2013年12月15日

Bing Ji Ling『Por Cada Nube』

キャッチーなディスコ・サウンドが満載のダンス・アルバム☆Bing Ji Ling『Por Cada Nube』
Por Cada Nube
発表年:2013年
ez的ジャンル:異才ディスコ/ダンス・アルバム
気分は... :風に吹かれて・・・

今回は新作アルバムからディスコ・ポップな1枚、Bing Ji Ling『Por Cada Nube』です。

Bing Ji Ling(本名:Quinn Luke)はN.Y.をベースとしたプロデューサー/マルチ・ミュージシャン。

ストリート・カルチャーのカリスマTommy Guerreroのバック・メンバーとして名を馳せ、『Doodle Loot Doot Doodle A Doo』(2004年)、『Fire & Ice Cream』(2006年)、『June Degrees In December』(2008年)、『So Natural』(2009年)、『Shadow To Shine』(2011年)といったソロ・アルバムをリリースしています。

それ以外にもThe Phenomenal Handclap BandIncarnationsといったバンド/ユニットのメンバーとしてもアルバムをリリースしています。

来年初めにカヴァー・アルバム『Sunshine For Your Mind』の発売も決まっているBing Ji Ling。『Sunshine For Your Mind』にはPrinceMazeDeBargeLoose EndsLil' Louis、Donna Summer、Tears For Fears等をカヴァーが収録される予定です。

そちらも楽しみですが、まずはオリジナルで占められた『Por Cada Nube』を!

全8曲と曲数は多少物足りなさもありますが、70年代ディスコを意識したキャッチーなダンス・サウンドが満載の内容には満足しています。

レコーディングにはBing Ji Ling(vo、g、key、per)、Patrick Wood(ds、vo)、Emily Panic(b)、Jason Roberts(g)、Daniel Collas(key)、Luke O'Malley(g)、 Laura Marin(vo)、Pier Pappalardo(b)、Nichs Movshon(b)、Xavier Smith(vo)といったメンバーが参加しています。The Phenomenal Handclap Bandのメンバーが多いですね。

ゲストとしてデビュー・アルバム『Bible Belt』が話題となった女性SSW、Diane Birchが参加しています。彼女が2010年にリリースした80年代ゴシック・ロックのカヴァー集『The Velveteen Age』でBing Ji LingもメンバーであるThe Phenomenal Handclap Bandと共演したことが縁での参加だと思います。

風貌も含めて実に個性的な異才アーティストBing Ji Ling、本作や来年発売の『Sunshine For Your Mind』など目が離せない存在です。

全曲紹介しときやす。

「I Don't Wanna Lose You」
甘く切ないメロディが胸の奥に沁み渡るバラードでアルバムは幕を開けます。 冬というよりも夏の終わりに聴きたくなるサンセット・モードの仕上がり。

「Every 1's A Winner」
本作らしいロッキン・ディスコ。妖しげなダンス・サウンドにグイグイ引き込まれます。

「Won't Wait For Yesterday」
哀愁モードで疾走するダンサブル・チューン。70年代的レトロ感を上手く取り入れています。

「By And By」
この曲も70年代ディスコの雰囲気ですが、アコースティック・サウンド上手く取り入れた爽快な仕上がりになっています。

「See Me Through」
Diane Birch参加曲。フリーソウル的なメロウ・グルーヴは実に心地好いですね。『Bible Belt』以降、方向性がブレてしまったDiane Birchですが、こういうメロディアス路線に戻ってきて欲しいですね。

「You Could Have Been A Lady」
哀愁のメロディを女性ヴォーカル陣が思い入れたっぷりに歌い上げます。チープなエレクトリック感が80年代初期っぽいです。

「Stranger In The City」
The Phenomenal Handclap BandのLaura Marinをフィーチャー。アルバム中最もロッキン・ギターが格好良く鳴り響くダンサブル・チューン。

「Waitin' Around」
ラストはシンプルなアコースティック・チューン。さり気ないですが、美しいメロディと優しいヴァイヴが聴く者を包み込んでくれます。

Bing Ji Lingの他のソロ作や関連作品もチェックを!

『Doodle Loot Doot Doodle A Doo』(2004年)
Doodle Loot Doot Doodle a Doo

『June Degrees In December』(2008年)
June Degrees in December

『So Natural』(2009年)
So Natural【デジパック/選曲:トミーゲレロ/解説/歌詞対訳付】

『Shadow To Shine』(2011年)
Shadow to Shine

The Phenomenal Handclap Band『The Phenomenal Handclap Band』(2009年)
The Phenomenal Handclap Band

The Phenomenal Handclap Band『Form & Control』(2011年)
Form & Control

Incarnations『With All Due Respect』(2010年)
WITH ALL DUE RESPECT + 2 (廉価盤)
posted by ez at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする