2013年12月14日

Jon Hendricks『Tell Me The Truth』

変幻自在の男性ジャズ・ヴォーカル!Ben Sidranプロデュース☆Jon Hendricks『Tell Me The Truth』
テル・ミー・ザ・トゥルース
発表年:1975年
ez的ジャンル:変幻自在男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :東国原氏ではありません(笑)

今回は革新的なヴォーカル・スタイルで50年代後半から活躍する男性ジャズ・ヴォーカリストJon Hendricksが1975年にリリースしたソロ作品『Tell Me The Truth』です。

フリーソウル好き、クラブジャズ好きの人にとってはお馴染みの人気作ですね。

Jon Hendricksは1921年オハイオ州生まれ。1957年に共同活動を続けていたDave Lambert、イギリス出身の女性シンガーAnnie Rossとジャズ・コーラス・グループLambert, Hendricks & Ross(LH&R)を結成します。

LH&Rはヴォーカリーズをモダン・ジャズ・コーラスに取り入れた先駆け的グループとしてジャズ界に衝撃を与えました。当ブログでも彼らの代表作『The Hottest New Group In Jazz』(1959年)を紹介済みです。

1962年にAnnie Rossが病気を理由に脱退し、グループの歴史は幕を閉じます。その後、Lambert、Hendricksの2人はセイロン(現スリランカ)出身の黒人女性シンガーYolande Bavanをメンバーに迎え、Lambert, Hendricks & Bavanとして活動を続けます。しかし、Dave Lambertが1966年に交通事故で他界してしまいます。

60年代後半からは拠点をロンドンへ移し、1972年にはドイツでのライブ盤『Cloudburst』をリリースしています。

そんなHendricksが再びアメリカに戻り、Aristaと契約して久々にリリースしたスタジオ録音アルバムが『Tell Me The Truth』(1975年)です。

"Dr.Jazz"Ben Sidranがプロデュースを務め、その人脈でBoz Scaggsもレコーディングに参加しています。Boz以外にも妻Judith HendricksThe Pointer Sistersなども参加しています。

Hendricksらしい変幻自在のヴォーカリーズ・スタイルに加え、しっとりとしたバラード、ジャズ・サンバ、ファンキー・グルーヴなどバリエーションに富んだ内容になっています。

ジャズ・ヴォーカル好き以外に、クラブジャズ好き/フリーソウル好きも楽しめる間口の広い1枚だと思います。

それにしてもこのジャケ、見れば見るほど東国原氏に見えてくる・・・(笑)

全曲紹介しときやす。

「Flat Foot Floogie」
Slim Gaillard作。Hendricks、妻Judith、Pointer Sistersによるヴォーカリーズを満喫できるHendricksらしい小粋なオープニング。やはり、こういった演奏がJon Hendricksらしいですね。

「Naima」
John Coltrane作の名曲をカヴァー。当ブログでは『Live At The Village Vanguard Again!』のColtraneヴァージョンや、Gene HarrisPucho & His Latin Soul BrothersDoug CarnTom Scottのカヴァーを紹介済みです。この幻想的なバラードを、ここでは品格のあるビューティフル・バラードで聴かせてくれます。

「No More」
Hubert Laws作。Hubert Laws自身のヴァージョンは『Laws' Cause』(1969年)、『Morning Star』(1972年)で聴くことができます。「I'll Bet You Thought I'd Never Find You」と並ぶロンドン・ジャズ・クラシック。ファンキー&グルーヴィー・サウンドが実に心地好いです。Boz Scaggsもギター・ソロで盛り上げてくれます。

「On The Trail」
Ferde Grofe作。「Grand Canyon Suite(グランド・キャニオン組曲)」の中の1曲で、多くにジャズ・ミュージシャンによって演奏されているスタンダード。当ブログではDonald Byrdのカヴァーを紹介済みです。ここではHendricksらしい緩急をつけた変幻自在のヴォーカリーズで楽しませてくれます。特にエキサイティングな終盤にはグッときます。

「Tell Me The Truth」
Jon Hendricks作。本作唯一のオリジナル。出だしはボッサ・ジャズですが中盤以降はファンキー・グルーヴへ変貌します。そして、終盤は再びボッサ・ジャズで楽しませてくれます。

「Old Folks」
1938年にDedette Lee Hill/Willard Robinsonによって作られたスタンダード。当ブログではMiles DavisKenny DorhamLincoln Brineyのカヴァーを紹介済みです。センチメンタル・ムードたっぷりのバラードを枯れたヴォーカルでしっとりと歌い上げます。

「I'll Bet You Thought I'd Never Find You」
Les McCann作。フリーソウル・クラシック、ロンドン・ジャズ・クラシックとしてもお馴染みの1曲。僕もフリーソウルのコンピ『Free Soul Visions』で本曲を聴いたのがJon Hendricksとの出会いでした。軽快なジャズ・サンバをバックに、Hendricksの軽やかなヴォーカルを聴かせてくれます。Hendricksのヴォーカルに寄り添うHadley Calimanのフルートもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=h-zfXnUoujE

この曲といえば、United Future Organization(U.F.O)もカヴァーしていましたね。こちらも当時よく聴きました。
United Future Organization「I ll Bet You Thought I'd Never」
 http://www.youtube.com/watch?v=x2MJsrtNOvc

「Blues For Pablo」
Gil Evans作。Miles Davis『Miles Ahead』でお馴染み、二人のPablo(パブロ・ピカソ、パブロ・カザルス)に捧げれた楽曲です。ここでは『Miles Ahead』の演奏をヴォーカリーズ・スタイルで再現しています。ジャズ・ヴォーカリーズの素晴らしさを実感できる1曲です。

『Salud! Joao Gilberto Originator of the Bossa Nova』(1963年)
ジャイヴ・サンバ~ジョアン・

『Cloudburst』(1972年)
Cloudburst
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2013年12月13日

St. Germain『Tourist』

名門Blue Noteからリリースされたフューチャー・ジャズ/Nu Jazz作品☆St. Germain『Tourist』
Tourist
発表年:2000年
ez的ジャンル:フレンチフューチャー・ジャズ/Nu Jazz
気分は... :まだまだ道半ば・・・

ここのところ、仕事の納期に追われまくりでブログも少しさぼりがち・・・
記事をエントリーする暇があるならば、早く納品しろ!ということになってしまいますので(泣)

今回はフューチャー・ジャズ/Nu Jazz方面で評価の高いアルバムSt. Germain『Tourist』(2000年)です。

St. GermainことLudovic Navarreはフランス人のハウス/テクノ/Nu Jazzアーティスト。これまで『Boulevard』(1995年)、『From Detroit to St. Germain』(1999年、Ludovic Navarre名義)、『Tourist』(2000年)といったアルバムをリリースしています。

特に名門Blue Noteからリリースされた『Tourist』(2000年)はSt. Germainを代表する1枚だと思います。

ジャズ/ハウス/テクノをベースにダブ、ラテン、ブルースなども取り入れたクロスオーヴァー・サウンドが印象的です。また、ジャズ、ブルース、ダブ、ファンクなどのサンプリングソースのセレクトにもSt. Germainらしさが表れています。

ジャケも含めて今の時期にフィットする1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Rose Rouge」
本作のハイライトと呼べるクロスオーヴァー・チューン。Dave Brubeck Quartet「Take Five」ネタのループにMarlena Shaw「Woman of the Ghetto (Live)」の声ネタが絡み、さらには生音のミュート・トランペットやサックスが重なり、クールな音世界を構築します。ジャジーではなく、ジャズとクラブミュージックを融合させている感じが特長です。
http://www.youtube.com/watch?v=o7gdC6XWIoU

「Montego Bay Spleen」
Scientist「Laser Attack」、Scientist「Dangerous Match 1」をサンプリングしたダビー・チューン。前曲とかなりギャップのあるダビーな出だしですが、徐々にジャズのエッセンスが加わり、気付けばErnest Ranglinのジャズ・ギターが主役のジャジー・ダブといった趣に・・・・実に不思議な雰囲気です。

「So Flute」
Edouard Laborのフルートに疾走するパーカッションが絡むジャジー・ハウス・チューン。ハウス/クラブミュージック好きの人であれば気に入るであろう1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ZjBQXuWuOak

「Land Of...」
ホーン隊をフィーチャーしたソウルフルなオルガン・ジャズが展開され、後半以降はFred Wesley and The J.B.'s「You Can Have Watergate Just Gimme Some Bucks and I'll Be Straight」ネタのファンキーな味わいが強調されています。
http://www.youtube.com/watch?v=A9pwNWBFODg

「Latin Note」
タイトルの通り、ラテン・フレイヴァーのクロスオーヴァー・チューン。途中からハウスな雰囲気も加わり、アッパーな雰囲気で盛り上げてくれます。パーカッションのリズムとヴァイヴの音色が実に心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=O6_DcCqD7dA

「Sure Thing」
John Lee Hooker「Harry's Philosophy」のギター・ネタに続き、100% Pure Poison「Windy C」ネタのメロウ・ループが続くジャジー・メロウ・グルーヴ。なかなか心地好いです。Muddy Waters「Mannish Boy」ネタもシブい!
http://www.youtube.com/watch?v=y7soACtNgJo

「Pont Des Arts」
メロウな鍵盤が心地好いハウス・チューン。ジャジー&メロウな味わいで爽快に疾走します。
http://www.youtube.com/watch?v=DOHMpvTLk94

「La Goutte D'or」
Ansell Collins「Stalag 17」をサンプリングしたダビー・チューン。妖しげなダビー&ジャジー・サウンドが漂います。

「What You Think About...」
メロウなジャジー・サウンドと 重心の低いベース音が印象的なクロスオーヴァー・チューン。

国内盤には以下の3曲のリミックスがCD2に収録されています。

「Rose Rouge (Blaze Early Shelter Mix)」 ※Blazeによるリミックス
「Sure Thing (Todd Edwards Deepline Remix)」
「So Flute (FPM's Afro Disco Ensemble)」

他のSt. Germain作品もチェックを!

『Boulevard』(1995年)
Boulevard

Ludovic Navarre『From Detroit to St. Germain』(1999年)
From Detroit to St Germain
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2013年12月11日

Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca 『Brasil '65』

Wanda de Sah、Rosinha De ValencaをフィーチャーしたBrasil '66前夜のセルメン☆Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca『Brasil '65』
ブラジル'65
発表年:1965年
ez的ジャンル:ジャズ・サンバ・トリオ×キュート女性ヴォーカル×女流ギタリスト
気分は... :Brasil '66前夜のセルメン!

今回はSergio Mendesが自身のトリオおよびWanda Sa(Wanda De Sah)Rosinha De Valencaを迎えてレコーディングしたWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca『Brasil '65』(1965年)です。

当ブログで、これまで紹介してきたSergio Mendes作品は以下の8枚。

 『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66』(1966年)
 『Equinox』(1967年)
 『Look Around』(1968年)
 『Fool On The Hill』(1968年)
 『Sergio Mendes' Favorite Things』(1968年)
 『Crystal Illusions』(1969年)
 『Vintage 74』(1974年)
 『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)

また、"ボサノヴァの妖精"Wanda Sa(Wanda De Sah)については以下の2枚を紹介済みです。

 『Vagamente』(1964年)
 『Softly!』(1965年)

さらに"女流Baden Powell"とも呼ばれた女性ギタリストRosinha De Valencaついては『Cheiro De Mato』(1976年)を紹介済みです。

本作の主役はSergio Mendes TrioWanda Sa(Wanda De Sah)Rosinha De Valencaという3組。Sergio Mendes(p)、Sebastiao Neto(b)、Chico Batera(ds)というSergio Mendes Trioの作品に華を出すためにWanda De Sahが前面に出され、さらには美人ギタリストRosinha De Valencaも大きくフィーチャーしたといった感じですかね。また、ウエスト・コースト・ジャズの大物Bud Shank(as、fl)がゲスト参加して盛り上げてくれます。

この後A&Mと契約し、Sergio Mendes & Brasil'66としてブレイクするセルメンですが、そのBrasil '66前夜とも呼べるのが本作『Brasil '65』(1965年)です。ブラジルからL.A.に拠点を移したアメリカ進出作品が『Brasil '65』ですが、ポップな側面を前面に出したBrasil '66時代とは異なり、ジャズをベースにしたジャズ・サンバ/ボッサ・ジャズを聴かせてくれます。

落ち着きのある大人のジャズ・サンバ/ボッサ・ジャズとクールなWanda Saのヴォーカル、Rosinha De Valencaのギターがよくマッチしています。Bud Shankの好サポートも目立ちます。

Sergio Mendes Trioメインのインスト、Wanda Saのヴォーカルをフィーチャーした楽曲、Rosinha De Valencaのギターをフィーチャーした楽曲と3タイプの演奏が楽しめるので、アルバム全体のメリハリが効いています。

Brasil '66時代に再演している楽曲もあり、聴き比べるのも楽しいと思います。

全曲紹介しときやす。

「So Nice (Samba De Verao) 」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。「Summer Samba」の曲名でもお馴染み、Marcos Valleの名曲カヴァー。Rosinhaのボッサ・ギター、Wanda Saのキュートな歌声、Sergio Mendes Trioの控えめながらも気の利いた演奏、さらにはBud Shankのサックスが魅力的なオープニング。さり気ない感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=hD-UCbmjTs4

本曲について、当ブログではこれまで『Samba '68』収録のMarcosヴァージョンをはじめ、Walter WanderleyAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO Quartetoのカヴァーを紹介済みです。

「Favela」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「O Morro Nao Tem Vez」をカヴァー。当ブログではSambalanco Trioのカヴァーを紹介済みです。Sergio Mendes Trioによる小粋なジャズ・サンバを聴くことができるインスト・カヴァーです。
http://www.youtube.com/watch?v=ZE0mINnCS_o

「Berimbau」
Vinicius de Moraes/Baden Powell作のアフロ・サンバ名曲をカヴァー。女流Baden Powellと称されたRosinhaのギターに注目です。疾走するジャズ・サンバ・サウンドと少し憂いを帯びたWanda Saのヴォーカルもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=GN5p79FLNBY

本曲については、当ブログでLennie DaleDiane Denoir/Eduardo MateoAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioNara LeaoFelicidade A BrasilGary McFarlandKenny RankinLe Trio CamaraTrio 3Dのカヴァーも紹介済みです。ご興味がある方はそちらの記事もご参照下さい。

「Tristeza Em Min」
Jose Guimaraes/Mauro Tavares作。Rosinhaの魅力的なギターを存分に満喫できる1曲です。Bud Shankが涼しげなフルートで好サポートしています。
http://www.youtube.com/watch?v=8RxcbxRatxM

「Aquarius」
Joao Donato/Joao Mello作。ロマンティックなジャズ・サンバを聴かせてくれるインスト。Sergio Mendesのピアノが素敵です。ここでもBud Shankのフルートが大活躍!

「One Note Samba (Samba De Uma Nota So)」
Newton Mendonca/Antonio Carlos Jobim作の名曲をカヴァー。Sergio Mendes & Brasil'66でも本曲をカヴァーしていますが、軽快なBrasil'66ヴァージョンと比べて本ヴァージョンはジャジー&ロマンティックな仕上がりです。Wanda Saのクールなヴォーカルもいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=2i5w6btA_UI

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66以外にもNara Leao、、Trio 3DChris MontezNico Gomez & His Afro Percussion Inc.Stacey Kentのカヴァーも紹介済みです。

「She's Carioca」
Vinicius de Moraes/Antonio Carlos Jobim作のボサノヴァ・スタンダードをカヴァー。ここではRosinhaのボサノヴァ・ギターにBud Shankのフルートが寄り添うインスト・カヴァーで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=5vNhofd-E5s

本曲について、当ブログではAstrud GilbertoWalter WanderleyCelso FonsecaJoao GilbertoVinicius Cantuariaのカヴァーを紹介済みです。

「Muito A Vontade」
Joao Donato作のジャズ・サンバ名曲をカヴァー。当ブログではLe Trio Camaraのカヴァーも紹介済みです。美しいSergio Mendesのピアノに魅了されるロマンティックなインスト・カヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=fnJyl6PgZqo

「Let Me (Deixa)」
Vinicius de Moraes/Baden Powell作(英詞Norman Gimbel)。Bud Shankのサックスに続き、Wanda Saのキュートなヴォーカルを堪能できます。Wanda Sa目当てであれば、この曲が一番グッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=YmgqV0FEyso

本曲について、当ブログではElis ReginaSambalanco TrioThe G/9 GroupO Quartetoのカヴァーを紹介済みです。

「Consolacao」
Vinicius de Moraes/Baden Powell作の名曲。Rosinhaが女流Baden Powellと呼ばれる所以が実感できるギター・プレイが魅力のアフロ・サンバを満喫しましょう。

本曲については、当ブログではTamba 4Tenorio Jr.Celso FonsecaA Bossa EletricaAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioSirius BNara LeaoTrio 3Dのカヴァーを紹介済みです。

「Reza」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。ラストはEdu Loboのミステリアスな名曲のカヴァーで締め括ってくれます。Wanda Saのクールなヴォーカルがこの曲にマッチしています。この曲もSergio Mendes & Brasil '66で再びカヴァーしているので聴き比べるのも楽しいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=wBWz9TbXwf0

本曲について、当ブログではEdu Loboのオリジナルや前述のSergio Mendes & Brasil '66に加えて、Lennie Dale & Sambalanco TrioTamba 4The Carnivalのカヴァーも紹介済みです。

Sergio Mendes作品の過去記事もご参照下さい。

『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』(1966年)
マシュ・ケ・ナーダ

『Equinox』(1967年)
分岐点~コンスタント・レイン

『Look Around』(1968年)
Look Around

『Fool On The Hill』(1968年)
フール・オン・ザ・ヒル

『Sergio Mendes' Favorite Things』(1968年)
Favorite Things

『Crystal Illusions』(1969年)
Crystal Illusions

『Vintage 74』(1974年)
Vintage '74

『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)
Sergio Mendes & the New Brasil '77

Wanda Sa(Wanda De Sah)およびRosinha De Valencaの過去記事もご参照下さい。

Wanda Sa(Wanda De Sah)『Vagamente』(1964年)
ヴァガメンチ

Wanda Sa(Wanda De Sah)『Softly!』
ソフトリー!

Rosinha De Valenca『Cheiro De Mato』(1976年)
Cheiro De Mato
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2013年12月09日

Newban『Newban』

Atlantic Starrの前身グループによるファンキー&メロウな傑作☆Newban『Newban』
NEWBAN
発表年:1977年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ系ファンク/ソウル
気分は... :やるならやらねば!

今回はAtlantic Starrの前身グループNewbanの1stアルバム『Newban』です。

NewbanはN.Y.近郊で結成されたファンク/ソウル・グループ。メンバーはAlbert Jones Jr.(Duke Jones)(tp)、Keith Johnson(sax)Porter Carroll Jr.(ds、vo)、Sharon Bryant(vo)、Jonathan Lewis(tb、vo)、Clifford Archer(b、vo)、Joseph Phillips(per)、Greg Press(key)、 Mark Slifstein(g)、という9名。

N.Y.からカリフォルニア州ウエストウッドへ拠点を移し、Newban名義で『Newban』(1977年)、『Newban 2』(1977年)をリリースした後、グループ名をAtlantic Starrへ改名。80年代に入り大成功を収めることになります。

サバービア/レア・グルーヴ好きの人にはお馴染みのアルバムですね。Atlantic Starrの前身グループという説明がなくても、十分に楽しめる1枚だと思います。

アルバム全体がファンキー&メロウな味わいで貫かれているのがいいですね。パワフルに迫る演奏と力の抜けた演奏のメリハリのつけ方もサイコーです。個人的にはTaj Mahalの名曲カヴァー「Why Did You Desert Me?」もが収録されているのも嬉しい限りです。

レア・グルーヴ〜メロウ・グルーヴ好きの期待を裏切らない1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Father Time」
Albert Jones Jr./Gregory Press/Jonathan Lewis作。疾走するインスト・ファンク。ファンキーな中にメロウな味わいが程良く織り込まれているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=dDQQFFba9OQ

「Why Did You Desert Me?」
Taj Mahal作の名曲「Why Did You Have To Desert Me?」のカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Mo' Roots』に収録されています。個人的にはTaj Mahal作品で一番好きな楽曲なので嬉しいカヴァーです。ここでは疾走する爽やかなファンキー・メロウなカヴァーで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=GC7wnRVBUWc

「Central Park」
Gregory Press/Joseph Phillips作。少し哀愁を帯びたメロディを男女リードで歌い上げるソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=p5qC49MnIn4

「Fatback Sally」
Jonathan Lewis/Joseph Phillips作。ファンキーにグイグイ迫ります。メロウ・パートとのメリハリも効いており、盛り上げてくれます。

「Magic Lady」
Albert Jones Jr./Joseph Phillips/Porter Carroll Jr.作。僕の一番のお気に入り。パーカッシヴなファンキー・チューン。ホーン隊の切れ味や少し妖しげなヴォーカルもいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=TuLEgk1TA7E

「Mellow Days, Easy Nights」
Joseph Phillips/Keith Johnson/Porter Carroll Jr./Sharon Bryant作。Sharon Bryantの艶やかなヴォーカルをフィーチャーしたファンキー・メロウ。終盤の爽快メロウな味わいもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Q282mQtFsUU

「Hungry Grin」
Albert Jones Jr./Porter Carroll Jr.作。メロウ&グルーヴィーに迫る大人のソウル・チューン。派手さはありませんが、かなりいいです!

「Home With You」
Mark Slifstein作。ラストは哀愁メロディをラテン・メロウなサウンドにのって歌い上げます。力の抜け具合が絶妙です。サンセット・モードにピッタリな1曲。密かにお気に入りのロマンティック・チューンです。

『Newban 2』(1977年)とのお得な2in1CDもあります。

『Newban/Newban 2』 ※2in1CD
NEWBAN & NEWBAN 2 (DELUXE EDITION)
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2013年12月08日

Afrolicious『California Dreaming』

ベイエリアを拠点とするアフロビート・バンドのデビュー・アルバム☆Afrolicious『California Dreaming』
カリフォルニア・ドリーミング
発表年:2013年
ez的ジャンル:ベイエリア産アフロビート
気分は... :グループC、なかなかいいのでは?

今回はサンフランシスコを拠点とするアフロビート・バンドAfroliciousのデビュー・アルバム『California Dreaming』です。

AfroliciousJoe "Pleasuremaker" McGuireOz "Senor Oz" McGuireというMcGuire兄弟を中心に結成された大所帯アフロビート・バンドであり、McGuire兄弟によるDJデュオです。

これまで『EPsDub for Mali』(2011年)、『Pleasuretime』(2012年)という2枚のEPをリリースしています。これらをプロデュースしたのはワシントンD.C.を拠点とするDJデュオThievery CorporationのメンバーRob Garza

デビュー・アルバムとなる『California Dreaming』Pleasuremakerがプロデュースし、一部をRob Garzaが共同プロデュースしています。

レコーディング・メンバーとしてクレジットされているのは、Freshislife(vo)、Baba Duru(vo、per)、Diamond(vo、per)、Ziek McCarter(vo)、Wendell Rand(b)、Will Magid(tp)、Kate Pittard(as、bs)、Aaron Leibowitz(sax)、Izzy Weizer(fl)、Erica Chidi(vo)、Frank Mitchell(ts)、Dave Finnell(tp)、Red 'The Black Blond' (vo)、Will Rast(vo)、Paul Oliphant(key)、Pleasuremaker(g、b、key、vo)の16名。

当ブログでも紹介したN.Y.産アフロビート・バンドAntibalasあたりにも通じる直球アフロビートもある一方で、ハウス、レゲエ等のエッセンスで聴かせる楽曲もあります。DJとしても活動する彼ららしいセンスで肉感アフロビートとエレクトロ二クスを融合させた進化形アフロビートを聴かせてくれます。ハウス好きの人もかなり楽しめると思います。

今まであるようで無かったアフロビート作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「California Dreaming」
タイトル曲はベイエリア・ファンクとアフロビートの融合といった趣です。カリフォルニアの開放的な雰囲気とアフロビートの煽動感がいい感じで融合しています。
http://www.youtube.com/watch?v=m93lfb9qED0

「Revolution」
パワフルなヴォーカルとファンキー・グルーヴとアフロビートの妖しげなオルガンの音色が織り成す躍動感にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=XJMqMdqAokQ

「Never Let No One」
彼らのDJ的センスが加わったダンサブル・チューン。ハウス・テイストですがアフロビート感も失っていないのがいいですね。

「Crazy」
Rob Garzaとの共同プロデュース。それを反映してモロにハウスしています。フロア仕様の曲がお好きな人はグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=sq6TP7Ogjzo

「Pleasuretime」
この曲もDJ感覚のアッパーなアフロビート・チューンに仕上がっています。このタイプの曲ではコレと次の「Pleasure Power」が一番好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=e7wZGHh-Uq4

「Pleasure Power」
女性ヴォーカルをフィーチャーしたパーカッシヴなファンキー・グルーヴ。アンダーグラウンド・ハウス的な雰囲気もあって大好き!

「Thursday Night Kinda Swing」
妖しく煽動的なファンキー・グルーヴ。妖しげな鍵盤の音色に先導され、アンダーグラウンドな音世界へ引きずりこまれていきます。
http://www.youtube.com/watch?v=GFNRldpHHl8

「Do What You Got To」
ファンキーなギター・カッティングと共に始まるグルーヴィー・アフロビート。ゴキゲンなホーン・アンサンブルにもグッときます。

「Foolin'」
ダビーなレゲエ・チューン。いきなりのレゲエですが、全く違和感がありません。妖しいダビー感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=dw72-O1JdJg

「Horizons」
ラストはうねるベースラインにグッとくるコズミック・ファンキー・チューン。

サッカーW杯グループリーグの組み合わせが決まりました。
何度見ても変わらないのですが、何度も見直してしまいます。

日本代表が入ったグループCは可もなく不可もなくといった感じですかね。
ザック・ジャパンの真価を問う意味で、いい相手に恵まれたのでは?

他の組ではやはり死のグループDとスペインとオランダが同居するグループBが注目ですかね。個人的にはドイツ、ポルトガル、アメリカ、ガーナのグループGもかなり楽しみです。これから来年6月まで何度もこの組み合わせ表を眺めながら、いろいろ妄想しそうです。そういうのもW杯の楽しみ方ですね。
posted by ez at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする