2013年07月27日

Crackin'『Crackin'』

Michael Omartianプロデュース。夏モードにフィットするファンキー&メロウ☆Crackin'『Crackin'』
クラッキン(SHM-CD紙ジャケット仕様)
発表年:1977年
ez的ジャンル:ライト感覚ファンキー&メロウ
気分は... :ベイエリアの風・・・

今日はCrackin'の3rdアルバム『Crackin'』(1977年)の紹介です。

サンフランシスコを拠点に活躍した白人黒人混合のファンク・グループCrackin'の紹介は、2nd『Makings Of A Dream』(1977年)、『Special Touch』(1978年)に続き、3回目となります。

レア・グルーヴ/フリーソウル方面で人気の『Makings Of A Dream』、AOR方面で人気の『Special Touch』に比べると、注目度の低いアルバムかもしれませんが、本作『Crackin'』もCrackin'のファンキー&メロウな音が好きな人であれば楽しめる1枚だと思います。

本作におけるメンバーは、Arno Lucas(vo、per)、Leslie Smith(vo、per)、Lester Abrams(vo、key)、Bob Bordy(g)、Brian Ray(g)、G. T. Clinton(key、syn)、Rick "Cheese" Chudacoff(b)、Peter Bunetta(ds、per)。ヴォーカルのLeslie Smith、後にプロデュース・チームとして活躍するRick "Cheese" ChudacoffとPeter Bunettaなどお馴染みのメンバーが名を連ねます。

本作からMichael Omartianがプロデュースを務めています。彼の手腕が光るのはソフィスティケイトされた次作『Special Touch』かもしれませんが、逆にソフィスティケイトされすぎていないのが本作の魅力かもしれません。

『Makings Of A Dream』収録の人気曲「Feel Alright」のようなキラー・チューンがないのが難点ですが、アルバム全体では白人黒人混合グループの特長を活かした、ライト感覚のファンキー&メロウを存分に満喫できます。アルバム全体の流れが実にいいと思います。

ライト感覚のファンキー&メロウは夏モードによくフィットします。

全曲紹介しときやす。

「It Just Takes A While」
Arno Lucas/Rick Chudacoff作。サマー・モードの爽快グルーヴ。爽やかなリード&コーラスが西海岸の晴れた空がよく似合いそうなオープニングです。

「The Force Is Watching You」
Leslie Smith/Lester Abrams/Michael Omartian作。ベイエリアらしいファンキー・フィーリングが楽しめる1曲。70年代好きの人であれば、初めて聴いても懐かしい印象を受ける仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=CtJPledk0TA

「Fallen Dancer」
Lester Abrams作。Crackin'らしいハイ・トーンのヴォーカル・ワークが栄えるミディアム・チューン。軽くラテン・フレイヴァーが効いています。

「I Know You Can」
L. Lovingood/Lester Abrams/Rick Chudacoff作。印象的なピアノ・リフが牽引します。『Makings Of A Dream』収録の人気曲「Feel Alright」をのどかにしたような雰囲気が僕好み。

「Do You Need More Time」
Arno Lucas/Leslie Smith/Lester Abrams作。抑えたなかにも存分にファンキー・フィーリングを満喫できる仕上り。

「Don't You Wish You Could Be There」
Arno Lucas/Leslie Smith/Rick Chudacoff作。さり気ないメロウ・フィーリングに思わずニンマリしてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=wAyrQF81X7M

「You Know Where I Am」
Arno Lucas/Leslie Smith/Michael Omartian作。イントロのエレピの音色にグッとくるメロウ・バラード。AOR好きの人はなかなかグッとくる1曲なのでは?サンセット・モードがよく似合います。
http://www.youtube.com/watch?v=GKx_ukA3CkY

「The World's A Fool For You」
Lester Abrams作。Crackin'らしいライトで爽快なファンキー・フィーリングが堪能できます。ライト感覚ですが、しっかりとしたドライブ感があるのがいいですね。

「You'll Feel Better」
Arno Lucas/Peter Bunetta/Rick Chudacoff作。ギター・カッティングが心地好いミディアム・メロウ。ファンキーなのに、どこかのどかな感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=T2uBzs-70-0

Crackin'の過去記事もご参照ください。

『Makings Of A Dream』(1977年)
メイキングス・オブ・ア・ドリーム

『Special Touch』(1978年)
スペシャル・タッチ(SHM-CD紙ジャケット仕様)
posted by ez at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする