2013年10月23日

Johan Christher Schutz『C'est La Vie』

ジェントルな歌声と澄み切ったサウンドは心のデトックス!☆Johan Christher Schutz『C'est La Vie』
セラヴィ
発表年:2009年
ez的ジャンル:スウェーデン産北欧ボッサ/SSW
気分は... :心のデトックス !

今回はスウェーデン出身のシンガー・ソングライターJohan Christher Schutzの3rdアルバム『C'est La Vie』(2009年)です。

Johan Christher Schutzの紹介は、北欧ボッサ名盤として日本でも話題となったデビュー・アルバム『Passion』(2004年)に続き2回目となります。

『Passion』(2004年)の記事をエントリーしたのは、2ndアルバム『Blissa Nova 』リリース後の2007年でした。その後のJohan Christher Schutzを取り巻く環境は大きく変化します。

2009年に本日紹介する3rdアルバム『C'est La Vie』をリリース。その後、2010年に日本人女性と結婚したのを機に日本へ移住。移住後第1弾アルバムとしてPeacebird名義で70年代ミュージックからインスパイアされた作品『Peacebird 』(2011年)をリリースします。そして、今夏にはJohan Christher Schutz名義での最新作『Beautiful Place』(2013年)を届けてくれました。

このような経緯で現在の彼の作品を純然たる北欧ボッサ/SSWと呼ぶのが相応しいのかどうかは少しビミョーですね・・・まぁ、先入観なしの状態で聴けば、フツーに北欧ボッサ/SSWとして楽しめるのでしょうが。

個人的には北欧アーティスト独特の澄み切った音世界が好きです。
やはり現地でレコーディングされた作品に惹かれますね。

その点、3rdアルバムとなる『C'est La Vie』はストックホルム録音であり、北欧ボッサ/SSWらしい音世界を満喫できる1枚に仕上がっています。

Johan Christher Schutz自身がプロデュースし、レコーディングにはRoman Andren(p、el-p、org)、Olle Linder(ds、b)、Helena Soluna(back vo)、Katarina Gottfridsson(back vo)、Sebastian Notini(pandeiro)、Karin Hammar(tb)、Stefan Persson(tp)といったミュージシャンが参加しています。

ボッサ/SSWなサウンドをベースに、北欧らしいジャズのエッセンスが加わった楽曲やロッキンな曲調の曲もあり、アルバム全体にメリハリをつけています。

ジェントルな歌声と澄み切ったサウンドは、心のデトックスに最適です。

全曲紹介しときやす。

「C'est La Vie」
北欧らしい澄み切った音世界に心が浄化されます。曲調自体は70年SSWあたりのエッセンスも感じます。

「Hey It's Gonna Be OK」
この曲も北欧SSW作品らしい透明感に溢れています。英語曲かつ女性コーラスも加わり、実に聴きやすいです。

「Kan Vi Hjalpa Att Vi Alskar Att Dansa」
ホーン隊やRoman Andrenのハモンドも加わった北欧ボッサ・チューン。寛いだ雰囲気のグッド・ヴァイヴに惹かれます。

「As If It's Never Taken Place」
哀愁モードの仕上がり。美しいピアノの音色をバックに、Johanの少し青臭いヴォーカルが切ないムードを醸し出します。

「Skuggor」
北欧ボッサ好きの人には間違いない1曲。澄み切った疾走感がたまりません。

「Jabuticaba」
鳥の囀りと共にスタートするビューティフル・ソング。北欧というよりも南米の密林という雰囲気です。じわじわと音像が変化していく感じがいいですね。サウンド面ではRoman Andrenの貢献が大きいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=AyNHfhXJoL4

「Allt Har Sin Tid」
前曲「Jabuticaba」の雰囲気を受け継ぎながらスタートするロッキン・ボッサ。ありそうでない面白い雰囲気の仕上がりです。

「Balans」
開放的なホーン・セクションと小気味良いリズムが印象的なボッサ調フォーキー・グルーヴ。

「Hur Ska Man Glomma」
波しぶきの音と共にスタートするジャジー調の哀愁ボッサ。美しくも切ない感じがいいですね。

「Svar」
ブラジリアン・モード全開のブラジリアン・グルーヴ。こういった楽曲がJohan Christher Schutzらしいのかはビミョーですが、個人的には好きな音です。

「I Guess It's OK」
本編のラストはロマンティックなメロウ・ボッサで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=hmFxD3HpQag

「Quintessencia (Club Edit)」
ボーナス・トラックその1。完全にフロア仕様のインスト・ボッサ・グルーヴ。

「As If It's Never Taken Place (Acoustic Edit)」
ボーナス・トラックその2。「As If It's Never Taken Place」のアコースティック・エディット。ギターとピアノのみの演奏になっています。

『Passion』(2004年)
パッション(紙ジャケ仕様)

『Blissa Nova』(2007年)
ブリサ・ノウ゛ァ

Peacebird『Peacebird 』(2011年)
ピースバード

『Beautiful Place』(2013年)
Beautiful Place
posted by ez at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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