2013年12月05日

Luciana Souza『Brazilian Duos』

ブラジリアン女性ジャズ・シンガーによるギタリストとの共演シリーズ第1弾☆Luciana Souza『Brazilian Duos』
Duos Brasileiros
発表年:2002年
ez的ジャンル:ブラジリアン女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :僕なりに何日か考えた上での結論のようなもの・・・

大人のブラジリアン女性ジャズ・ヴォーカル作品Luciana Souza『Brazilian Duos』(2002年)です。

シンガー/ギタリスト/コンポーザーWalter Santosを父親に、詩人Tereza Souzaを母親に持つブラジル、サンパウロ生まれの女性ジャズ・シンガーLuciana Souzaについて、これまで当ブログで紹介した作品は以下の3枚。

 『Duos II』(2005年)
 『The New Bossa Nova』(2007年)
 『Tide』(2009年)

『Brazilian Duos』(2002年)は、ブラジル人ギタリストたちとのデュオ作品シリーズの第1弾であり、その後『Duos II』(2005年)、『Duos III』 (2012年)がリリースされています。

本作では父親Walter Santosをはじめ、Romero LubamboMarco Pereiraという3人のギタリストと共演しています。

前回紹介した『Duos II』もそうでしたが、ヴォーカル&ギターのみというシンプルな編成で、ここまでバリエーションを出せるのかと感心させられます。特に父Walter Santosとの共演曲は感動的です。

ブラジル人女性シンガーとギターということで、ボッサな仕上がりをイメージしがちですが、しっかりジャズ・ヴォーカルしているあたりも本作の魅力だと思います。

ジャズ・ヴォーカルと敏腕ギタリストが生み出すケミストリーを堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Baiao Medley」
Marco Pereiraをフィーチャー。「Respeita Januario」(Luiz Gonzaga/Humberto Teixeira作)、「Qui Nem Jilo」(Luiz Gonzaga/Humberto Teixeira作)、「Romance 」(Djavan作)という3曲のメドレー。小気味よさとミステリアスな雰囲気が漂います。声とギターの見事な一体感に魅了されます。

「Suas Maos」
Pernambuco/Antonio Maria作。父Walter Santosのギターをバックに、憂いのあるメロディをしっとりと歌い上げます。

「Pra Que Discutir com Madame」
Haroldo Barbosa/Janet DeAlmeida作。Romero Lubamboをフィーチャー。声とギターのみなのに実に躍動しています。聴こないはずのサンバ・リズムが聴こえてくるようです。

「Pra Dizer Adeus」
Marco Pereiraをフィーチャー。Edu Lobo/Torquato Neto作。当ブログではEdu Lobo & Maria Bethaniaのヴァージョンも紹介済みです。哀愁メロディを情感たっぷりに歌います。。

「Amanha」
Walter Santo/Tereza Souza作。Romero Lubamboをフィーチャー。両親による楽曲を軽快に歌い上げます。Romero Lubamboの軽快なギターがLucianaのヴォーカルをナビゲートしているようです。

「Eu Nao Existo Sem Voce」
Antonio Carlos Jobim/Vinícius de Moraes作。父Walter Santosの感動的なギターをバックにJobim作品を歌います。ビューティフルな仕上がりにただただ感動するのみです。

「Doce de Coco」
Jacob Do Bandolim/Herminio Bello de Carvalho作。Marco Pereiraをフィーチャー。エレガント&ボッサな雰囲気が実にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=8kzLIQrwnJ4

「As Praias Desertas」
Antonio Carlos Jobim作。「Eu Nao Existo Sem Voce」に続き、父Walter SantosのギターをバックにJobim作品を歌います。Walter Santosの1音1音を丁寧に響かせるギターにグッときてしまいます。

「Docemente」
Walter Santos/Tereza Souza作。Romero Lubamboをフィーチャー。両親による楽曲の2曲目。憂いのあるヴォーカルでしっとりと歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=R-ItsAUBL0U

「O Bolo」
Walter Santos/Tereza Souza作。Walter Santosの軽快なギターをバックに、娘Lucianaのヴォーカルも躍動します。メロウな雰囲気に包まれているのがいいですね。僕の一番のお気に入り。

「Viver de Amor」
Ronaldo Bastos /Toninho Horta作。当ブログでは『Terra dos Passaros』に収録されたToninho Horta本人のヴァージョンやAlaide Costaのヴァージョンも紹介済みです。ここではRomero Lubamboのギターをバックに、Lucianaが生き生きとした歌を聴かせてくれます。声とギターのみとは思えないドラマティックな仕上がりです。

「Saudade de Bahia」
Dorival Caymmi作。Marco Pereiraをフィーチャー。ラストはMarco Pereiraの素晴らしいギターに魅了されます。

本作を気に入った方は『Duos II』(2005年)、『Duos III』 (2012年)もどうぞ!

『Duos II』(2005年)
Duos II

『Duos III』 (2012年)
Duos III [輸入盤]

Luciana Souzaの過去記事もご参照下さい!

『The New Bossa Nova』(2007年)
New Bossa Nova

『Tide』(2009年)
Tide
posted by ez at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする