2013年08月19日

Banda Black Rio『Maria Fumaca』

レア・グルーヴとして人気のブラジリアン・ファンク☆Banda Black Rio『Maria Fumaca』
Maria Fumaca
発表年:1977年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ファンクの最高峰
気分は... :多忙な1週間の幕開け・・・

今週はいろいろな意味でやること盛り沢山な1週間になりそうな予感!
計画的に行動しないと!

今回はブラジリアン・ファンク・バンドBanda Black Rioの1stアルバム『Maria Fumaca』(1977年)です。レア・グルーヴ方面で評価の高い1枚ですね。

ファンクをベースにサンバ、ジャズ、ロックを取り入れたブラジル産ファンク・サウンドを展開したBanda Black Rioの紹介は、3rdアルバム『Saci Perere』(1980年)に続き2回目となります。

前回『Saci Perere』のエントリー(2011年)の直後に、新作アルバム『Super Nova Samba Funk』(2011年)をリリースし、まだまだ現在進行形であることを示してくれたBanda Black Rio。そんな彼らの原点が今回紹介する1stアルバム『Maria Fumaca』(1977年)です。

本作におけるメンバーは、Oberdan Magalhaes(sax)、Lucio J da Silva(tb)、Barrosinho(tp)、Jamil Joanes(b)、Claudio Stevenson(g)、Cristovao Bastos(key)、Luis Carlos Santos(ds、per)の7名。

前回紹介した『Saci Perere』(1980年)は、ヴォーカル入りのメロウ・チューンも多く、"ブラジルのEW&F"といった印象を受けましたが、本作『Maria Fumaca』は全曲インストということもあり、"ブラジルのKool & The Gang"といった趣でグループのファンキーな魅力を存分に楽しめます。

全曲インストのファンク作品って、ややもすると単調に聴こえてきてしまいますが、本作は全曲ヴィヴィッドな演奏で盛り上げてくれるので全
く飽きることなくブラジリアン・ファンクのオンパレードを楽しむことができます。

最高峰のブラジリアン・ファンクを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Maria Fumaca」
Oberdan Magalhaes/Luis Carlos Santos作。タイトル曲はフュージョン色の強いブラジリアン・ファンク。サンバのリズムが飛び交う開放的なサマー・ファンク・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=AdNrOyNlDF8

「Na Baixa do Sapateiro」
Ary Barroso作。開放的なホーン隊が牽引するファンキー・フュージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=FGTT5wbdwgw

「Mr. Funky Samba」
Jamil Joanes作。タイトルの通り、ファンキー・チューンです。切れ味のあるファンキー・サウンドながらエレピのメロウな味わいも楽しめます。レア・グルーヴらしい1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=aPfShFjfpx4

「Caminho da Roca」
Oberdan Magalhaes/Ary Barroso作。重厚なファンク・サウンドにサンバのエッセンスが加わったブラジリアン・ファンクならではの魅力を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=cbgdg7JW528

「Metalurgica」
Claudio Stevenson/Cristovao Bastos作。スムーズながらもパワフルなファンク・チューン。ホーン隊とシンセの掛け合いがいいですね。作者Claudio Stevensonのギターも目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=MRvIkFp_JLk

「Baiao」
Luis Gonzaga/Humberto Teixeira作品のカヴァー。当ブログではAstrud Gilbertoヴァージョンも紹介している楽曲です。ここではベースがブリブリ効いたファンキー・チューンで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=2oxYQp35a1I

「Casa Forte」
Edu Loboの名曲をカヴァー。当ブログではEdu Loboのオリジナル、Elis ReginaSergio Mendes & Brasil '66Isabelle AubretHeraldo Do Monteのカヴァーを紹介済みです。ここではミステリアスなオリジナルとは少し趣の異なるカラフルなファンキー・チューンを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=SXKyVWWib9s

Mos Def「Casa Bey」のサンプリング・ソースにもなっています。
Mos Def「Casa Bey」
 http://www.youtube.com/watch?v=qmMXZfDkOmI

「Leblon Via Vaz Lobo」
Oberdan Magalhaes作。このファンク・チューンもキレキレで格好良い!中盤のサンバ・モードがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=NVXpZNuKGvk

「Urubu Malandro」
Lourival de Carvalho "Louro"/Joao de Barro作。巧みなシンセ使いが魅力のファンキー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=RonTDdYAHYs

「Junia」
Jamil Joanes作。ラストはメロウなミディアム・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=c8J2sBBVq_U

ご興味のある方は他のアルバムもチェックを!

『Gafieira Universal』(1978年)
100 Anos: Gafieira Universal

『Saci Perere』(1980年)
Saci Perere

『Movimento』(2001年)
Movimiento

『Super Nova Samba Funk』(2011年)
SUPER NOVA SAMBA FUNK
posted by ez at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする