発表年:1984年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系USローカル男性ジャズ・ヴォーカル作品
気分は... :組織の硬直化・・・
今回はレア・グルーヴ方面で人気のUSローカル男性ジャズ・ヴォーカル作品Fred Johnson『Live At B.B.Joe's』(1984年)です。
Fred Johnsonは黒人ジャズ・ヴォーカリスト。レコーディング参加機会は少なく、本人名義のアルバムは本作『Live At B.B.Joe's』のみのようです。
「A Child Runs Free」がレア・グルーヴ方面で人気となり、それと共に「A Child Runs Free」が収録された本作『Live At B.B.Joe's』の再評価も高まりました。
本作はタイトルの通り、フロリダ州タンパベイにあるB.B.Joe'sというクラブで行われたライブをレコーディングしたものです。
参加メンバーはFred Johnson(vo)以下、Kamau Kenyatta(p)、Mark Neuenschwander(b)、Bill Pillucere(b)、Tani Tabbal(ds)、Henry Page(ds)、Qumby Ortiz(conga)というピアノ・トリオ+コンガという編成です。
ハイライト曲「A Child Runs Free」はブラジル・フィーリングのジャズ・ダンサーですが、それ以外にもブラジル人アーティストのカヴァー3曲が特徴かもしれませんね。個人的にはMilton Nascimentoの名曲「Bridges」やブラジル人SSW、Morris Albertのヒット曲「Feelings」がオススメです。
それ以外の楽曲はジャズ・ヴォーカリストらしいスウィンギー・チューンや感動的なジャズ・バラードから構成されています。個人的にはオープニングの小粋なスウィンギー「On A Clear Day」やAOR好きにもオススメの「Hidden Treasures」がお気に入り。
再評価されるのが頷ける充実の男性ジャズ・ヴォーカル作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「On A Clear Day」
Alan Jay Lerner/Burton Lane作。オープニングはミュージカル『On A Clear Day You Can See Forever』(1929年)のために書かれたスタンダードのカヴァー。当ブログではMario Biondi & The High Five Quintet、The Peddlersのカヴァーも紹介済みです。小粋なスウィンギー・チューンは聴く者をハッピーで晴れやかな気分にしてくれます。Fredのヴォーカル&スキャットも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=dQ55brYYJAI
「Bridges」
Milton Nascimentoの名曲「Travessia(Bridges) 」のカヴァー。当ブログではElis Regina、Flora Purim、Christiane Legrand、Astrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。この感動の名曲の魅力を余すことなく伝えてくれる素晴らしいヴォーカル&演奏です。思わず涙腺がウルっときます!
http://www.youtube.com/watch?v=8S5PeugF8iE
「A Child Runs Free」
Kamau Kenyatta/M. Shahid作。前述のように本作のハイライトとなるジャズ・サンバ・グルーヴ。サンバ・グルーヴにのった優雅なFred Johnsonのヴォーカルが心地好いです。中盤のドラム&コンガのブレイクも盛り上がります。
http://www.youtube.com/watch?v=ZCYbdFLdHQE
「Song Of No Regrets」
Lani Hall/Sergio Mendes作。セルメンのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介したSergio Mendes & Brasil '66『Crystal Illusions』(1969年)に収録されています。ここではドラマティックなバラードで聴かせてくれます。
「Feelings」
ブラジル人SSW、Morris Albertの作品をカヴァー。オリジナルは『Feelings』(1975年)に収録されています。日本ではハイ・ファイ・セットのカヴァーでお馴染みの曲ですね。Fred Johnsonのヴォーカルの魅力を存分に堪能できる名カヴァーだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=illqfOjCjeo
「Hidden Treasures」
C. Gracie作。AOR好きの人あたりもグッときそうな美しいメロディとメロウ・サウンドが魅力のバラード。
「Summertime」
George Gershwin作。お馴染みのスタンダードをカヴァー。ジャズ・ヴォーカリストらしい小粋なカヴァーに仕上がっています。
「Sophisticated Lady」
Duke Ellington/Irving Mills/Mitchell Parish作。Duke Ellington作品をカヴァー。当ブログではJudy Robertsのカヴァーも紹介済みです。堂々した歌声でこのバラードを歌い上げます。
「Blues」
ラストはトラディショナルをスウィンギー&ブルージーにカヴァーして締め括ってくれます。
昨日は自宅のネットワークが不通となり散々な1日でした。
結局はネットワーク側のメンテナンスの影響だったようですが・・・何のアナウンスもなくいきなりメンテナンス名曲で回線6時間以上も止められ、メールもネットも使えないなんてナンセンスですよね。おかげで仕事にも支障が生じましたし、問い合わせをしても要領を得ない対応で時間の浪費でした。まったく事業者(天下のK●●●さんですが)の鈍感さには閉口するばかりです。いわゆる大企業病に陥っていることがユーザーとして実感できました。