発表年:1981年
ez的ジャンル:イタリア産N.Y.ディスコ
気分は... :明日世界が滅びるとしても、今日君はリンゴの木を植える・・・
今回は80年代ディスコ好きにはたまらない1枚Change『Miracles』(1981年)です。
ディスコ/ファンク・グループChangeの紹介は、『The Glow of Love』(1980年)、『Change of Heart』(1984年)に続き3回目となります。
Jacques Fred PetrusとMauro Malavasiという2人のイタリア人プロデューサーを中心としたディスコ/ファンク・ユニットとして、『The Glow of Love』(1980年)、『Miracles』(1981年)、『Sharing Your Love』(1982年)、『This Is Your Time』(1983年)、『Change of Heart』(1984年)、『Turn On Your Radio』(1985年)といったアルバムをリリースしたChange。
もっとも僕が一番愛聴しているアルバムはJacques Fred PetrusとMauro Malavasiの関与が最も低かった『Change of Heart』(Jam & Lewisプロデュース)なのですが。
それでもこのイタリア産N.Y.ディスコの魅力が凝縮されているのは、1st『The Glow of Love』と本作2nd『Miracles』かもしれませんね。
プロデュースは勿論Jacques Fred PetrusとMauro Malavasiの2人。イタリアでレコーディングを行い、ヴォーカル・パートはN.Y.で吹き込まれました。
前作『The Glow of Love』で大きくフィーチャーされたLuther Vandrossは売れっ子となったため、今回はバック・ヴォーカルでの参加となっています。それに代わり、大きくフィーチャーされているのがJames Robinson。話は逸れますが、彼の唯一のソロ・アルバム『Guilty』(1987年)はアナログでよく聴いた記憶があります。
話を『Miracles』に戻すと、それ以外に前作に続きJocelyn Brownも参加しています。
「Paradise」、「Miracles」といったダンス・クラシックが収録されているのが魅力です。それ以外にもその後フューチャー・ディスコ系のサンプリング・ソースとなる楽曲が多く含まれているのが興味深いですね。
その意味では80年代ディスコ/ファンク好きの方に加え、フューチャー・ディスコ好きの方が聴くと楽しめるのでは?
全曲紹介しときやす。
「Paradise」
ディスコ・ヒットとしたダンス・クラシック(全米R&Bチャート第7位)。N.Y.テイストのディスコ・サウンドを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=5YbvCIXdQmw
Cajmere & Gene Farris「Coconuts」、Nobody's Angel「Next Stop Heaven」、Gant Garrard「I'll Take You There」のサンプリング・ソースとなっています。
Cajmere & Gene Farris「Coconuts」
http://www.youtube.com/watch?v=YbgJfCGFVfI
Nobody's Angel「Next Stop Heaven」
http://www.youtube.com/watch?v=ao4Q-IAbH08
Gant Garrard「I'll Take You There」
http://www.youtube.com/watch?v=5JWiHxn9Luc
「Hold Tight」
この曲もディスコ・ヒットしました。軽快なギター・カッティングによるアーバン・ダンサーな雰囲気がいいですね。実は僕の一番のお気に入り曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=a73Ht3vxVwo
Pete Rock「Glowing」、Slum Village feat. Q-Tip「Hold Tight (Remix)」 、Shook「Hold Tight」 、Tyler Touche「Musique De Coeur」、Majid Jordan「Hold Tight」、Bonar Bradberry「Loose Grip」 、Tigerskin「Chuckle」 等のサンプリングソースとなっています。
Pete Rock「Glowing」
http://www.youtube.com/watch?v=E6f51V5C4Zs
Shook「Hold Tight」
http://www.youtube.com/watch?v=5ZYW1d5K6n8
Cinnamon Chasers「So Hard to Say」
http://www.youtube.com/watch?v=GicK-U4c8mI
Majid Jordan「Hold Tight」
http://www.youtube.com/watch?v=r3VS5xmuQ90
Bonar Bradberry「Loose Grip」
http://www.youtube.com/watch?v=vS9oxDoGpQ4
Tigerskin「Chuckle」
http://www.youtube.com/watch?v=RrpVNdRS5Sk
「Your Move」
メロウなダンサブル感にグッとくるアーバン・ダンサー。James Robinsonの甘いヴォーカルを堪能できる1曲でもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=D8zJNq8vwsk
Bit Funk「9 Iron」でサンプリングされています。
Bit Funk「9 Iron」
http://www.youtube.com/watch?v=H9daGozwRFw
「Stop For Love」
アーバン・テイストのバラード。正直、今聴くと少し退屈かも・・・
http://www.youtube.com/watch?v=8XGZefhAFAE
「On Top」
他の楽曲と同様な華やかなダンス・サウンドが魅力です。疾走するアーバン・ナイト・モードです。
http://www.youtube.com/watch?v=5n7oZJU0fVM
「Heaven Of My Life」
スムーズなベースラインが牽引するダンス・チューン。N.Y.アーバン・ナイトな雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=q5qRLYAIAn8
Madlib「The Induction of Hypnosis」、Lazare Hoche「Edit A」でサンプリングされています。
「Miracles」
タイトル曲は「Paradise」と並ぶ本作のハイライト。前作のダンス・クラシック「The Glow of Love」と同タイプの魅力を持ったダンス・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=USMZowtQ1jI
Le Knight Club「Hysteria」、La Zebra「When in Rome」、Hott 22「Make Up Your Mind」、Phunky Data「You」、Justin Faust「Love Alive」、Fire Flowerz「Stomp」等でサンプリングされています。
Changeの他作品もチェックを!
『The Glow of Love』(1980年)
『Sharing Your Love』(1982年)
『This Is Your Time』(1983年)
『Change of Heart』(1984年)