2013年09月11日

Lucas Arruda『Sambadi』

ブラジリアン・メロウ/フュージョンなデビュー作☆Lucas Arruda『Sambadi』
サンバディ
発表年:2013年
ez的ジャンル:ブラジリアン・メロウ/フュージョン
気分は... :今宵楽しく...

今回はブラジリアン・メロウ/フュージョンの新作Lucas Arruda『Sambadi』です。

Lucas Arrudaは1983年生まれのプロデューサー/コンポーザー/マルチインストゥルメント奏者。リオ、ミナス、バイーアに接するエスピリトサント州の出身です。AzymuthMarcos Valle等の70年代のブラジリアン・メロウや、Curtis MayfieldStevie Wonder等のソウル・ミュージックなどを聴いて育ったそうです。

1stアルバムとなる本作『Sambadi』は、70〜80年代ブラジリアン・メロウ/フュージョンへのリスペクトに満ちたアルバムに仕上がっています。

楽曲はThe Isley Brothersのカヴァー「Who's That Lady」以外はLucas Arrudaのオリジナルです。

アレンジもLucasが手掛け、一部でクラヴィネットのFlorian Pellisier、ドラムの兄Thiago Arrudaが参加した以外はLucasがすべての楽器を演奏しています。

本作はPascal Riouxが主宰するフランスのレーベルFavorite Recordingsからのリリースです。

Favorite Recordingsといえば、当ブログでも紹介したAndre Solomkoによるフィンランド産AOR/フュージョン作品『Ou Es-Tu Maintenant?』をリリースしたレーベルです。

本作も『Ou Es-Tu Maintenant?』と同じくアナログ・シンセへのこだわりを感じます。その意味でFavorite Recordingsらしい色合いもよく出たアルバムになっていると思います。

ブラジリアン・メロウ/フュージョン好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Physis」
プロローグ的な短いインスト。

「Tamba Part 1」
70〜80年代ブラジリアン・フュージョン感覚のインスト。Florian Pellisierによるクラヴィネットの響きも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=N_XZcRI8aiw

「Batuque」
バトゥカータ調のブラジリアン・フュージョン。メロウな疾走感と躍動するリズムにグッときます。フェンダー・ローズ好きは気に入るはずです。

「Who's That Lady」
The Isley Brothers、1964年のシングルをカヴァー。当ブログでは『3+3』収録のセルフ・リメイク「That Lady」を紹介済みです。僕はどうしても「That Lady」のイメージが強いのですが、Lucasはオリジナルの雰囲気に近いかもしれませんね。ドラムを叩くのは兄のThiago Arruda。
http://www.youtube.com/watch?v=ocezx5xknZs

「Rio Afternoon」
インタールード的な短いメロウ・チューン。

「Na Feira」
市場の賑わいを音にしたサウンド・スケープ的な小曲。

「Sambadi (Album Version)」
タイトル曲はアシッド・ジャズ的な影響も感じるブラジリアン・グルーヴ。軽軽なグルーヴとシンセの幻想的な響きが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=UdvvZfjTwDQ

「Carnival」
本作らしいブラジリアン・フュージョン。少しケバケバしい位のアクセントのつけ方が逆にいいですね。この曲でも兄Thiagoがドラムを叩いています。

「Alma Nova」
Lucasの親友Fabricio Di Monacoが歌詞を書いたヴォーカル入りの哀愁メロウ・チューン。この曲あたりはFavorite Recordingsらしいのでは?

「Tamba Part 2」
オリジナルのラストは「Tamba」のパート2。クラヴィネットやローズが織り成すブラジリアン・フュージョン・サウンドを満喫しましょう。

国内盤には「To Curtis」「Wonder」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「To Curtis」
タイトルの通り、Curtis Mayfieldへ捧げられた曲。アーバン・メロウ的ではありますが、本編では聴けなかったソウル・エッセンスを楽しむことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=-v8Q5PvD4uE

「Wonder」
こちらはStevie Wonderへ敬意を表した曲。メロディやサウンドがStevie調です。

サッカー日本代表はガーナに勝利しました。
前線からの守備意識も高く、グアテマラ戦からの修正も感じられましたが、なんかモヤモヤ感が残りました。先制を許したからでしょうか、前半の好機を逃したからでしょうか、期待の柿谷が不発だったからでしょうか・・・
posted by ez at 01:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする