発表年:2008年
ez的ジャンル:UK産アフロ・ブラジリアン・ファンク
気分は... :単純に格好良い!
今回はUK産アフロ・ブラジリアン・ファンク作品Saravah Soul『Saravah Soul』(2008年)です。
Saravah Soulは、ブラジル出身のリーダーOtto Nascarellaを中心にロンドンのブラジリアン・コミュニティで結成されたブラジル人とイギリス人の混成によるアフロ・ブラジリアン・ファンク・バンド。
メンバーはOtto Nascarella(vo、g)、Matheus Nova(b)、Eduardo Marques(ds)、Kiris Houston(key、g、vo)、Jack Yglesias(fl、vo)、Chris Webster(tb)、Graeme Flowers(tp)、Marcelo Andrade(sax、fl)の8名。
これまでTru Thoughtsから『Saravah Soul』(2008年)、『Cultura Impura』(2010年)という2枚のアルバムをリリースしています。
今日紹介する1stアルバム『Saravah Soul』(2008年)では、アフロ・ブラジリアン・サウンドとUKらしいディープ・ファンクが融合したパワフルなアフロ・ブラジリアン・ファンクを聴かせてくれます。ディープ・ファンクをベースにブラジリアン・サウンドの出し入れ加減が絶妙です。英語とポルトガル語が入り交じるヴォーカルにも惹かれます。
なかなかありそうで無かったハイブリッドなディープ・ファンク・サウンドは、一度聴けばかなりクセになります。
単純に格好良いアルバムだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Oil Is Thicker Than Blood」
伝統的なブラジリアン・リズムとディープ・ファンクがいい感じでブレンドしたこのグループらしいオープニング。英語とポルトガル語が入り交じるヴォーカルもハイブリッド感があっていいですね。中盤のブラジリアンなブレイクもサイコー。妖しげなフルート・ソロもアンダーグラウンドっっぽくてグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=kpc4zqjHwl0
「Nao Posso Te Levar A Serio 」
デビュー・シングルにもなった楽曲。開放的なファンク・グルーヴです。ブラジルのビーチが似合いそうなリラックスした雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=xO3aZK6omlk
「It's Doing My Head In」
UKディープ・ファンク好きはグッとくるであろうエキサイティングなディープ・ファンク。格好良さではアルバム随一なのでは?ブラジル色は前面に出てきませんが、しっかり効いています。特にブレイクはブラジル色を実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=nD7pPMGZrUk
「Arroz Com Feijao」
ブラジリアン・リズムとディープなベースライン、アフロ・ファンク調のギターが織り成すハイブリッド感が楽しいアフロ・ブラジリアン・ファンク。
http://www.youtube.com/watch?v=fSjLiv1oaEA
「Funk E Saravah」
うねりまくるディープなファンク・サウンドと格好良いホーン・アンサンブルにグッときます。中盤の妖しげなフルート・ソロのパートではブラジル色が前面に出てくるのもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=s8R53Al4G7Q
「Roubada」
イントロのカッティング・ギターとリズム隊の格好良さだけでヤラれてしまうブラジリアン・ファンク。ブラジル音楽好きの人も納得のファンク・グルーヴなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=RBzXWh7C6W8
「Role De Bike」
ライナーノーツによるとバイーアのフォーク・ダンスのエッセンスを採り入れた楽曲なのだとか。ディープなファンク・サウンドにも関わらず、軽やかな感じがそうしたエッセンスなのでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=I7tqc7VSDoY
「Supersossego」
ブラジリアン・ソウルの牽引者Tim Maiaの作品。疾走するディープ・ファンク・サウンドで駆け抜けます。終盤のバトゥカーダによる盛り上がりがサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=aHnBoOt1ZgQ
「Homesick」
軽快なリズムと鮮やかなホーン・アンサンブルが印象的な爽快ジャズ・ファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=STDxN8dAmdA
「It's Doing My Head In (Instrumental)」
「It's Doing My Head In」のインスト・ヴァージョン。
ご興味がある方は、2nd『Cultura Impura』もどうぞ!アフロ・ビートやブラジルの宗教音楽など、より多様な音楽性を採り入れた作品です。
『Cultura Impura』(2010年)