発表年:2000年
ez的ジャンル:渋谷系スタイリッシュ・ポップ
気分は... :メロンジュース!
今回はドイツ人女性シンガー・ソングライターNicolettaによるスタイリッシュなポップ・アルバム『Cranky』(2000年)です。
日本の渋谷系レーベルEscalator Recordsからリリースされた作品です。
Nicolettaについては、ドイツ人女性シンガー・ソングライターという位しか情報がありません。本作『Cranky』が彼女の唯一のアルバムのようです。
ボサノヴァ、60年代ポップス、ネオアコ、エレポップ、シューゲイザー等のエッセンスを取りこんだ匿名性の高いお洒落なエレクトロ・ポップは、いかにも渋谷系レーベルのEscalator Recordsからリリースされそうな作品です。
インスト等も含めてよく練られているアルバムだと思います。バラエティに富んでいながら散漫にならず、統一感のある音世界を楽しむことができます。
プロデュースはNicoletta本人とKunstler Treu
YouTube等に音源がないのが残念ですが、僕は今でもこういう渋谷系アルバム大好きです!
全曲紹介しときやす。
「Friendly」
先行シングルとなったアコースティック・ボッサ。ボッサ好き、ネイアコ好きにはグッとくるオープニングです。
「Happy Burst Day」
エレ・ポップなピコピコ・サウンドがアンニュイ・モードで切なく響きます。
「Run」
短いインタールード的小曲。
「Organetta 1」
童心に戻れそうなドリーミー・ポップ・チューン。
「Best Day」
渋谷系好きの人にいかにもフィットしそうなお洒落系エレクトロ・ポップ。中盤のメリハリの効かせ方もグッド!Nicolettaのヘタウマ・ヴォーカルはStereolabあたりと一緒に聴きたくなります。
「Dubby Ukulele」
アヴァンギャルド感のあるインスト。不思議な音世界に吸い込まれていきます。
「Dancing Queen」
僕の一番のお気に入り。お洒落なチープ感にグッとくる確信犯的なエレクトロ・ダンス・ポップ。Nicolettaのレイジー・ヴォイスも実にマッチしています。
「Daisy」
陽だまりのアコースティック・チューン。鼻歌混じり程度のNicolettaのスキャットが心憎い!
「Nothing I Want You to Do」
イントロのブレイクも格好良いメロウ&ダンサブルなポップ・チューン。シューゲイザー風のアクセントもいい感じです。
「Take Away Girlfriend」
ガ―リーな魅力に溢れたラブリー・ポップ。カラフルなキラキラ感があります。
「Schaukellied」
夏の終わりといった趣のメロウ・アコースティック。
「Did You Say Enough」
シューゲイザー調の哀愁ギター・ポップ。
「Bossa Without Words」
タイトル通り、ネオアコ調のボッサ・チューン。ニュー・ボッサとセットで聴きたくなります。
「Where Is My Place」
ラストはノスタルジック・モードでアルバムの余韻に浸ります。
こんな記事を書きながら、HKT48「メロンジュース」のメロディが脳内でガンガン流れています(笑)