2013年11月20日

Frederick Knight『I've Been Lonely For So Long』

ニューソウルなサザン・ソウル作品☆Frederick Knight『I've Been Lonely For So Long』
アイヴ・ビーン・ロンリー・フォー・ソー・ロング(紙ジャケット仕様)
発表年:1973年
ez的ジャンル:ニューソウル系サザン・ソウル
気分は... :視線を合わせないように・・・

今回はニューソウルなサザン・ソウル作品Frederick Knight『I've Been Lonely For So Long』(1973年)です。

Frederick Knightは1944年アラバマ生まれ。

1970年に初シングル「Have A Little Mercy (On Me) / Sauerkraut」をリリース。その後名門Stax Recordsとの契約に成功し、シングル・リリースした「I've Been Lonely For So Long」が1972年にヒットします。翌年に同曲を含む1stアルバム『I've Been Lonely for So Long』をリリースしています。

その後Staxで数枚のシングルをリリースした後、Juanaレーベルを設立し、『Knight Kap』(1977年)、『Let the Sunshine In』(1978年)、『Knight Time』(1981年)という3枚のアルバムをリリースしています。

またプロデューサーとして手腕も高く、全米No.1となったAnita Ward「Ring My Bell」をはじめ、The ControllersTommy TateC.L. Blast等の作品を手掛けました。

Anita Ward「Ring My Bell」
 http://www.youtube.com/watch?v=URAqnM1PP5E

そんなFrederickの代表作が1stアルバム『I've Been Lonely for So Long』(1973年)です。

レコーディングはStaxの本拠地メンフィスではなく、Frederickのホームグランドのアラバマで行われました。プロデュースもFrederick Knight自身が手掛けています。バック・コーラスにはSam Deesも参加しています。

濃厚なスタックス色は控えめであり、ニューソウル的なエッセンスもあるため、"南部のCurtis Mayfield"と形容されることもあるようですね。

楽曲は大きくファルセット・ヴォーカルによるスウィート・ソウル、味わい深いヴォーカルのサザン・ソウル、アッパーなファンキー・チューンに分かれます。その3タイプのギャップがなかなか楽しいアルバムでもあります。

でも、僕をこのアルバムに引き寄せたのは、柄の悪い面構えのジャケです(笑)
決して、視線を合わせたくありませんが・・・

全曲紹介しときやす。

「I've Been Lonely For So Long」
Jerry Weaver/Posie Knight作。タイトル曲は彼を代表するヒット曲です。のどかでイナたい南部サウンドとファルセット・ヴォーカルによるアーシー・スウィート・ソウルといった趣がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=qCsdysH6_g8

Mick JaggerやKeisa Brownがカヴァーしています。また、Sol「This Shit」のサンプリングソースになっています。

Mick Jagger「I've Been Lonely for So Long」
 http://www.youtube.com/watch?v=BF4MXrL49EI
Keisa Brown「I've Been Lonely So Long」
 http://www.youtube.com/watch?v=-2GQoE_eLvE
Sol「This Shit」
 http://www.youtube.com/watch?v=MWxFbFXiJ8s

「This Is My Song Of Love To You」
Frederick Knight作。スウィート・ソウル・タイプの仕上がり。美しいストリングスを伴い、ファルセット・ヴォーカルで歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=I2sXcZq7E7I

「Take Me On Home Witcha」
Aaron Varnell/Frederick Knight/Sam Dees作。地声でサザン・ソウルらしい味わいのあるヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=vbATvnP6Xd4

「Friend」
Frederick Knight作。何気ない曲ですが、サザン・ソウルらしい空気を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=q-gPNV5OkO0

「I Let My Chance Go By」
Harrison Calloway作。ホーン隊が盛り上げてくれるミディアム・チューン。ポジティヴなヴァイヴが伝わってくるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5gE-39V8zsI

「Your Love's All Over Me」
Aaron Varnell/Frederick Knight/Jesse Boyce/Sam Dees作。それまでから一変したファンキー・グルーヴです。「I've Been Lonely For So Long」ののどかさとは正反対な感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=54bF-cNwHLE

「Pick'um Up, Put'um Down」
Jerry Weaver作。この曲もファンキーに迫ります。好き/嫌いが分かれるのかもしれませんが、個人的にはかなり好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=Kjh-qmzMSQU

「Now That I've Found You」
Marvin Yancy/Tommy Tate作。再びファルセット・ヴォーカルによるスウィート・ソウル。個人的には少し退屈でしょうか。

「Lean On Me」
Aaron Varnell/Frederick Knight作。Bill Withersの名曲とは同名異曲です。しかしながら、雰囲気はかなり共通するものがあります。こちらの「Lean On Me」もなかなか感動的です。
http://www.youtube.com/watch?v=j7aGxcI-g5k

Dom Pachino feat. C-4, Infinite & NLZ「Napalm World」のサンプリングソースになっています。

「Trouble」
Aaron Varnell/Frederick Knight作。イナたさの中に汎カリブなエッセンスも感じられます。
http://www.youtube.com/watch?v=-7fk4cCzxqc

Ginuwine feat. Bun B「Trouble」のサンプリングソースになっています。
Ginuwine feat. Bun B「Trouble」
 http://www.youtube.com/watch?v=rlvkZef2lbI

「Someday We'll Be Together」
Harvey Fuqua/Jackey Beavers/Johnny Bristol作。Diana Ross & the Supremesのヒットでお馴染みの楽曲のカヴァー。Frederickのヴォーカルを堪能できるグッド・カヴァーだと思います。
http://eastzono.seesaa.net/article/127543072.html

Frederick Knightのプロデュース作品もチェックを!

Anita Ward『Songs of Love』(1979年)
Songs Of Love ~ Expanded Edition + Bonus Tracks [from UK]

C.L. Blast『I Wanna Get Down』(1980年)
アイ・ウォナ・ゲット・ダウン
posted by ez at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする