発表年:1976年
ez的ジャンル:エモーショナル女性シンガーソングライター
気分は... :ドルフィンズ全勝ストップ!
NFLでは我がドルフィンズがセインツとの全勝対決に敗れ、連勝がストップしてしまいました。
いやぁ、完敗でしたね。攻撃陣、守備陣共にイルカ軍団の実力不足を素直に認めざるを得ません。ここからの立て直しができるのか、次戦が今季を占ううえで重要になります。
久々にLaura Nyroの紹介です。
急に彼女が1976年にリリースした『Smile』が聴きたくなりました
剥き出しの感性で聴く者を魅了する、偉大な女性シンガー・ソングライターLaura Nyro(1947-1997年)の紹介は、『Eli And The Thirteenth Confession(イーライと13番目の懺悔)』(1968年)、『New York Tendaberry』(1969年)に続き3回目です。
本作『Smile』は、1971年に突如引退してしまったLauraが、5年ぶり音楽業界に戻ってきた復帰作です。この間、彼女は結婚、離婚、母の死という私生活で大きな出来事を経験しています。
大きな試練を経ての復帰作ですが、それ程力まず落ち着いた雰囲気の作品に仕上がっているのがいいですね。まぁ、歌詞はLaura Nyroらしい世界観が健在ですが・・・
Laura Nyroと共にCharlie Calelloがプロデューサーとして起用されます。
レコーディングには、John Tropea(g)、Jeff Mironov(g)、Hugh McCracken(g)、Joe Beck(g)、Richard Davis(b)、Will Lee(b)、Alan Schwartzberg(ds)、Chris Parker(ds)、Rick Maratta(ds)、David Friedman(vib)、Randy Brecker(tp)、Michael Brecker(sax)、Joe Farrell(sax)、George Young(sax)等が参加しています。
これらバック陣によるジャズ/クロスオーヴァーな都会的サウンドが全体に落ち着きを与えてくれます。
派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気の中で一皮剥けたLaura Nyroの新境地を堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Sexy Mama」
オープニングは本作唯一のカヴァー。ソウル・グループThe Momentsのカヴァーです。このあたりはLabelleと共演したソウル・カヴァー集『Gonna Take a Miracle』(1971年)を彷彿させます。ただし、『Gonna Take a Miracle』と比べて、より自然体でソウル作品をカヴァーしている印象を受けます。この洗練されたアコースティック・ソウルはカフェ・アプレミディのコンピにも収録されています。
http://www.youtube.com/watch?v=TGU6iy0u7RQ
J-POP好きはPizzicato Five「This Year's Girl #1」で、冒頭のLauraの♪Strange!♪という声がサンプリングされていたのを思い出す方もいるのでは?
「Children Of The Junks」
美しい音空間がゆったりと流れていく感じがいいですね。オリエンタルなスパイスが隠し味で効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=wfEQSOnOK1w
「Money」
疾走するグルーヴ感が格好良い1曲。Lauraお得意の緩急をつけた展開も嬉しいです。Michael Breckeのサックスが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=jNTO5OKpKZ4
「I Am The Blues」
イントロのDavid Friedmanのヴァイヴがいい感じです。本作らしいジャジー&ブルージーな雰囲気を楽しめます。Randy BreckerのミュートとJoe Beckのギターが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=cIMRmt7fcTY
「Stormy Love」
離婚を乗り越え、前へ前進していくLauraの決意表明のような1曲。都会的なサウンドが全体に落ち着きを持たせているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=0VzjCyAhAXM
「The Cat-Song」
猫の鳴き声のようなギター音と始まる飼い猫を歌ったエディキャット・ソング。曲調も含めてLauraらしい雰囲気に溢れています。
http://www.youtube.com/watch?v=gpziE09KJkE
「Midnite Blue」
愛する人への思いを切々と歌う切ないラブソング。Lauraらしい剥き出しの感性で歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=6ouLf1Z6LRw
「Smile」
タイトルは琴の音色と共に始まります。琴の音色も交えたジャズ/クロスオーヴァー感覚を楽しめます。個人的には琴の音色はビミョーですが。
http://www.youtube.com/watch?v=PwccEPwKcLo
Laura Nyroの他作品もチェックを!
『First Songs』(1973年) ※『More Than a New Discovery』(1967年)の再発盤
『Eli And The Thirteenth Confession』(1968年)、
『New York Tendaberry』(1969年)
『Christmas and the Beads of Sweat』(1970年)
『Gonna Take a Miracle』(1971年)
『Season of Lights』(1977年)
『Nested』(1978年)
『Mother's Spiritual』(1984年)
『Laura: Live at the Bottom Line』(1989年)
『Walk the Dog and Light the Light』(1993年)