2013年07月09日

Juicy『It Takes Two』

名曲「Sugar Free」収録。Eumir Deodatoプロデュースのブラコン作品!☆Juicy『It Takes Two』
It Takes Two
発表年:1985年
ez的ジャンル:Deodato系ブラコン
気分は... :2つのハートが必要!

今回はJerry BarnesKatreese Barnesによる兄妹ファンク・ユニットJuicyの2ndアルバム『It Takes Two』(1985年)です。

Jerry Barnesはノースカロライナで結成されたファンク・バンド。当初はBarnes兄妹を中心とした5人組バンドでした。

1982年にKool & the Gang作品のプロデュース等でディスコ/ファンク・シーンでその手腕が評価された、当ブログでもお馴染みのブラジル人プロデューサー/アレンジャー/キーボード奏者Eumir Deodatoのプロデュースにより、デビュー・アルバム『Juicy』をリリース。

その後、グループはBarnes兄妹のみのユニットとなり、同じくEumir Deodatoのプロデュースにより、『It Takes Two』(1985年)、『Spread the Love』(1987年)という2枚のアルバムをリリースしています。

当ブログで最近紹介したEumir Deodatoプロデュースのブラコン作品として、Kleeer『Intimate Connection』(1984年)があります。

同作品には大人気サンプリング・ソース「Intimate Connection」が収録されていますが、それと並び称される大定番サンプリング・ソース「Sugar Free」が収録されている作品が本作『It Takes Two』(1985年)です。

アルバム全体としても80年代ブラコンの魅力満載のアルバムであり、ブラコン作品の某ガイド本でもセレクトされていた再評価の高い1枚です。

まずは「Sugar Free」「Forever And Ever」「Slow Dancing」の3曲を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Bad Boy」
ダンサブルなオープニング。Jam & Lewis風と評したレビューを見かけましたが、確かにそんな雰囲気はありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=bp6kTk7XrCw

「It Takes Two」
タイトル曲はアーバンAOR系ブラコンのミディアム。バブリー感のあるアーバン・サウンドが懐かしいです!
http://www.youtube.com/watch?v=7WShso5h0Ys

「Love Is Good Enough」
Katreeseのキュートなヴォーカルを前面に押し出したミディアム・ダンサー。程良い哀愁モードがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=KT1IWIIKMFI

「Slow Dancing」
この曲も人気が高いのでは?ロマンティックなスロウはアーバン・ナイト気分を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=tLPnOkI_1do

「Nobody But You」
80年代らしいシンセの調べにグッとくるミディアム・ファンク。ブラコン気分を存分に味わえる仕上りです。
http://www.youtube.com/watch?v=IUrn0rusgXQ

「Sugar Free」
前述のように本作のハイライト。シングル曲として全米R&Bチャート12位のヒットとなりました。Mtumeの名曲「Juicy Fruit」に対するアンサー・ソングでもあるみたいですね。アーバン・ナイト気分を満喫できるミディアム・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=rvdWuADk7SI

主なサンプリング曲として、Grand Daddy I.U.「Sugar Free」、Compton's Most Wanted「It's a Compton Thang」、Ron C「Back on the Street」、P.K.O.「All Day Sunday」、Tear Drop「Wanna Be Free」、D.O.A. (Dead on Arrival)「Cruzin'」、AZ feat. Miss Jones「Sugar Hill」、Sicx「City of Sac」、Brotha Lynch Hung「Datz Real Gangsta」、Cali Life Style「Sucka Free」、Richie Rich「Busta Phree」、Brian McKnight feat. Red Hot Lover Tone & Kobe Bryant「Hold Me (Trackmasters Remix)」、Big Steve「Ghetto Luv」、BMD「Every Thang Big」、DJ Squeeky feat. Big Syl & Primo「Swisher Sweet」等があります。また、元‎The ChimesのPauline Henryがカヴァーしています。

Grand Daddy I.U.「Sugar Free」
 http://www.youtube.com/watch?v=nQvAMrNdI9Q
Ron C「Back on the Street」
 http://www.youtube.com/watch?v=E0HlzTMvF2I
Tear Drop「Wanna Be Free」
 http://www.youtube.com/watch?v=ylihLsVZVHI
AZ feat. Miss Jones「Sugar Hill」
 http://www.youtube.com/watch?v=uKRcCyAOHWk
Sicx「City of Sac」
 http://www.youtube.com/watch?v=b6wbXAEP3pI
Cali Life Style「Sucka Free」
 http://www.youtube.com/watch?v=QG9bzl-TnHo
Pauline Henry「Sugar Free」
 http://www.youtube.com/watch?v=1mTaPt8BaMk
Brian McKnight feat. Red Hot Lover Tone & Kobe Bryant「Hold Me (Trackmasters Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=HiMLtKIq0yA
DJ Squeeky feat. Big Syl & Primo「Swisher Sweet」
 http://www.youtube.com/watch?v=Q7PJdM3ZAYE

「Stay With Me」
この時期らしいファンク・チューン。このタイプの曲って今聴き返すと厳しいものが多いけど、本曲はライト感覚の仕上がりのため、そういった印象は少ないですね。このあたりはDeodatoの手腕かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=B0DWbSMVVdc

「Forever And Ever」
個人的には「Sugar Free」と並ぶお気に入り。シンセの煌びやかな響きが心地好いメロウ・ダンサーに80年代ブラコンの魅力が凝縮されていると思います。。
http://www.youtube.com/watch?v=CzLR6hhY9Tw

ご興味がある方はJuicyの他作品もチェックを!

『Juicy』(1982年)
JUICY (EXPANDED EDITION)

『Spread the Love』(1987年)
Spread the Love
posted by ez at 05:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする