。疾走するリズムにのってJTのハモンドが駆け巡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=V8n2JC4Y6o0

「Supernatural Feeling」
Mike McEvoy/James Taylorプロデュース。タイトル曲はUKアシッド・ジャズらしいメロウなジャズ・ファンクに仕上がっています。Noel McKoyのヴォーカルも含めてアルバムで最も聴きやすい曲かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=15IAFTKxDpc

「Hope And Pray」
Ceri Evansプロデュース。「We Need Each Other」に続き、この曲も爽快ハウス・チューンに仕上がっています。曲自体は僕の好みですが、こういったサウンドになると主役は完全にNoel McKoyのヴォーカルであり、JTQは脇役といった感じですね。

「Slow Dive」
JTQプロデュース。ラテン・リズムを採り入れながらも、決して熱くならずクールにキメてくれるインスト・チューン。

「Sunshine Of Your Smile」
Mike McEvoyプロデュース。人力グラウンドビート調のサウンドが僕好み!ここでもNoel McKoyのヴォーカルは絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=W4DvELsg1q4

「See A Brighter Day」
James Taylor/David Taylorプロデュース。この曲もかなり好き!ダンサブルなジャズ・ファンク・サウンドでNoel McKoyのヴォーカルを盛り上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=MpjxU3En7yE

「Spirit Of The Sun」
サマー・モードのメロウ・グルーヴ。ここではNoel McKoyではなく女性ヴォーカルをフィーチャーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=rKQgSOjri3Y

「Tell It Like It Is」
JTQプロデュース。JTQらしいグルーヴィーな演奏を楽しめるインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=_aYsQ-7F_T0

「Lover Let Me Stay」
Mike McEvoyプロデュース。Noel McKoyが切々と歌い上げるメロウなミディアム・グルーヴ。Noel McKoyのセクシー・ヴォーカルを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=QWWdGYHedXk

「Moonstone」
JTQプロデュース。重心の低いグルーヴが腹に響いてくるインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=fUuK4X2aSo8

「Iron Arm」
JTQプロデュース。グルーヴィーなオルガンやうねるベースが印象的なインスト。

「Love The Life」
Mike McEvoy/James Taylorプロデュース。先行シングルにもなった華やかなダンサブル・チューン。何の予備知識もなく聴いたら、これがJTQとは思わないでしょうね。まぁ、クラブミュージック好きの人であれば、Noel McKoyのヴォーカルが魅力的なソウルフル・ハウスにグッとくるはず!
http://www.youtube.com/watch?v=zUML5Uqh3Js

JTQの他作品もチェックを!

『Mission Impossible』(1987年)
Mission Impossible (180g)

『The Money Spyder』(1987年)
Money Spyder

『Wait a Minute』(1988年)
Wait a Minute

『Get Organized』(1989年)
Get Organised

『Do Your Own Thing』(1990年)
James Taylor Presents Jtq

『Absolute: JTQ Live』(1991年)
Absolute - James Taylor Quartet Live

『In the Hand of the Inevitable』(1995年)
In The Hand Of The Inevitable

『A Few Useful Tips About Living Underground』(1996年)
A Few Useful Tips About Living Underground

『Whole Lotta Live 1998』(1998年)
Whole Lotta Live 1998

『Penthouse Suite』(1999年)
ザ・ペントハウス・スイート

『A Bigger Picture』(1999年)
The Bigger Picture

『Swinging London』(2000年)
Swinging London

『Message from the Godfather』(2001年)
Message From the Godfather

『Room at the Top』(2002年)
Room at the Top

『The Oscillator』(2003年)
The Oscillator

『A Taste of Cherry』(2006年)
Taste of Cherry

『Don't Mess With Mr. T - James Taylor Quartet Plays Motown』(2007年)
Don't Mess With Mr T / James Taylor Quartet Plays

『Live at the Jazz Cafe』(2008年)
ライヴ・アット・ザ・ジャズカフェ

『New World』(2009年)
New World

『The Template』(2011年)
The Template

『Closer to the Moon』(2013年)
Closer to the Moon
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