発表年:1977年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ系ファンク/ソウル
気分は... :やるならやらねば!
今回はAtlantic Starrの前身グループNewbanの1stアルバム『Newban』です。
NewbanはN.Y.近郊で結成されたファンク/ソウル・グループ。メンバーはAlbert Jones Jr.(Duke Jones)(tp)、Keith Johnson(sax)Porter Carroll Jr.(ds、vo)、Sharon Bryant(vo)、Jonathan Lewis(tb、vo)、Clifford Archer(b、vo)、Joseph Phillips(per)、Greg Press(key)、 Mark Slifstein(g)、という9名。
N.Y.からカリフォルニア州ウエストウッドへ拠点を移し、Newban名義で『Newban』(1977年)、『Newban 2』(1977年)をリリースした後、グループ名をAtlantic Starrへ改名。80年代に入り大成功を収めることになります。
サバービア/レア・グルーヴ好きの人にはお馴染みのアルバムですね。Atlantic Starrの前身グループという説明がなくても、十分に楽しめる1枚だと思います。
アルバム全体がファンキー&メロウな味わいで貫かれているのがいいですね。パワフルに迫る演奏と力の抜けた演奏のメリハリのつけ方もサイコーです。個人的にはTaj Mahalの名曲カヴァー「Why Did You Desert Me?」もが収録されているのも嬉しい限りです。
レア・グルーヴ〜メロウ・グルーヴ好きの期待を裏切らない1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Father Time」
Albert Jones Jr./Gregory Press/Jonathan Lewis作。疾走するインスト・ファンク。ファンキーな中にメロウな味わいが程良く織り込まれているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=dDQQFFba9OQ
「Why Did You Desert Me?」
Taj Mahal作の名曲「Why Did You Have To Desert Me?」のカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Mo' Roots』に収録されています。個人的にはTaj Mahal作品で一番好きな楽曲なので嬉しいカヴァーです。ここでは疾走する爽やかなファンキー・メロウなカヴァーで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=GC7wnRVBUWc
「Central Park」
Gregory Press/Joseph Phillips作。少し哀愁を帯びたメロディを男女リードで歌い上げるソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=p5qC49MnIn4
「Fatback Sally」
Jonathan Lewis/Joseph Phillips作。ファンキーにグイグイ迫ります。メロウ・パートとのメリハリも効いており、盛り上げてくれます。
「Magic Lady」
Albert Jones Jr./Joseph Phillips/Porter Carroll Jr.作。僕の一番のお気に入り。パーカッシヴなファンキー・チューン。ホーン隊の切れ味や少し妖しげなヴォーカルもいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=TuLEgk1TA7E
「Mellow Days, Easy Nights」
Joseph Phillips/Keith Johnson/Porter Carroll Jr./Sharon Bryant作。Sharon Bryantの艶やかなヴォーカルをフィーチャーしたファンキー・メロウ。終盤の爽快メロウな味わいもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Q282mQtFsUU
「Hungry Grin」
Albert Jones Jr./Porter Carroll Jr.作。メロウ&グルーヴィーに迫る大人のソウル・チューン。派手さはありませんが、かなりいいです!
「Home With You」
Mark Slifstein作。ラストは哀愁メロディをラテン・メロウなサウンドにのって歌い上げます。力の抜け具合が絶妙です。サンセット・モードにピッタリな1曲。密かにお気に入りのロマンティック・チューンです。
『Newban 2』(1977年)とのお得な2in1CDもあります。
『Newban/Newban 2』 ※2in1CD