2013年10月08日

Tania Maria『Brazil With My Soul』

Barclay3部作のラスト作。我が魂はブラジルと共に!☆Tania Maria『Brazil With My Soul』
Brasil With My Soul
発表年:1978年
ez的ジャンル:ブラジリアン女性ジャズ・ヴォーカル/ピアノ
気分は... :マニング対ロモ凄かった!

NFL第5週、我がドルフィンズはレイブンズに惜敗。連敗で3勝2敗に・・・
ラン攻撃の弱さとQBタネヒルの被サック数の多さという課題は相変わらず・・・ここを何とかしないとしんどいですな。

それはさておき、カウボーイズ対ブロンコス、両軍合計99得点の激戦は見応えありましたね。
途中までは覚醒したカウボーイズQBロモに興奮していたのですが、最後に痛恨のインターセプト・・・やはりマニングの方が役者が一枚上でしたね。

今回はブラジルを代表する女性ジャズ・シンガー/ピアニストTania Maria『Brazil With My Soul』(1978年)です。

これまで当ブログで紹介したTania Maria作品は以下の3枚。

 『Olha Quem Chega』(1971年)
 『Via Brasil vol.1』(1975年)
 『Via Brasil vol.2』(1975年)

本作『Brazil With My Soul』(1978年)は『Via Brasil vol.1』(1975年)、『Via Brasil vol.2』(1975年)に続くフランスBarclayに残した3部作のラスト作となるアルバムです。

レコーディング・メンバーはTania Maria(vo、p)以下、Zezito(b)、J.F. Jenny-Clark(b)、Aldo Romano(ds)、Passarinho(ds)、L.C. Fuina(ds、per)、Clovis Lobao(per)、Alain Hatot(ts、fl)、Alfred Housepian(tp、flh)、Hubert Varron(cello)。

アレンジはTania Maria自身とJanos Geszti

ブラジリアン・ジャズですが、ブラジル色ばかりが突出するのではなく、ジャズ・ヴォーカリスト/ジャズ・ピアニストとしてのTania Mariaの魅力が存分に堪能できる1枚に仕上がっています。また、フランス録音らしくパリの香りも散りばめられています。

Taniaにとって、フランスでの活動の集大成的な1枚だと思います。
珠玉のブラジリアン・ジャズを満喫できます。

全曲紹介しときやす。

「Tatiana」
Tania Maria作。オープニングはしっとりとした哀愁メロウ。抑えたサウンドをバックにTaniaの品のあるヴォーカルが栄えます。

「Passarella」
Carlos Dafe作。Taniaの豊かな表現力のヴォーカルと美しいピアノの音色に魅了される小粋なメロウ・チューン。 パーカッシヴなのに落ち着いた雰囲気なのがいいですね・・・なんて思っていると最後にリズム・シャワーが押し寄せます。

「Pecados Meus」
Ricardo Villas/Tania Maria作。Taniaの情感たっぷりのヴォーカルが素晴らしいビューティフル・バラード。ホーン隊も盛り上げてくれます。

「Rua 17B」
Tania Maria作。フランス録音らしいパリの街角がイメージされる小粋なジャズ・チューン。途中で突如サンバ・フュージョン調になるのが本作らしいですね。

「Ze」
Tania Maria作。Taniaの小粋なスキャットとサンバのリズムが心地好いメロウ・グルーヴ。ジャズ・シンガーらしいサンバ・チューンになっているのがいいですね。

「Eu Fui A Europa」
Chiquinho Solles作。ジャズ・ヴォーカリストとしての技量を存分に発揮した1曲。お馴染みの名曲を引用する茶目っ気もいいですね。

「Retrato Em Branco E Preto」
Antonio Carlos Jobim/Chico Buarque作の名曲「白黒のポートレイト」をカヴァー。当ブログではThe G/9 Groupのカヴァーを紹介済みです。ここでもチェロも加わり、しっとりとしたジャズ・バラードで聴かせてくれます。Taniaが哀愁モードで歌い上げます。

「Para Chick」
Tania Maria作。「チック・コリアに捧げる」という邦題のようにChick Coreaへのリスペクトを示した1曲。インスト曲ですが格好良さではアルバム随一。クラブジャズ新曲といって流してもイケそうな今時感覚の疾走感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=r-ESJ5nUlog

「Ideias E Ideais」
Tania Maria作。Zezitoのベースが牽引するクール&ヒップなジャズ・サンバで締め括ってくれます。「冷めた愛のサンバ」というタイトルが実に相応しい音です。

Tania Mariaの他作品もチェックを!

『Olha Quem Chega』(1971年)
Olha Quem Chega

『Via Brasil vol.1』(1975年)
ヴィア・ブラジル

『Via Brasil vol.2』(1975年)
Via Brasil Vol.2

『Come With Me 』(1982年)、
Come with Me
posted by ez at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする