発表年:2013年
ez的ジャンル:ブラジリアン・メロウ/フュージョン
気分は... :今宵楽しく...
今回はブラジリアン・メロウ/フュージョンの新作Lucas Arruda『Sambadi』です。
Lucas Arrudaは1983年生まれのプロデューサー/コンポーザー/マルチインストゥルメント奏者。リオ、ミナス、バイーアに接するエスピリトサント州の出身です。Azymuth、Marcos Valle等の70年代のブラジリアン・メロウや、Curtis Mayfield、Stevie Wonder等のソウル・ミュージックなどを聴いて育ったそうです。
1stアルバムとなる本作『Sambadi』は、70〜80年代ブラジリアン・メロウ/フュージョンへのリスペクトに満ちたアルバムに仕上がっています。
楽曲はThe Isley Brothersのカヴァー「Who's That Lady」以外はLucas Arrudaのオリジナルです。
アレンジもLucasが手掛け、一部でクラヴィネットのFlorian Pellisier、ドラムの兄Thiago Arrudaが参加した以外はLucasがすべての楽器を演奏しています。
本作はPascal Riouxが主宰するフランスのレーベルFavorite Recordingsからのリリースです。
Favorite Recordingsといえば、当ブログでも紹介したAndre Solomkoによるフィンランド産AOR/フュージョン作品『Ou Es-Tu Maintenant?』をリリースしたレーベルです。
本作も『Ou Es-Tu Maintenant?』と同じくアナログ・シンセへのこだわりを感じます。その意味でFavorite Recordingsらしい色合いもよく出たアルバムになっていると思います。
ブラジリアン・メロウ/フュージョン好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Physis」
プロローグ的な短いインスト。
「Tamba Part 1」
70〜80年代ブラジリアン・フュージョン感覚のインスト。Florian Pellisierによるクラヴィネットの響きも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=N_XZcRI8aiw
「Batuque」
バトゥカータ調のブラジリアン・フュージョン。メロウな疾走感と躍動するリズムにグッときます。フェンダー・ローズ好きは気に入るはずです。
「Who's That Lady」
The Isley Brothers、1964年のシングルをカヴァー。当ブログでは『3+3』収録のセルフ・リメイク「That Lady」を紹介済みです。僕はどうしても「That Lady」のイメージが強いのですが、Lucasはオリジナルの雰囲気に近いかもしれませんね。ドラムを叩くのは兄のThiago Arruda。
http://www.youtube.com/watch?v=ocezx5xknZs
「Rio Afternoon」
インタールード的な短いメロウ・チューン。
「Na Feira」
市場の賑わいを音にしたサウンド・スケープ的な小曲。
「Sambadi (Album Version)」
タイトル曲はアシッド・ジャズ的な影響も感じるブラジリアン・グルーヴ。軽軽なグルーヴとシンセの幻想的な響きが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=UdvvZfjTwDQ
「Carnival」
本作らしいブラジリアン・フュージョン。少しケバケバしい位のアクセントのつけ方が逆にいいですね。この曲でも兄Thiagoがドラムを叩いています。
「Alma Nova」
Lucasの親友Fabricio Di Monacoが歌詞を書いたヴォーカル入りの哀愁メロウ・チューン。この曲あたりはFavorite Recordingsらしいのでは?
「Tamba Part 2」
オリジナルのラストは「Tamba」のパート2。クラヴィネットやローズが織り成すブラジリアン・フュージョン・サウンドを満喫しましょう。
国内盤には「To Curtis」、「Wonder」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
「To Curtis」
タイトルの通り、Curtis Mayfieldへ捧げられた曲。アーバン・メロウ的ではありますが、本編では聴けなかったソウル・エッセンスを楽しむことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=-v8Q5PvD4uE
「Wonder」
こちらはStevie Wonderへ敬意を表した曲。メロディやサウンドがStevie調です。
サッカー日本代表はガーナに勝利しました。
前線からの守備意識も高く、グアテマラ戦からの修正も感じられましたが、なんかモヤモヤ感が残りました。先制を許したからでしょうか、前半の好機を逃したからでしょうか、期待の柿谷が不発だったからでしょうか・・・