2013年07月08日

Alan Sorrenti『Figli Delle Stelle』

イタリアンAORの人気作、Jay Graidon、David Fosterら参加☆Alan Sorrenti『Figli Delle Stelle』
Figli Delle Stelle
発表年:1977年
ez的ジャンル:イタリアンAOR
気分は... :星の子どもたち・・・

今回はイタリアンAORの人気作Alan Sorrenti『Figli Delle Stelle』(1977年)です。

Alan Sorrentiは1950年イタリア、ナポリ生まれのシンガー・ソングライター。

『Aria』(1972年)、『Come Un Vecchio Incensiere All'alba Di Un Villaggio Deserto』(1973年)、『Alan Sorrenti』(1974年)という初期の3枚アルバムは、プログレ/アシッド・フォーク系の作風でした。

しかし、その後ポップ/AOR路線へ方向転換し、『Sienteme It's Time to Land』(1976年)、『Figli Delle Stelle』(1977年)、『L.A. & N.Y.』(1979年)という3枚のアルバムをアメリカでレコーディングしています。

『Sienteme It's Time to Land』はフリーソウル人気盤、『Figli delle Stelle』『L.A. & N.Y.』の2枚もAOR人気盤として今日でも高い評価を得ています。

80年代以降も継続的にアルバムをリリースしていますが、正直僕はフォローできておりません。

今回紹介する『Figli Delle Stelle』(1977年)はアメリカ・レコーディング第2弾作品です。前作はサンフランシスコでレコーディングが行われましたが、本作はL.A.レコーディングです。

レコーディングには、Jay Graidon(g)、David Foster(key)、David Humgate(b)、Ed Greene(ds)等が参加しています。特にアレンジも手掛けたJay Graidonの貢献が目立つアルバムです。

本作は全曲イタリア語で歌われており、L.A.録音らしいメロウ・サウンドとSorrentiのハイトーン・ヴォイスで歌われるイタリア語の語感の組み合わせがバカンス・モードを盛り上げてくれます。

特に「Figli Delle Stelle」「Donna Luna」「Casablanca」の3曲はAOR好きのハートを射止める仕上がりだと思います。

梅雨明けの猛暑を凌ぐのに役立つ1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Figli Delle Stelle」
オススメその1。タイトル曲は本作のハイライト。本作の魅力がこの1曲に凝縮されています。David Fosterの美しいピアノのイントロに続き、Jay Graidonのギターが突き抜けるダンサブルなメロウ・グルーヴ。爽快なメロディ、澄み切ったハイトーン・ヴォーカル、軽快なリズムも含めてサマー・モードにぴったりの仕上がりです。イタリア語のヴォーカルの響きもバカンス気分を高めてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=z2tSpwKCp8g

「Donna Luna」
オススメその2。ミステリアスな煌びやかさが眩しいサマー・グルーヴ。真夏のアーバン・ナイトを演出してくれそうな仕上り。ロマンティックなサックス・ソロもAORらしくてグッド!

「Passione」
オススメその3。David Fosterのメロウ・エレピが心地好い爽快メロウ・グルーヴ。終盤のSorrentiのハイトーン・ヴォーカルの歌いっぷりに惹かれます。

「Notte Di Stelle」
美しいピアノによるインタールード。

「E Tu Mi Porti Via」
ロマンティック・バラードです。雰囲気は悪くありませんが、少しインパクトが弱い気もします。

「Un Incontro In Ascensore」
印象的なベースラインが牽引するライト・グルーヴ。何気ない曲ですが、どこか惹かれるものがあります。

「Casablanca」
オススメその4。カッティング・ギターの爽快な響きが心地好いバカンス・モードのメロウ・グルーヴ。サンバのリズムが聴こえてくるのが僕好みです。

「C'E Sempre Musica Nell'Aria」
この曲はL.A.というよりもヨーロピアン・モードのポップ・バラード。

「Tu Sei Un'Aquila E Vai」
ラストはポップ・ディスコ調の仕上がり。個人的にはビミョーな仕上がり。

『Aria』(1972年)
Aria

『Come Un Vecchio Incensiere All'alba Di Un Villaggio Deserto』(1973年)
Come Un Vecchio Incensier

『Alan Sorrenti』(1974年)
Alan Sorrenti

『Sienteme It's Time to Land』(1976年)
Sienteme It's Time to Land

『L.A. & N.Y.』(1979年)
L.a. & N.Y.
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2013年07月07日

Omar『The Man』

UKソウルの重鎮、7年ぶりの新作は期待大きく上回る傑作!☆Omar『The Man』
Man
発表年:2013年
ez的ジャンル:UKソウルの重鎮
気分は... :オマーは絶好調でおま!

今回はUKソウルを代表する男性シンガーOmarの最新7thアルバム『The Man』です。

アシッド・ジャズ期から活躍するUKソウルの重鎮Omar(Omar Lye-Fook)について、当ブログでこれまで紹介したのは以下の3枚。
 『There's Nothing Like This』(1990年)
 『Best By Far』(2001年)
 『Sing (If You Want It)』(2006年)

90年代にはコンスタントにアルバムをリリースしていたOmarですが、2000年以降にリリースされたアルバムは『Best By Far』(2001年)、『Sing (If You Want It)』(2006年)の2枚のみ。ただし、寡作ながらもその内容は相当充実していました。

そのOmarの7年ぶりの新作となれば、多くのファンが大きな期待を寄せたことでしょう。そして、その期待を裏切らない、いや期待以上の内容が新作『The Man』には詰まっています。

ソウルの枠に収まらない、ジャズ・ファンク、ジャズ、ラテン/ブラジル、Hip-Hop、クラブミュージック等さまざまな音楽のエッセンスを巧みのOmarワールドの中に取り込んでいます。

アルバム自体は、自宅スタジオでのレコーディングが中心だった模様です。その意味で、彼のマルチ・プレイヤーぶりが如何なく発揮されています。

今回は前作『Sing (If You Want It)』のような派手なゲスト参加はありませんが、Caron WheelerPino PalladinoStuart ZenderScratch ProfesserHidden Jazz Quartett等がゲスト参加しています。

Soul II Soulでもお馴染みの女性ヴォーカリストCaron Wheeler『There's Nothing Like This』でもバック・コーラスを務めていました。

ベテラン・ベーシストPino Palladinoは、D'Angelo『Voodoo』(2000年)やErykah Badu『Mama's Gun』(2000年)といったネオ・ソウル名作の制作に深く関わっていたことで知られれています。さらに、今年はソウルとジャズを融合させた傑作Jose James『No Beginning No End』のプロデュースを手掛けたことも注目を集めました。

Stuart Zenderは元Jamiroquaiのベーシストであり、『Best By Far』ではOmarと共同プロデュースも手掛けていました。

Scratch ProfesserはOmarの実弟、Hidden Jazz Quartettはドイツの5人組ジャズ・バンドです。

今年はIncognitoJean-Paul "Bluey" Maunickがイタリアの伊達男Mario Biondiの世界進出第一弾アルバム『Sun』をプロデュースしたり、そのBlueyがキャリア初のソロ・アルバム『Leap Of Faith』をリリースしたり、BNH(The Brand New Heavies)が気合いの入った新作『Forward』をリリースしたりと、"アシッド・ジャズ復活"を印象づける1年になりつつあります。

こうした動きは、デビュー当時はアシッド・ジャズの流れで紹介されることが多かったOmarにも追い風になっているのかもしれませんね。

いやぁ、Omarの絶好調ぶりは嬉しい限りです!

全曲紹介しときやす。

「Simplify」
ビューティフルなラブソングでアルバムは幕を開けます。ライブ感のあるリズム隊にストリングスやホーンを巧みに配したサウンドをバックに、ポジティヴなヴァイブに溢れたOmar節が全開です。
http://www.youtube.com/watch?v=Nx13NTnl7So

「The Man」
先行シングルにもなったタイトル曲。Hip-Hopなビートとジャジーな上モノが織り成すミディアム・チューン。UKソウルの重鎮の成熟ぶりを感じます。アルバム未収録ですが、Shafiq Husayn(Sa-Ra Creative Partners)によるリミックスも要チェックです。
http://www.youtube.com/watch?v=akZOy9t6GZQ

「Come On Speak To Me」
Omarと同じくアシッド・ジャズ期から活躍する女性シンガーVanessa Simonとの共作。一部パーカッション以外のすべての楽器をOmarが演奏しています。ブラジリアン・リズムとエレクトリック・サウンドによるクロスオーヴァー感覚のUKソウルに仕上がっています。

「I Can Listen」
Omarと弟Scratch Professerのみで制作されたトラック。60年代ソウルへのリスペクトに充ちた仕上がりです。

「Bully」
Scratch Professerをフィーチャー。彼のスクラッチとラテン・フレイヴァーのトラックを巧みに織り交ぜた開放的な仕上がり。レゲエのようなユルさが魅力です。

「Treat You」
Caron Wheelerをフィーチャーした注目曲。Omarのサウンド・センスの良さを実感できるメロウなクロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。派手さはありませんが、ドリーミーな音世界な誘ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=v2e9jioSmNU

「Fuck War, Make Love」
前述のようなアシッド・ジャズ復活を印象づけるジャズ・ファンク調の仕上がり。BNH(The Brand New Heavies)あたりがお好きな人であれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=RtHEfdKzC7Y

「High Heels」
ドイツのジャズ・バンドHidden Jazz Quartettをフィーチャー。昨年Hidden Jazz Quartett feat. Omar名義でシングル・リリースされた楽曲です。グルーヴィーなハモンド・オルガンや格好良いサックスが入ったモッドな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=aukmm4UY8CA

「I Love Being With You」
すべてのヴォーカル、演奏をOmar一人で創り上げた1曲。Omarらしいメロディ、リズミックなサウンドを満喫できます。

「There’s Nothing Like This」
『There's Nothing Like This』に収録されていたOmarの代表曲のリメイク。ここではPino Palladinoのベース/スパニッシュ・ギターをフィーチャーし、サマー・モードのメロウな仕上がりで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Y8ZsPdJOmBQ

「Eeni Meeni Myni Mo」
前曲の雰囲気を受け継いだメロウ・チューン。寛いだ気分のメロウネスにグッときます。

「When You Touch We Touch」
クロスオーヴァー好きの人はグッとくるダンサブルなフューチャー・ソウル。エレクトリック・サウンドにトロピカルなアクセントを効かせているあたりが心憎いですね。

「Ordinary Day」
Stuart Zenderをフィーチャー。ラストはブラジリアン・グルーヴ調のメロウなクロスオーヴァー・ソウルで華やかに締め括ってくれます。家族愛に満ちた歌詞もいですね!
http://www.youtube.com/watch?v=ELNZMfTR_6Q

Omarの過去記事もご参照下さい。

『There's Nothing Like This』(1990年)
There's Nothing Like This

『Best By Far』(2001年)
Best By Far

『Sing (If You Want It)』(2006年)
Sing (If You Want It)
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2013年07月06日

Nara Leao『O Canto Livre De Nara』

Tamba Trioがバックを務めた初期の名作☆Nara Leao『O Canto Livre De Nara』
ナラ自由を歌う+2
発表年:1965年
ez的ジャンル:プロテスト系ジャズ・サンバ/MPB
気分は... :指パッチン!

今回はブラジルを代表する女性シンガーの一人であったNara Leaoの3rdアルバム『O Canto Livre De Nara』(1965年)です。

これまで当ブログで紹介したNara Leao作品は以下の3枚。

 『Nara』(1964年)
 『Vento De Maio』(1967年)
 『Dez Anos Depois』(1971年)

3rdアルバムとなる本作は彼女の初期名作として評価の高いアルバムです。

"ボサノヴァのミューズ"と呼ばれながら、デビュー・アルバム『Nara』の時点では反ボサノヴァ的なスタンスを強め、プロテスト・ソングを歌おうとしてたNara Leao。

そんなNaraが自分の進むべき道に自信を深め、それを具現化した1枚が本作『O Canto Livre De Nara』(1965年)です。『ナラが自由を歌う』という邦題のように、アーティストとしての自由を求めるNaraの強い意志を感じます。

Luiz Ecaが音楽ディレクターを務め、Luiz Eca(p)、Bebeto(b、fl)、Ohana(ds)というTamba Trioのメンバーがバックを務めています。さらにはDori Caymmi(g)が"Dorival Caymmi Filho"名義で参加しています。

Tamba Trioがバッキングを務めているせいもあって、ジャズ・サンバ的な小粋な演奏が目立ちます。それ以外にもさまざまなタイプの曲を聴くことができ、音楽性の広がりを感じる1枚です。ただし、反ボサノヴァ的なスタンスを強めたといっても、ボッサ・ジャズ的な演奏もいくつかあり、ボサノヴァ・ファンも楽しめるはずです。

Naraの新しい魅力が上手く引き出された1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Corisco」
Glauber Rocha/Sergio Ricardo作。ブラジルのシネマ・ヌーヴォの旗手Glauber Rocha監督の映画『Deus e o Diabo na Terra do Sol(黒い神と白い悪魔)』(1964年)の挿入歌。ボサノヴァと決別し、プロテスト・ソングを歌うNaraのスタンスを明確に示したオープニング。サウンド的にはエレガントなボッサ・ジャズといった趣ですが。
http://www.youtube.com/watch?v=iVUXXEOqRic

「Samba Da Legalidade」
Carlos Lyra/Ze Keti作。Tamba Trioによる好バッキングが光る小粋なジャズ・サンバに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=tkJwrcoH328

「Nao Me Diga Adeus」
Joao Correia Da Silva/Luiz Soberano/Paquito作。僕の一番のお気に入り曲。緩急をつけたエレガントなジャズ・サンバ・サウンドによる哀愁モードの疾走感がいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=J8vGrW5xBhA

「Segredo Do Sertanejo (Uricuri) 」
Jose Candido/Joao Do Vale作。前半はDori CaymmiのギターのみのバッキングでNaraが歌い、後半にTamba Trioが加わります。
http://www.youtube.com/watch?v=cboxivVUepo

「Canto Livre」
Bene Nunes/Dulce Nunes作。ストリングスを配したミュージカル・ソングのような仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=2CfN2QVSQjY

「Suite Dos Pescadores」
Dorival Caymmi作。コーラスも含めた素晴らしいアレンジに魅了されるドラマティックな仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=WXfg9RJXvlI

「Carcara」
Jose Candido/Joao Do Vale作。この曲は名曲の佇まいがありますね。この曲は64〜65年にかけてNaraが出演し、ロングラン公演となったミュージカル風のショー『オピニオン』のレパートリー。Naraのヴォーカルとバッキングが見事に調和しています。
http://www.youtube.com/watch?v=4poHPINYuFQ

「Malvadeza Durao」
Ze Keti作のサンバ。「Nao Me Diga Adeus」と並ぶ僕のお気に入り。カフェ・アプレミディのコンピ『Cafe Apres-Midi Rouge』にも収録されていた人気曲です。サンバといってもDori Caymmiのギターがいい感じのメロウなボッサ・ジャズ風に聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=jOl2yOzpTD0

「Aleluia」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。当ブログでは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』に収録されたEdu Lobo自身のヴァージョンも紹介済みです。ここで美しいストリングスと小粋なジャズ・サンバを巧みに織り交ぜたアレンジにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=TXZ7qXXqtS8

「Nega Dina」
Ze Keti作。本曲も前述のショー『オピニオン』のレパートリー。確かにショーで盛り上がりそうなメリハリのある音がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=RgCkaoJNajY

「Minha Namorada」
Carlos Lyra/Vinicius De Moraes作。当ブログではAgustin Pereyra Lucenaのカヴァーも紹介済みです。ここではLuiz Ecaの美しいピアノをバックに、しっとりと歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=fT7M48NgRSU

「Incelenca」
D.P.(Dwight Pernell)作。ラストは古典的な曲を思い入れたっぷりに歌い上げます。この曲も『オピニオン』のレパートリーです。
http://www.youtube.com/watch?v=rFNl9jbTj9k

CDには「Carcara」「Nao Me Diga Adeus」のスペイン語ヴァージョンがボーナス・トラックで追加収録されています。

Nara Leaoの過去記事もご参照下さい。

『Nara』(1964年)
ナラ

『Vento De Maio』(1967年)
5月の風+1

『Dez Anos Depois』(1971年)
美しきボサノヴァのミューズ
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2013年07月05日

Aposento Alto『Goodby Old Friends』

これぞレア・グルーヴ!遂に世界初CD化☆Aposento Alto『Goodby Old Friends』
グッドバイ・オールド・フレンズ (GOODBY OLD FRIENDS) 紙ジャケット仕様
発表年:1978年
ez的ジャンル:ゴスペル系ラテン・ファンク
気分は... :友よ、静かに瞑れ・・・

今回はレア・グルーヴ好きには垂涎モノの1枚、Aposento Alto『Goodby Old Friends』(1978年)です。

遂に世界初CD化が実現したラテン・ファンク作品です。
今年購入した再発モノでは一番興奮して聴いた作品です。

Aposento Altoは、カリフォルニア州サンノゼで結成されたグループ。

メンバーは、Joe Froby(vo、b)、Zeke Mendez(congas、per)、Eliezer Ayala(ds、vo)、Vincent Lopez(g)、Samuel Ayala(g)、Eddie Lopez(sax)、Samuel Betencourt(sax)、Rob Forby(tp、vo)、Eleazar Rojas(vo)の9名。

本作『Goodby Old Friends』(1978年)はグループ唯一のアルバムです。

墓前で友の死を悼む、やや強面の9人の男達・・・・
こんなジャケを観ると、友の仇を討つために立ち上がった男達・・・なんてハードボイルドなストーリーを勝手にイメージしてしまいますね。実はこのグループ、見た目の強面ぶりに反してゴスペル系なんです。

ただし、サウンドはとてもゴスペルとは思えない、スリリングなラテン・ファンクや哀愁のラテン・メロウを堪能できます。SantanaAztecaMaloSapoといった西海岸ラテン・ロックがお好きな人は気に入るサウンドだと思います。

アルバムのハイライトは「Te Amo」ですが、個人的にはオープニング「El Vendra (He's Coming)」「What A Happy Life」 の格好良さに即KOされてしまいました。とにかくエキサイティングかつキレキレなラテン・グルーヴにアドレナリン出まくりです。

全曲紹介しときやす。

「El Vendra (He's Coming)」
オススメその1。不穏なイントロを突き破りホーン隊が駆け抜けていくスリリングなラテン・ファンク。西海岸を舞台にした刑事アクション映画のテーマ曲とかに似合いそうです。中盤のコンガのブレイクやカッティング・ギターの響きも格好良すぎます!緩急のつけ方も絶妙!この1曲だけでもかなり満足です!
http://www.youtube.com/watch?v=m8Rnw7uffmo

「I'm So Tired」
哀愁のラテン・チューン。男の哀愁が滲み出てくるヴォーカルやギターがいいですね。中盤のパーカッシヴな展開でメリハリをつけているのがいいですね。

「What A Happy Life」
オススメその2。開放的かつキレ味抜群のラテン・メロウ・グルーヴ。フリーソウル好きの人なんかはこの曲が一番フィットするのでは?それにしてもホーン隊の鳴りが実にいいですな!
http://www.youtube.com/watch?v=7Lpt3Qw0qW4

「Rejoice」
オススメその3。不穏な疾走感にハードボイルドな魅力を感じます。ラテン・ロック好きの人は間違いなくテンション上がると思います。終盤のドラム・ブレイクもサイコーにキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=7wnm5YcQQjU

「Te Amo」
オススメその4。本作のハイライト。12分超の大作ですが、喜怒哀楽・・・さまざまな表情を魅せるドラマティックな展開に圧倒されっぱなしです。中でも中盤のパーカッション、ドラムのブレイクにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=HqO7zdhOOrE

「Good-by Old Friends」
ラストは哀愁メロウなタイトル曲で締め括ってくれます。音的にはハワイアンAORあたりと一緒に聴いてもフィットすると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=DvznMAr4q2Q

これぞレア・グルーヴの真骨頂!
歓喜の世界初CD化です。
posted by ez at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月04日

Harmony Innocents『H.I....Naturally』

某ディスク・ガイド本にも掲載されていた90年代女性R&Bグループ作品☆Harmony Innocents『H.I....Naturally』
H.I....Naturally
発表年:1995年
ez的ジャンル:甘く切ない系女性R&Bグループ
気分は... :ジャケはチープですが・・・

今回は90年代女性R&Bグループ作品からHarmony Innocents『H.I....Naturally』(1995年)です。

Harmony InnocentsQuyvonne PerryShamika BrownDawn McGeeの3名からなる女性R&Bグループ。本作『H.I....Naturally』がグループ唯一のアルバムです。

チープなジャケからはB級感が漂いますが、某90年代R&Bディスク・ガイド本にも掲載されていた作品です。僕もリアルタイムでは全くノーチェックの作品でしたが・・・

プロデュースはLorenzo G. Pryor。ソングライティング、プログラミングも含めて彼への依存度が高い作品です。

TLCSWV以降の女性R&Bグループの流れを汲むアルバムに仕上がっています。

特にスロウ〜ミディアム系の曲が充実しており、甘く切ないメロディをキュートなヴォーカルで歌い上げる"胸キュン"な女性R&Bグループ好きの人は結構ハマるのでは?SWV好きの人にオススメです。

やはりジャケでかなり損していまね!

全曲紹介しときやす。

「That's What I Like」
胸キュン・モードのオープニング。甘酸っぱい雰囲気がたまらないミディアム・チューン。キュートなヴォーカル&コーラスワークにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=KBH7aXqxArE

「Changes」
ブリブリしたシンセ・グルーヴがなかなかクセになるミディアム・チューン。途中ラップも披露してくれます。

「Love Combined」
ソウル/AOR好きの人であれば、聴き覚えのあるメロディのはず!そう、Average White BandやNed Dohenyでお馴染みの名バラード「A Love Of Your Own 」(Hamish Stuart/Ned Doheny)のリメイクです。お馴染みのメロディをキュートなヴォーカルで歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=GsAJczJFkGk

「Get Wit U」
僕の一番のお気に入り。胸キュンのラブソングです。甘く切ないサウンド&ヴォーカルは僕のツボです。

「Don't Fool Yourself」
切ない恋心を歌い上げる美メロ・バラード。切ないシンセ・サウンドにソウルフルなオルガンを織り交ぜたサウンド・プロダクションは僕好み。

「Crazy Luv」
ナスティな雰囲気の仕上がりですが、ナスティになりきれないのがこのグループらしいのでは?

「You're Falling」
ロマンティックなサックス・ソロと共にスタートするラブソング。この時期の女性R&Bグループらしい美メロ感を満喫できるバラードです。

「Don't Tell Me That It's Over」
切ないヴォーカルに胸を締め付けられるバラード。切ないメロディを歌い上げるこの時期の女性R&Bグループはたまりませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=xsHP9nJkm-4

「Music Box」
ストリングスも取り入れたバラード。そのせいか他の楽曲とは少し雰囲気が異なります。

「Natural High」
Hip-Hop Soul感を満喫できるグルーヴィーな仕上がり。このタイプのファンキー&グルーヴィーがあと1、2曲あるともっと嬉しかった気が・・・

「That's What I Like (Live)」
ラストはオープニング曲のライヴ・ヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=RzZUu98ghQw

自分がキュートな90年代女性R&Bグループ好きであることを再認識できた1枚でした。
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