2013年10月24日

Jean-Jacques Perrey『The Amazing New Electronic Pop Sound of Jean Jacques Perrey』

スペイシーなムーグ・ポップが満載!☆Jean-Jacques Perrey『The Amazing New Electronic Pop Sound of Jean Jacques Perrey』
The Amazing New Electronic
発表年:1968年
ez的ジャンル:スペイシー・ムーグ・ポップ
気分は... :遊び心満載!

電子音楽のパイオニアの一人であるフランス人音楽家Jean-Jacques Perreyが1968年にリリースした『The Amazing New Electronic Pop Sound of Jean Jacques Perrey』です。

Jean-Jacques Perreyは1929年フランス、アミアン生まれ。学生時代に薬学を勉強し、音楽が人体に与える影響を研究していたというメディカルな音楽家です。

彼の最も有名な作品といえば、Gershon KingsleyとのユニットPerrey & Kingsley名義で発表した「Baroque Hoedown」です。お馴染みディズニー・エレクトリカル・パレードのアノ曲です。

Perrey & Kingsley「Baroque Hoedown」
http://www.youtube.com/watch?v=Ax00vnsZPKE

50年代後半からアルバムをリリースし続ける巨匠ですが、今日人気があるのはPerrey & Kingsley名義の作品やサンプリング・ソースとしても人気の『Moog Indigo』(1970年)あたりかもしれませんね。

そして、本作『The Amazing New Electronic Pop Sound of Jean Jacques Perrey』も電子音楽の巨匠らしいスペイシー&アヴァンギャルドなムーグ・ポップを楽しめる1枚に仕上がっています。

基本はスペイシーなムーグ・ポップですが、さまざまなジャンルの音楽のエッセンスが散りばめられているがいいですね。アヴァンギャルドなスパイスが効いている点も気に入っています。基本はオリジナルですが、どこかで聴いたことがあるフレーズを挿入するなど遊び心満載な点もいいですね。

全曲紹介しときやす。

「Mary France」
Andy Badale/Jean-Jacques Perrey作。クラシック風の女性コーラスにロッキン・リズム、バロック&スペイシーな電子サウンドが絡み合うハイブリッドなオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=HJb0394et0Y

「The Little Ships」
Jean-Jacques Perrey作。アヴァンギャルドながらもポップな味わいの仕上がり。遊び心のある雰囲気がいいですね。Blackalicious「Reanimation」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=P8AKP4Tw9sE

「Island In Space」
Andy Badale/Jean-Jacques Perrey作。スペイシーなのにバカンス感のあるムーグ・ポップ。アヴァンギャルドなスパイスも効いています。

「The Mexican Cactus」
Eileen Davies/Jean-Jacques Perrey作。スペイシー・メキシカン・ムーグ・ポップ。ラウンジな雰囲気もあるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=72sAJpDIeq8

「Porcupine Rock」
Eileen Davies/Jean-Jacques Perrey作。スペイシー・ムーグ・ロック。格好良さではアルバム随一だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=O70ge7hAIO8

「The Little Girl From Mars」
Stanley Krell/Jean-Jacques Perrey作。プリティな魅力に惹かれるポップ・チューン。遊園地で流れていそうな曲です。

「Mister James Bond」
Andy Badale/Jean-Jacques Perrey作。なんちゃって007といった趣です。

「Frere Jean Jacques」
Jean-Jacques Perrey作。オリジナルですが途中で挿入される手遊び歌『グーチョキパー』(フランス民謡)のフレーズが印象的です。

「Brazilian Flower」
Eileen Davies//Jean-Jacques Perrey作。軽快なポップ・チューンですが、ブラジル・テイストはさほど感じません。Homeboy Sandman「Let Get 'Em」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=OnZjZWnbuus

「In The Heart Of A Rose」
Andy Badale//Jean-Jacques Perrey作。女性コーラスの入った哀愁バラード。
http://www.youtube.com/watch?v=dPol246soYw

「The Minuet Of The Robots」
Harry Breuer/Pat Prilly作。コミカルな雰囲気のポップ・チューン。ロボット・キャラが登場する懐かしのテレビアニメといった雰囲気です。
http://www.youtube.com/watch?v=7VwVcGOU16U

「Four, Three, Two, One」
Eileen Davies/Pat Prilly作。軽快なポップ・チューン。能天気な雰囲気が和めていいです。
http://www.youtube.com/watch?v=Hf5L1OgjHhk

「Gypsy In Rio」
Gary Carol/Harry Breuer/Jean-Jacques Perrey作。ラストはジプシー・ムーグ・ポップで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=G_A_pK_dlZs

Perrey & Kingsley『The in Sound from Way Out』(1966年)
The in Sound from Way Out

Perrey & Kingsley『Spotlight On The Moog(Kaleidoscopic Vibrations)』(1967年)
「Baroque Hoedown」収録
Spotlight On The Moog - Kaleidoscopic Vibrations

『Moog Indigo』(1970年)
ムーグ・インディゴ
posted by ez at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする