
録音年:1967年
ez的ジャンル:新主流派ジャズ・ヴァイヴ
気分は... :ようやく見つかった・・・
今回はJazzシーンを代表するヴァイヴ奏者Bobby Hutchersonが1967年にレコーディングした『Oblique』(1967年)です。
実は数か月前に本作を聴こうと思い、我が家のCD棚から取り出そうとしたところ所定の位置で見つからず、行方不明状態になっていましたが、ようやく見つかったので取り上げることにしました。
これまで当ブログで紹介したBobby Hutcherson作品は以下の5枚。
『Components』(1965年)
『Happenings』(1966年)
『Stick-Up!』(1966年)
『San Francisco』(1970年)
『Montara』(1975年)
『Oblique』は1967年にレコーディングしたものの、長らくBlue Noteでお蔵入りとなっていた作品ですが1979年に日本でアルバム・リリースされ、ようやくその音源を聴くことができるようになった作品です。
レコーディング・メンバーはBobby Hutcherson(vibe)、Herbie Hancock(p)、Albert Stinson(b)、Joe Chambers(ds)という編成。
Hancock、Hutchersonを中心になかなか激しい演奏を楽しめる作品です。曲ごとにバラエティ感があるのもいいですね。なぜこんなに素晴らしい作品がお蔵入りになっていたのでしょうか?
ちなみに僕が保有するのはこちらのジャケの盤です。こちらのジャケの方が断然好きですけど・・・

Hutchersonの素晴らしいマレットさばきを堪能できる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「'Til Then」
Bobby Hutcherson作。ひたすらエレガントなオープニング。Hancockの美しいピアノにうっとりです。Hutchersonのヴァイヴの音色も実に上品です。
「My Joy」
Bobby Hutcherson作。ミステリアスなモーダル・チューン。Hutchersonの華麗なマレットさばきを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=iH57HeS1yP0
「Theme from "Blow Up"」
Herbie Hancock作。Hancock自身がサントラを手掛けた映画『Blow Up(邦題:欲望)』(1967年)のテーマ曲をカヴァー。Hancock & Hutchersonのコンビでこの曲の演奏を聴けるのは嬉しいですね。Joe Chambersのロッキン・ドラムが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=m18zaFKBwpU
「Subtle Neptune」
Bobby Hutcherson作。疾走するボッサ・チューンに仕上がっています。激しさとエレガントさを併せ持っている感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=d7xhulFa-7k
「Oblique」
Joe Chambers作。張り詰めた空気の中でのHutchersonのハイ・テンション・プレイに圧倒されます。そんなHutchersonに牽引され、他のプレイヤーも激しい演奏を繰り広げます。
「Bi-Sectional」
Joe Chambers作。幻想的かつアヴァンギャルドな雰囲気が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=nVCrglUeGi0
Bobby Hutchersonの過去記事もご参照下さい。
『Components』(1965年)

『Happenings』(1966年)

『Stick-Up!』(1966年)

『San Francisco』(1970年)

『Montara』(1975年)
