2013年10月22日

Sheree Brown『The Music』

フリーソウル・クラシック「Got To Get Away」収録☆Sheree Brown『The Music』
ザ・ミュージック
発表年:1982年
ez的ジャンル:爽快ヴォーカル系黒人女性シンガー・ソングライター
気分は... :ドルフィンズ3連敗・・・

NFLは我がマイアミ・ドルフィンズが3連敗で貯金を使い果たして3勝3敗に・・・
今週は勝機があっただけに歯がゆい1敗です。

話は変わって、サッカーU-17W杯は2連勝で決勝トーナメント進出を決めました。小柄な選手が多いですが、日本人の特長を活かしたサッカーで見る者を楽しませてくれるチームです。ただし、決定力不足はこの世代でも課題ですね。逆に、敗れたものの前半の1チャンスで1点を挙げたベネズエラに南米サッカーの伝統・強さを感じました。

今回は黒人女性シンガー・ソングライターSheree Brownが1982年にリリースした『The Music』です。

Sheree Brownは1955年L.A.生まれ。
80年代にCapitolからリリースした2枚のアルバム『Straight Ahead』(1981年)、『The Music』(1982年)がフリーソウル方面で人気となり、再評価が高まったアーティストです。

そんなSheree Brownが今年に入り、なんと新作アルバム『Messages from the Heart』をリリースし、変わらぬ歌声を披露し、ファンを驚かせてくれました。

『Messages from the Heart』(2013年)
Messages from the Heart

そうは言っても、やはりSheree Brownといえば、『Straight Ahead』(1981年)、『The Music』(1982年)の2枚に尽きますね。

『Straight Ahead』(1981年)
Straight Ahead

僕もフリーソウルのコンピで彼女の澄み切った歌声に魅了され、その後上記の2枚のCDを購入しました。当ブログでも何度も上記2作品のどちらかを投稿しようと思っていたのですが、CDが入手しづらく、Amazonにもジャケ画像がない等の理由から機を逸していました。

10日前に、Sheree Brownがソングライティングで参加していたPatrice Rushen『Pizzazz』(1979年)の記事を投稿し、上記2作品の存在を思い出し、今回『The Music』を取り上げることにしました。

2ndアルバムとなる『The Music』には、フリーソウル・クラシック「Got To Get Away」が収録されています。

レコーディングにはStevie Wonder(harmonica)、Syreeta Wright(back vo)、Patrice Rushen(key、back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、Paul Jackson Jr. (g、vocoder)、Caleb Quaye(g)、Steve Khan (g)、Wali Ali(g)、Abraham Laboriel(b)、Neil Stubenhaus(b)、Casey Scheuerell(ds)、John Robinson(ds)、Jai Winding(key、syn)、Russell Ferrante(key)、Lenny Castro(per)、Andre Fischer(per、vo)、Larry Williams(sax、fl)、 Bill Reichenbach(tb)等のミュージシャンが参加しています。

楽曲はオリジナル。プロデュースはSheree Brown自身、Alexander ThomasAndre Fischerが手掛けています。

「It's A Pleasure」(『Straight Ahead』収録)、「Got To Get Away」といったフリーソウル・クラシックの影響で、爽快メロウのイメージが強いSheree Brownですが、アルバム全体としてはかなりファンク色の強い仕上がりになっています。ただし、ファンク・サウンドをバックにしてもとShereeの透明感のあるヴォーカルが入ると、Sheree Brown色の音世界になってしまうのがいいですね。

Shereeの澄み切った歌声が聴く者の心を浄化してくれるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Happy Music」
オープニングはヴォコーダーも入ったハッピー・モードのファンク・チューン。ハンドクラップが鳴り響くファンキー・サウンドとShereeの爽快ヴォーカルの組み合わせも悪くないです。

「Feelin' Crazy」
哀愁メロウなシンセ・ファンク。メリハリが効いているのがいいですね。

「Tonight」
男性シンガーBernard Ighnerとのデュエットによるアーバン・ナイトなメロウ・バラード。Michael Pauloのフルート・ソロも盛り上げてくれます。

「Got To Get Away」
本作のハイライト。前述のようにフリーソウル人気曲としてお馴染みです。この澄み切ったメロウ・グルーヴを聴くと、それだけで心が浄化されます。やはり、この曲がダントツで好きですね。昔からマインド・リセットしたい時にお世話になっている1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=vt2FORc13Uk

「Love Only Knows」
爽快ファンク・チューン。よくありがちなファンク・チューンですが、爽快ヴォーカル&コーラスが演奏全体の魅力をアップさせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=jR3dw-k7W1I

「Feels So Good」
メロウな味わいのミディアム・ファンク。Bill Reichenbachアレンジのホーン隊やJai Windingのシンセ・ソロなどバック陣の演奏も充実しています。
http://www.youtube.com/watch?v=ZWk-0X28TVY

「Can't Live Without Love」
Shereeのアコースティック・ギターを強調した透明感のあるメロウ・チューン。Shereeの澄み切ったヴォーカルがよくフィットするサウンドです。

「That's The Way To Be」
小気味の良さが魅力のグルーヴィーなメロウ・チューン。Caleb Quayeの格好良いギター・ソロも聴きどころです。
http://www.youtube.com/watch?v=v_y94RO_uxU

「On My Way Home」
ラストはStevie Wonder参加のソフトリーなビューティフル・ソングで締め括ってくれます。Stevieがハーモニカで盛り上げてくれます。

『Straight Ahead』『The Music』の2in1CDもあります。

『Straight Ahead/The Music』
Straight Ahead / the Music
posted by ez at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする