2013年09月27日

Eric Benet『A Day In The Life』

ヒット曲「Spend My Life with You」、名曲カヴァー「Georgy Porgy」収録☆Eric Benet『A Day In The Life』
Day in the Life
発表年:1999年
ez的ジャンル:男性セクシーR&B
気分は... :モメンタムを引き寄せる・・・

大好きな男性R&BシンガーEric Benetが1999年にリリースした2ndアルバム『A Day In The Life』です。

良質なR&B作品をリリースし続けるかつてのニュークラシック・ソウルの旗手の一人Eric Benetに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の4枚。

 『True to Myself』(1996年)
 『Love & Life』(2008年)
 『Lost In Time』(2010年)
 『The One』(2012年)

『Love & Life』『Lost In Time』『The One』といった近年の作品の充実ぶりが目立つEric Benet。

そんな中で2ndとなる本作『A Day In The Life』の位置づけはビミョーかもしれませんね。Eric Benetで唯一のゴールド・ディスク獲得アルバムでありながら、今となっては存在感が薄いアルバムかもしれません。

1st『True to Myself』(1996年)でニュークラシック・ソウルの旗手として注目を集めたEric Benetでしたが、本作『A Day In The Life』は正直ニュークラシック・ソウル作品というよりもR&B作品というイメージが強いと思います。多分、そのあたりが今日のビミョーな評価につながっているのかもしれませんね。

僕も当時は本作をあまり好きになれませんでした。『True to Myself』が大のお気に入りだった分、逆に期待外れの印象さえ持っていたかもしれません。

そんな関係で長い間我が家のCD棚でホコリをかぶっていた状態でしたが、何気なく先日聴いてみたところ、結構楽しめたので今回取り上げた次第です。

全米R&Bチャート第1位となったシングル「Spend My Life with You」や、ご存知Totoの名曲カヴァー「Georgy Porgy」など今聴いてもキャッチーな楽曲をはじめ、"ニュークラシック・ソウル"という枠にこだわらなければ結構楽しめるアルバムという印象を受けました。

プロデュースにはEric Benet本人と長年のパートナーGeorge Nash, Jr.Demonte Poseyをはじめ、Ali Shaheed Muhammad(、A Tribe Called QuestLucy Pearl)、Somethin' For The PeopleJerry DuplessisWyclef JeanBrian Alexander MorganJames PoyserVikter Duplaix等が起用されています。

ゲストとしてFaith EvansTamiaRoy AyersMe'Shell Ndegeocelloが参加しています。

必ずしもEric Benetらしいアルバムとは呼べないかもしれませんが、まぁ試行錯誤するEric Benetも魅力的なのでは?

全曲紹介しときやす。

「That's Just My Way」
Ali Shaheed Muhammad/Eric Benetプロデュース。少し哀愁モードのミッド・グルーヴでアルバムは幕を開けます。
http://www.youtube.com/watch?v=B2VGZhosUIo

「Georgy Porgy」
ご存知Totoの名曲をカヴァー(David Paich作)。Faith Evansをフィーチャーした本曲はアルバムからの1stシングルとなりました。スクラッチ入りのR&Bモードの「Georgy Porgy」を楽しめます。プロデュースは男性R&BグループSomethin' For The People(中心はSauce)。今年当ブログで紹介したFour Sure‎『We Can Swing It』(1993年)でも彼らがプロデュースしていました。
http://www.youtube.com/watch?v=ESMURDPppXM

「Spend My Life with You」
Tamiaをフィーチャー。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第1位、全米チャート第22位のヒットとなりました。Eric Benetらしい素晴らしい歌声を満喫できるラブ・バラードです。透明感のあるTamiaのヴォーカルとの相性もバッチリ!Eric Benet/Demonte Posey/George Nash, Jr.プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=Bl3tIXeZRo8

「Something Real」
Somethin' For The Peopleプロデュースの2曲目。かなりR&B寄りの仕上がりであるため、ニュークラシック・ソウル的サウンドが目当ての方は当時戸惑ったのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=SU7i2p0GTPc

「Loving Your Best Friend」
Jerry Duplessis/Wyclef Jeanプロデュース。Wyclefとの顔合わせは好き嫌いは別として、Eric Benetの新しい側面を引き出しているのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=YwbFjWam-sg

「When You Think of Me」
Roy Ayersをフィーチャー。ジャジーな雰囲気に包まれた本曲は3rdシングルにもありました。Ayersのヴァイヴをバックに、Ericがセクシーなヴォーカルを聴かせてくれます。James Poyser/Vikter Duplaixプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=2jH9wtAJTWk

「Lamentation」
メランコリックなギターとチェロによる哀愁グルーヴが印象的です。Ali Shaheed Muhammedプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=9HYQj4NeRw0

「Dust in the Wind」
USプログレ・ロック・グループKansasのカヴァー(Kerry Livgren作)。なかなか意外なセレクト!もしかしたら、プロデューサーのBrian Alexander Morganはカンザス出身なので、それに因んだセレクトとか???でもオリジナルがプログレなんてことが全く分からない哀愁モードのR&Bに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=dRlxEhSorCw

「Why You Follow Me」
スパニッシュ・フレイヴァーのセクシー・チューン。Ali Shaheed Muhammedプロデュース。2曲前の「Lamentation」もそうですが、当時のAliはこういったスパニッシュな雰囲気が好きだったんですかね。
http://www.youtube.com/watch?v=KbT2_SWFx0k

「Come as You Are」
哀愁のメロディを切々と歌い上げます。Eric Benet/Demonte Posey/George Nash, Jr.プロデュース。Larry Goldがストリングス・アレンジを手掛けています。
http://www.youtube.com/watch?v=yp_6e_TQask

「Love the Hurt Way」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。Ericのソウル魂が伝わってくる素晴らしいバラード。Eric Benet/Demonte Posey/George Nash, Jr.プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=JkrC3PS_a0I

「Ghetto Girl」
Me'Shell Ndegeocelloをフィーチャー。低音が響くビートにのったMe'Shellの中性的ヴォーカルとEricのセクシー・ヴォーカルの絡みがいい感じです。Sauce(Somethin' For The People)プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=v4hTyE0ixpA

「Love of My Own」
ラストも美しいバラードで締め括ってくれます。Larry Goldアレンジのストリングスが盛り上げてくれます。James Poyser/Vikter Duplaixプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=AFmP2LNZyq0

Eric Benetの過去記事もご参照下さい。

『True to Myself』(1996年)
True to Myself

『Love & Life』(2008年)
愛すること、生きること。

『Lost In Time』(2010年)
Lost in Time

『The One』(2012年)
ザ・ワン
posted by ez at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする