発表年:1977年
ez的ジャンル:TK系女性ソウル・グループ
気分は... :イルカ軍団、今年は期待できそう!
まだまだNFLの開幕は2ヶ月先ですが、今年は我がマイアミ・ドルフィンズが復調しそうな予感がします。
同じAFC東地区のライバルたちは下降モードのチームが多く、混戦模様になる気がするのでイルカ軍団にもかなりチャンスがありそうな気がします。課題であった攻撃陣にタレントが揃いはじめ、攻守がうまく噛み合えば、久々に楽しいシーズンを過ごせそうと期待してしまいます。
そんな流れで今回はマイアミ関連の作品をセレクトしました。
レア・グルーヴ/フリーソウル方面で人気の高い女性ヴォーカル・グループ作品Reid Inc.『Reid Inc.』(1977年)です。
Reid Inc.は4人組女性ヴォーカル・グループ。グループ唯一のアルバムがマイアミ・ソウルの名門T.K.Records傘下のBold Recordsからリリースされた『Reid Inc.』(1977年)です。
マイアミ・ソウルの中心人物の一人Clarence Reidと、George "Chocolate" Perry とのユニットChocolateclayでも知られるClay Cropperがプロデュースしています。
発売当時にはさほど話題にならなかったアルバムですが、フリーソウル方面で本作収録の「What Am I Gonna Do」が人気となり、再評価が高まったアルバムです。今年に入り、国内盤が再CD化されて入手しやすくなりました。
僕もReid Inc.を初めて聴いたのは、フリーソウルのコンピ『Free Soul Moon』でした。同コンピに収録されたキュートで少し切ないメロウ・ソウル「What Am I Gonna Do」は、コンピのなかでも目玉的な扱いであり、初めて聴いたときはとても感動した記憶があります。
「What Am I Gonna Do」がハイライトなのは事実ですが、それ以外の楽曲もなかなか充実しています。特にレア・グルーヴ好きの人はメロウなファンク/ディスコ系の楽曲にグッとくるのでは?
全曲紹介しときやす。
「Respect」
Otis Redding作。Aretha Franklinの大ヒットでもお馴染みのソウル・クラシックをカヴァー。パンチのあるダイナマイト・ヴォーカルが似合うイメージが強い曲なので、彼女たちのヴォーカルは少し迫力不足の感は否めませんが、こういったキュート・ヴォーカルによる「Respect」もたまにはいいのでは
「I'll Be Damned If It's Me」
オススメその1。Clarence Reid作。「What Am I Gonna Do」以外であれば、個人的に最も気に入っている曲。なかなか重量感のあるファンク・サウンドと、キュートながらもビターな味わいのリード・ヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=ekSa0GvivbQ
「This Time Tomorrow」
オススメその2。Clarence Reid作。キラキラ感のあるイントロにグッときます。エレガントなストリングスが盛り上げてくれるディスコ調の仕上がりです。
「What Am I Gonna Do」
オススメその3。Clarenc Reid作。前述のように本作のハイライトとなるフリーソウル・クラシック。キュートで切ないメロウ・ソウルですが、ヤング・ソウル的な魅力も持ちあわせていますね。イントロのギター・カッティングを聴いただけで胸がときめきます。
http://www.youtube.com/watch?v=JatII86vuPk
「More Of A Woman」
Clarence Reid作。正統派バラードを堂々と歌い上げます。
「Push Me Back In The Corner」
オススメその4。Clay Cropper作。「What Am I Gonna Do」に続いて人気なのが、このファンキー・ディスコ・チューンなのでは?キュートで清らかなリード・ヴォーカルとファンキー&グルーヴィーなサウンドとのギャップ(?)がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=rMoULYnyO7k
「That's How It Is When You Are In Love」
Maurice Dollison作。Otis Clayの1967年のヒット曲をカヴァー。アルバムの中では異色の1曲ですが、アーシーが味わいにグッときます。
「New York City」
オススメその5。Clarence Reid/Willie Clark作。ラストはClarence Reidが自身のアルバム『Running Water』(1973年)でも取り上げていた楽曲のカヴァー。 ミディアム〜スロウ系ではこの曲が一番好き!優雅なバックとキュートな彼女たちのヴォーカルがよくマッチしています。
レア・グルーヴ好きの人は、本作のプロデューサーClay Cropperつながりで、T.K.傘下のCatからリリースされたChocolateclay『Chocolateclay』(1977年)あたりをチェックするのも面白いのでは?
Chocolateclay『Chocolateclay』(1977年)