2013年07月22日

Candido『Dancin' & Prancin'』

アフロ・キューバン屈指のパーカッション奏者によるサルソウル・ディスコ作品☆Candido『Dancin' & Prancin'』
DANCIN' AND PRANCIN' + 6
発表年:1979年
ez的ジャンル:アフロ・キューバン系パーカッション奏者
気分は... :千の指を持つ男!

今回はアフロ・キューバン史上最高のパーカッション奏者と称されるCandido Cameroが1979年にSalsoulからリリースした『Dancin' & Prancin'』です。

"千の指を持つ男"と呼ばれるCandido Cameroは1921年キューバ、ハバナ生まれ。

キャリア初期には同じくキューバ人の偉大なミュージシャンMachitoらとレコーディングしていました。1952年にN.Y.に拠点を移し、Dizzy Gillespie、Billy Taylor、Stan Kentonらのバンドで演奏しています。

また、自身のリーダー作も数多くリリースしています。レア・グルーヴ方面では『Thousand Finger Man』(1969年)、『Beautiful』(1970年)、『Brujerias De Candido/Candido's Latin McGuffa's Dust』(1971年)、『Drum Fever』(1973年)あたりの評価が高いのでは?

今日紹介する『Dancin' & Prancin'』は、CandidoがSalsoulでレコーディングした2枚のアルバムのうちの1枚です。本作の後にもう1枚の『Candi's Funk』(1980年)です。

本作『Dancin' & Prancin'』はSalsoul作品ということでディスコ作品に仕上がっています。その意味ではアフロ・キューバン史上最高のパーカッション奏者らしい作品とは呼べないかもしれませんが、N.Y.ディスコ/ガラージ好きの人は楽しめる1枚だと思います。

特に「Dancin' & Prancin'」「Jingo」「Thousand Finger Man」の3曲はガラージ好きにはたまらないのでは?

上記3曲のレコーディング・メンバーの中には、当ブログでも紹介したN.Y.のファンク/ディスコ・グループKleeerのメンバーWoody Cunningham(ds)、Norman Durham(b)が名を連ねています。特にWoody Cunninghamは楽曲提供を行っており、本作に大きく貢献しています。

CDにはオリジナル4曲に加え、別ヴァージョン6曲がボーナス・トラックとして収録されています。

"千の指を持つ男"の華麗なる手さばきとN.Y.ダンス・サウンドの融合を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Dancin' & Prancin'」
ガラージ・クラシックとして人気のタイトル曲。Louis Smallのピアノ・リフやキャッチーな女性コーラスが印象的なダンス・チューン。主役Candidoのパーカッションは後半に炸裂します。
http://www.youtube.com/watch?v=R0EmypSYN9o

「Jingo」
ナイジェリアのパーカッション奏者Babatunde Olatunjiの作品。何といってもSantanaヴァージョンでお馴染みですね。元々パーカッションが目立つ楽曲なのでCandidoのプレイが光るのは当然ですね。さらにアープやクラヴィネットの音色がN.Y.ガラージらしい雰囲気を醸し出してくれるのがグッド!この曲もガラージ/ロフト・クラシックです。
http://www.youtube.com/watch?v=B85dYk77V-o

「Thousand Finger Man」
この曲もクラシック!不気味な序盤から一転し、ガラージ仕様の4つ打ちダンス・チューンに突入します。CandidoのパーカッションやCarlos Franzettiのピアノ、Kleeerメンバーのリズム隊、男女コーラスらが織り成す甘く危険な香りのするN.Y.ガラージはサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=HvT0WywgFQ0

「Rock And Shuffle (Ah-Ha)」
華やかなディスコ・チューンに仕上がっています。ある意味、最もSalsoulらしいサウンドを満喫できるかもしれません。主役のCandidoのパーカッションは勿論のこと、弾けたホーン隊も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=fQOqavPxFoU

前述のように再発CDには「Jingo (Original 12" Version)」「Thousand Finger Man (12" Extended Version)」「Jingo (A Shep Pettibone Mix)」「Thousand Finger Man (Single Version)」「Jingo (Single Version)」の6曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Jingo (Original 12" Version)」 ※Mixed By – David Rodriguez Jr.
 http://www.youtube.com/watch?v=4seXzBj9QCY
「Jingo (A Shep Pettibone Mix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=qAVrrk-pE04

ご興味がある方はCandido Cameroの他作品もチェックを!
『Drum Fever』(1973年)のCD化を希望します・・・

『Thousand Finger Man』(1969年)
Thousand Finger Man

『Beautiful』(1970年)
Beautiful

strong>『Brujerias De Candido/Candido's Latin McGuffa's Dust』(1971年)
Brujerias de Candido: Candido's Latin McGuffa's Dust

『Candi's Funk』(1980年)
CANDI'S FUNK +2
posted by ez at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする