発表年:2001年
ez的ジャンル:UKダウンテンポ/チルアウト
気分は... :夏モードへ突入のはずが・・・
いよいよ7月に入り、音楽も夏モードへ本格突入!
ということで、CD棚から7月、8月の記事投稿用に夏モードの爽快メロウ作品をピックアップしながら、つまみ聴きしていたところ、その反動でダウンテンポな音が急に聴きたくなりました。
そこで今回はダウンテンポのヒット・アルバムZero 7『Simple Things』(2001年)です。
Zero 7は、Henry BinnsとSam Hardakerの2人が1997年にロンドンで結成したダウンテンポ系ユニット。元々スタジオ・エンジニアとして活動していた彼らはプロダクション・ユニットとして、Radiohead、Terry Callier、Lenny Kravitz等のリミックスを手掛け、その名が知られるようになえいます。
さらに2000年に入りリリースした『EP 1』、『EP 2』という2枚のアナログ作品が話題となりました。そして、満を持してリリースした1stアルバムが本作『Simple Things』(2001年)です。『Simple Things』はダウンテンポ作品としては異例のヒット・アルバムとなり、本国UKでゴールドディスクとなったのをはじめ、EU、USでも好調なセールスを記録しました。
2ndアルバム『When It Falls』(2004年)、3rdアルバム『The Garden』(2006年)もUKアルバム・チャートの上位にランクインするなど、ダウンテンポを代表するアーティスト地位を確立しています。
現時点の最新作となる4thアルバムは『Yeah Ghost』(2009年)は賛否がかなり分かれる作品かもしれませんが、『Simple Things』、『When It Falls』、『The Garden』の3枚は、この手の音が好きな人にとっては間違いない仕上がりなのでは?
電子音とアコースティックな音を美しく融合させているのがいいですね。ダウンテンポ作品と聴いて、重くて憂鬱なイメージが先行するかもしれませんが、そういったメランコリック感よりも、エンジニア出身の2人が創り上げる音空間の美しさに感動するはずです。
そんな彼らのアルバムの中でも1stとなる本作『Simple Things』(2001年)の支持が最も高いのでは?個人的にもこのアルバムが一番好きです。
アルバムからは「I Have Seen」、「Destiny」 、「End Theme (Roni Size Remixes)」、「Distractions」、「In The Waiting Line」 という5枚ものシングルが切られました。このあたりからも本作の支持の高さを確認できますね。
それぞれの曲の音を聴いていると映像がイメージされる感じがいいですね。それだけ各曲のねらいが明確で、それを上手くサウンドに反映させているのだと思います。
アルバムには、Mozez、Sia Furler、Sophie Barkerといったヴォーカリスト達がフィーチャーされています。また、女性ストリングス・ユニットThe Brilliant Stringsが随所で素晴らしい弦の調べを聴かせてくれます。
疲れちゃったらゼロ7・・・ってアリナミンか(笑)
全曲紹介しときやす。
「I Have Seen」
オープニングは意外にもThe Peddlersのカヴァー。ジャマイカ出身の男性シンガーMozezをフィーチャーした、Trip-Hopの雰囲気も漂うブルージー&ダークな仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=Z7iRBhwizKI
「Polaris」
アンビエント感覚の穏やかな「静」の前半から、後半は恒星が始動するかのような「動」へと変化します。
http://www.youtube.com/watch?v=-Rytgt-7YKs
「Destiny」
Sia FurlerとSophie Barkerという2人の女性シンガーをフィーチャー。チルアウトなフォーキー・チューン。メランコリックな爽快感(何じゃそりゃ?)がいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=idtRhja2rAM
「Give It Away」
The Brilliant Stringsによる美しいストリングスとフォーキー・サウンドがよくマッチしたチルアウトなインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=IReB7b9cSwU
「Simple Things」
タイトル曲はMozezをフィーチャー。Michel Legrandを意識しているそうです。確かに、Hip-HopビートにのったMozezの憂いを帯びたヴォーカル、美しも切ないストリングスはフランス映画のサントラ風です。
http://www.youtube.com/watch?v=Tnnpk-B26SA
「Red Dust」
ゆったりと流れる美しい音空間に癒されます。フルート音色が心を鎮めてくれる感じでいいですね。チルアウト・モードにぴったり!
http://www.youtube.com/watch?v=T-MYqJ4iOGY
「Distractions」
Sia Furlerをフィーチャーしたメランコリック・バラード。Siaのハスキーな哀愁ヴォーカルとアコギの音色と電子音のバランスが絶妙です。
http://www.youtube.com/watch?v=7Vsjts6-Mys
「In The Waiting Line」
Sophie Barkerをフィーチャー。Sophieの気怠いヴォーカルを上手く活かした淡々とした儚い美しさに惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Jj6yXxVc21Y
「Out Of Town」
サンセット・モードが似合いそうなイージーリスニング調のメロウなインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=by5vK942gsQ
「This World」
Mozezをフィーチャー。世界に向けて愛を発信するスケールの大きなビューティフル・ソング。ドキュメンタリーの感動的なエンディングのような気分にさせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=hKTvwIng-rA
「Likufanele」
南アフリカのコーラスを取り入れたビューティフル・ソング。大地のチルアウトといった趣です。
http://www.youtube.com/watch?v=FtBu7vGsGv8
「End Theme」
タイトルの通り、本編のエンディングです。60年代のTV音楽にインスパイアされたようです。The Brilliant Stringsを前面にフィーチャーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=dqBeEqGC-W4
この曲については、シングル・カットされたRoni Sizeによるリミックスも要チェックです(アルバムには未収録)。
「End Theme (Roni Size Remixes)」
http://www.youtube.com/watch?v=Bsv5jZ-4GKw
ここからの3曲は国内盤のボーナス・トラックです。
「Salt Water Sound」
ファンキーなクロスオーヴァー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=uXmMbtK8CdU
「Spinning」
Sophie Barkerをフィーチャー。ソングライティングもSophie自身です。その意味ではZero 7プロデュースのSophie作品といった雰囲気のビューティフル・ソングです。
http://www.youtube.com/watch?v=cis6zSt1Iyk
「Monday Night」
真夜中のチルアウト・ソング。Radioheadのプロデューサーとしてお馴染みのNigel Godrichがギターを弾いています。
http://www.youtube.com/watch?v=7uuV2AdmafM
Zero 7の他作品もチェックを!
『When It Falls』(2004年)
『The Garden』(2006年)
『Yeah Ghost』(2009年)